小さな星の小さなできごと   

     02-1-20

       
       
       

夜空に浮かぶ小さな星に金持ちが一人、とりまきが三人、後ろをついて行くしかない人が五人と一番貧乏なのについて行きたくない人がひとり住んでました。


あるとき、長い間いじめられ、のけものにされてたそのひとりが金持ちに向けて小石を投げると、金持ちの足もとにコツンと当たりました。

すると、金持ちは激怒して、いつも持ち歩いてるこん棒でそのひとりを死ぬ ほどボコボコに殴りました。

とりまきの三人はもちろん、そのひとりの手足を押さえ付けて加勢しました。

他の五人はただ黙って見てるだけでした。

それなのに、ボコボコにしたあと、金持ちの命令で死にそうになってるそのひとりにパンと水を持って行きました。

それからはずっと、金持ちについて行かないと言い出す人はひとりもいなくなったそうです。

めでたし、めでたし。



今も夜空に輝く小さな星のほんの小さなできごとでした。