ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

 

これだけ暑い日が続くと歩くことの選択だけでなく、個展を5月か6月に定着させたのも大正解だった。9月だとすれば6、7、8月が10月だとしても7、8、9月が頑張りどきになるわけで、もしもこんな暑い夏になってしまったら体力にも集中力にも影響してしまう。かつては冬を除いてどの季節にも個展を開いていたが、それは体力、気力があっての話でこれからはそんなわけにはいかない。18-7-31

 

30℃を超える暑い日が続いている。かなり暑さに慣れてきたとはいえ、それは昼の暑さであって夜ではない。昨晩は夜になっても気温が下がらず、深夜なっても室温は28℃近くもあったのだ。そして今日も今現在夜の8時15分だというのにほぼ30℃になっている。北海道の夏は昼間いくら暑くても夕方から徐々に冷えてきて夜は肌寒くさえなるはずなのに下がってくれない。これにはまいる。18-7-30

 

最近、自宅近くでランニングをしている人を多く見かけるようになった。これにはわけがあり、多分8月末の北海道マラソンを目指している人達に違いない。走り方うんぬ んより表情とユニフォームでそれらしき雰囲気が漂ってくる。それにしても、もっとも暑いこの時季に炎天下でトレーニングに励まねばならないとは何と酷なことだろう。マラソンでなく歩く方を選んでよかったとしみじみ思う。18-7-29

 

実は白神岬への『歩く旅』から返ってきて1週間も経たない内に最後の目的地になる襟裳岬への『歩く旅』の計画を練っていた。到達した余韻に浸るより、次のことを考える方がずっと楽しい気分になる。すでにおおよその計画はできていたのでそれを再確認するという感じだけど、これだけでもわくわくしてくる。今度は浦河からの出発なので2泊3日の余裕のある『歩く旅』で締めくくれそうだ。18-7-28

 

整理作業は終らない。この前手掛けた写真は個展やグループ展で撮ったものがほとんどで今度は子供のときから今につながるアルバムに手を付けた。アルバムに貼ってあるとかさばるのでまずはそこから剥がす作業から始め、残したいものを選んだ。すると4分の1くらいに減らせたし、バラになったおかげで随分減った気分になれる。ようやく3册済んだがまだ5册も残っている。もうひと頑張り。18-7-27

 

ついに北海道にも本格的な夏がやってきた。今日は札幌でも30℃を超えて、夏の暑さを実感した。今年は7月に入っても曇りや雨の続くまるで梅雨のような天候ばかりで農作物にも多大な悪影響を与えていたから、この暑さで少しでも取り戻してほしい。そればかりでなく夏に関する商売や商品も散々だったろうから関係者はこの暑さを待ちに待っていただろう。そう思えば暑さも耐えられそうだ。18-7-26

 

これまで何度も書いてきたが、北朝鮮のミサイルより水害、土砂崩れ、台風、地震などの被害の方が圧倒的に怖いという事実。北朝鮮のミサイルはもしもという架空の話であり、本気の努力があれば防ぎようもある。しかし、自然災害は必ず毎年やって来る現実の恐怖。こっちの備えをできるだけしておくべきなのに、ミサイルを想定した装備にあっさり何千億円も費やすのでは国を守る意味が違う。18-7-25

 

太陽に顔を向けているはずの向日葵が首を垂れてぐったりしていた。埼玉県の熊谷市で国内最高になる41、1℃を記録。さすがの向日葵もこの日照りには耐えられなかったようだ。本州の酷暑を体験していないのでその厳しさは想像できない。それでもそこに生活している人はそれに耐えていかねばならないわけで、慣れというのはすごいものだ。逆に熊谷の人には−30℃は想像できないだろう。18-7-24

 

続き。整理をして物を減らすことにはいくつかの効用がある。もっとも大きいのは何がどこにあるかを把握できる点にある。つまり、忘れられて眠っている物をなくすというわけ。若いときであれば記憶も確かでどこに何があるかを覚えてられても、歳を重ねるごとにそれが衰えてしまうのは止められない。それならば持ち物を減らすしかない。そうすると生活空間も広がり気持にゆとりも生まれる。18-7-23

 

すべての部屋の整理が一段落した流れで今度はこれも長年手付かずだった写 真の整理に入る。自分が写っているのは少なくほとんどが個展のときに撮った作品。フィルムのときには撮影したものを確認できないのでできるだけたくさん撮り、すべてをプリントするのでその数はどうしても多くなってしまう。選んで残されたのは4分の1くらいだろうか。いずれまたこの作業をしてさらに減らしたい。18-7-22

 

部屋の整理をしているともう使わないか必要ないと思われるものもたくさん出てくる。それらのうちの座布団やスキーやスキー靴やスキーウェアやロールキャンバスの芯や金属の箱など大きなものは車で15分ほどのところにある市の破砕工場に運ぶ。ここの料金は大きさや種類に関係なくあくまでも重さで決まる。つまり、入るときの車の重さから出るときの重さを引くというわけ。これは合理的。18-7-21

 

次の日曜日にと考えていた芽室のお墓の草取りを天気予報の33℃を見て、急きょ27℃の今日に変更。車で走っているときは風が入るからいいけど(冷房は入れてない)、炎天下の長時間の草取り作業はきつい。朝7時半に家を出て12時半に芽室に着き(国道利用)、食事後1時から4時半までお墓の草取り、スーパーで食料を買い給油後5時に出発して10時に帰宅。予定を早めて正解のはず。18-7-20

 

北海道でも水害でひどい目に遭ったのにその後の西日本を襲った水害と土砂崩れが甚大だったため、そのことを忘れてしまいそうになるのが怖い。北海道にも水害から立ち直ろうと頑張っている人達がいる。テレビでの災害現場からの報告で気になる点はいくつかあるが、どう見ても大丈夫じゃない人に向かって『大丈夫ですか』と呼び掛けるのもそのひとつ。『大丈夫じゃない』のは明らかなのに。18-7-19

 

大災害を予告したり伝えるときに使う『数十年に一度』や『50年に一度』は絶対におかしい。これは依然にもここで指摘したが、その規模を具体的にイメージしづらいし、50年毎にやってくるものだと誤解されかねない。地震もそうだがあくまでも統計的な平均値であって2年連続も3年連続もあり得るわけだからこの言い方は止めて、その災害の規模がより伝わる言葉に早急に変えた方がいい。18-7-18

 

年に一度で3回目になる高齢者教室の『絵を描こう』という講座を7月の初めに担当した。今回も40人のそれぞれの作品から感動を与えてもらえた。2時間という枠のなかで絵にはひとつの答があるわけでなくそれぞれの自分を正直に表に現すのが大事と話してから、軽い慣らしのあと10分ずつ使って鉛筆とサインペンで自分の手を描いてもらうのだが、これが見事に自分が表現されているのだ。18-7-17

 

いつものようにというか『歩く旅』の思い出を書いているうちに半月が経って7月の中旬になってしまった。でも、その感じがまったくしないのは天候のせいだと思う。実際に体験したことはないがまるで梅雨のように雨と曇りの天気ばかりが続いていたのだ。これも気象の変化の現れのひとつなのかもしれない。こんな現象も水害も土砂崩れももう異常気象とは呼べない段階に入っている気がする。18-7-16

 

函館駅前のベンチに座り行き交う人を眺めながらのんびりしていると、いつものように自分の街では味わえない独特な感覚になった。旅先で感じるこの感覚はどう説明したらいいのだろうか。明らかに何かが違うのだ。おかげで今回の『歩く旅』をしめくくる貴重なひとときになった。これも旅の楽しみのうち。雨に降られたものの足裏が痛くなることもなく無事白神岬に到達できて本当によかった。18-7-15

 

さらに続く。そこにいた地元の人に聞くとバス停の標識はないがバスは停まるという。それでは旅行者にとっては不安になるしどこで待てばいいのかもわからないから絶対に必要だ。最後に焦ったというのはこのこと。時間に余裕があったからよかったがそうでなければもっと焦ってたはず。とにかく、待合所で汗で濡れたシャツの着替えをして函館行きのバスに乗りほっとする。途中、五稜郭公園入口で降り箱館奉行所を見学。それなりに見応えがあった。路面 電車で函館駅に向かい高速バスを待つ。18-7-14

 

続き。予定より少し早く到着した白神岬は雨のなかだった。そこには北海道最南端の碑もありグ−グルで地形を見ていたため迷わずに済んだ。雨なのでスケッチはあきらめ、バス停を早めに確認しようと探すが見当たらない。もう少し先かと進むがやっぱりない。ネットで調べたときには間違いなくあったのに・・。岬でのんびりするはずが焦ってしまった。3キロ近く歩いてようやくバス停に着く。18-7-13

 

白神岬を目指す朝は今までにない激しい雨が降っていた。このまま降り続いたら川の氾濫も心配になるほどだったが、幸い長くは続かなかった。でも、市街地を離れるところにあった開発局の看板には『この先の道路は気象条件により閉鎖する場合があります』と警告してあり、多少の不安を抱えつつこれ以上強くならないことを祈りながらその横を過ぎた。その後も雨のなか順調に進み岬は間近に。18-7-12

 

二日目の福島の宿は昭和の香りでいっぱいの旅館だった。古くて趣きがあるという意味でなくほとんどが昭和のまんまの造りなのだ。部屋には鍵がなく、畳も古く、テレビはチューナー付きの箱型で、当然エアコンも冷蔵庫もない。そんなこともあってか10部屋あるのにその日の客は自分ひとり。多分、30年前の新幹線のトンネル工事が終る以前は満杯になっていたのだろう。時の流れを感じた。18-7-11

 

思わぬ所で北海道新幹線を初めて眺められたのは嬉しかったが複雑な思いもした。新幹線はほとんどの場所で高い壁に遮られていて外からは上しか見えないし乗客にとっても景色は遠くの山と空だけでないだろうか。どっちみちトンネルだらけで車窓の楽しみは完全に奪われている。でも、そこを出た直後に貨物列車とトンネルから出て来た新幹線との交差に遭遇したのは幸運としか言いようがない。18-7-10

 

五稜郭からずっと海沿いだった道は木古内を過ぎて9キロほど歩いた知内からいきなり90度曲がって内陸に向かう。すぐに坂が始まり次第に平地が狭まり風景は一変する。12時20分しりうち道の駅で休憩。そこにはたまたま新幹線を眺められる休憩室があり線路を見ながらおにぎりとパンの昼食。すると、幸運にも目の前を新幹線が通 り過ぎた。結構長い編成で10両はあっただろうか。続く。18-7-9

 

五稜郭から木古内までの35キロの道のりで嬉しかったのは一度も途切れずに歩道が続いていたこと。これは感動にも値するもので、今までで初めての体験だった。歩道があるかないかでは緊張感がまるで違うので体に与える精神的な影響はとても大きい。歩道があるととにかく気楽に歩けるのだ。これまでで歩道が一番少なかったのは浦河への日高路で最悪のときは道路脇の白線さえ草に隠れていた。18-7-8

 

足裏が痛くなることもなく予定より1時間ほど早めに宿に着き、さっそく温泉に入る。湯舟からは大海原が見渡せて体だけでなく気持も解放感に浸れた。小さなバスタブでなくのびのびゆったり入れる温泉はやっぱり最高だ。湯上がりに夕食を食べた広い食堂も海の見える席でここでも解放感を味わった。狭い部屋でましてや壁に向かいながら食べるのとは大違い。この宿の選択はこれだけでも大正解。18-7-7

 

一日目の木古内を目指している途中、釜谷という小さな無人駅に休憩しようと入ってみたらちょっとびっくりした。色とりどりで楽しい子供部屋のような駅舎に三人の高齢の女性がまるで誰かの家に集っていうかのような雰囲気で談笑していた。もちろん、列車を待っているわけではなくサロンとして使っているのだ。思わず「おじゃまします」と言うと「どうぞ」と応えてくれた。これも田舎の風景。18-7-6

 

今回の『歩く旅』では随分雨に悩まされたが、もしも今週の出発だったら旅を断念せざるを得なかったかもしれない。昨日から今日に掛けて道南地方では豪雨に見舞われ大被害に遭ったのだ。実際に歩いた道路の川の氾濫もあったし高速バスの走る道央道では土砂崩れで通 行止めにもなっている。そして、函館に向かう特急列車は運休になってしまった。大雨には遭ったが、幸運だったとも言えそうだ。18-7-5

 

昨年秋の札幌駅から洞爺湖町まで以来の特急列車だけど、乗っているだけで嬉しくてわくわくしてしまう。とにかく動くこと移動することが大好きだ。だから、今回の五稜郭までの3時間半の車中も退屈もしないし長いとも思わない。帰りの函館から札幌までのほとんどが風景の見えない夜間に走った5時間半の高速バスでさえ飽きるわけではない。これが、もっと頻繁に乗っていたら違うのだろうか。18-7-4

 

旅の最初と最後の方でちょっと焦る事態に陥り焦ってしまった。余裕を持って行動すべきと再認識した。最初のは自宅を出て3分程歩いたところで家の灯りを消したか心配になり戻ってしまったのだ。急いで戻り外から確認すると消えている。そもそも起きたときからつけてなかったはずなのに・・・。多少の時間的余裕があったからよかったけれど、そうでなければ地下鉄まで走らねばならなかった。18-7-3

 

白神岬に無事到着できた喜びを噛みしめながらの朝を迎える。これで残すは襟裳岬だけになった。実は白神岬に到着する少し前に、喜びとともに一抹の寂しさも湧いてきた。7年を掛けて続けてきた北海道の岬を目指す『歩く旅』が終りに近づいているのを感じたからだろう。今年の秋に襟裳岬に到達したときはもっと大きな喜びと同時にその先の目標を失う寂しさも味わうに違いない。旅の話は続く。18-7-2

 

7時20分に出発して11キロ先の白神岬を目指す。今までにない激しい雨を浴びながら歩き始める。もちろん最初から上下の合羽を着て。雨は強弱を繰り返しながらずっと降っていた。雨のなかを快調に歩き、9時20分白神岬到着。10時10分には函館行きのバスに乗り、途中五稜郭公園前で降りて箱館奉行所を見学。16時18分函館駅前発の高速バスで札幌へ。22時30分無事我家に帰還。18-7-1

 

 

 

 



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NAKAHASHI OSAMU

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