ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

 

蒸し暑い夜の大雨の音で目を覚ました。そう思っていたら違っていた。その音は雨ではなく扇風機の回る音だった。二階の寝室は昼の熱気がこもっていて窓からの風もなく寝苦しいので小さな扇風機の風を体に当てながら眠りに付いた。しかし、いつものようにタイマーにしたはずがまちがって連続モードにしてしまっていたのだ。体が冷えて目を覚ますのでなく豪雨と勘違いしたおかげで救われる。15-7-31

 

20代の前半にグラフィックデザイナーの仕事をしていたときには、ほとんどいつも時間との戦いだった。任された仕事の内容と与えられた時間によってその進め方も違ってくる。印刷という次の工程が待っているので、逆算して予定を組まねばならなかった。納得できるかどうかよりも、時間内にいかにより良いものを仕上げるかが大事な任務だった。その後、時間を掛けられる美術の道を選んだ。15-7-30

 

ウィンカーの出し惜しみ。ずっと以前から気になっていたことだが、車のウィンカーの出し方に首をかしげる運転手が結構多い。右折を始めてから出すのは意味がないし後続車が迷惑、車線変更のとき一度の点滅のみで焦ったように切る、まったくしない、などなど。本来、次に起こす操作を他の運転手や歩行者に伝えるためにするものなのに、行動を起こしてからでは遅すぎる。何でなんだろうか。15-7-29

 

朝、5時に起き用意してきた豆パンとレタスと牛乳の朝食。涼しい朝の風が心地よい。昨晩は蒸し暑く、しばらく寝つけなかったが寝入ってからは朝まで起きなかった。前回でもう慣れたようだ。6時から制作を始める。ベニヤをカットしてパーツを作り、それを土台となるベニヤに合体させ、次にイメージの湧いた部分のパーツを作るという作業を繰り返して夜の8時まで。でも、時間は足りない。15-7-28

 

午前中に南幌のアトリエに行き、泊まり込みで『ハルカヤマ』の作品制作をする。1回目のときは大地を相手に地中階段を作り、2回目は木にはわせたロープに布を吊るし、風を感じるようにし、3回目の今回はベニヤを素材に光を意識したものにすることにした。これまでは鑑賞者が観るだけでなく体験できるようにしてきたが、今度のは『光と共に』いる自分を感じてもらう空間にしたいと思う。15-7-27

 

ネットの検索で救われる。両手の手首辺りにブツブツの湿疹ができて痒みに悩まされていた。当初は軽くみていたがなかなか治らず、ウルシのような気がしてきた。2年前になったときに買ったはずの塗り薬を見つけたがチューブには効能が書いてない。90%間違いないと思っても若干の不安はある。そこで、ネットで『エキザルベ』を調べてみるとまちがいなかった。安心してしっかり塗り込む。15-7-26

 

大通りのビアガーデンが開幕し、海水浴シーズンに入り、夏休みが始まったというのに曇りや雨の日ばかりだ。それまでは晴れの日が多く雨の少ない天気が続いていたのに、今度はどんよりした日が続いている。それなりに蒸し暑い日はあるけれど、スカっとした夏の太陽はめったに顔を出さない。灼熱の太陽が出てきたらきたで日陰を求めてしまうのだが、夏は夏らしくなってくれるのが一番いい。15-7-25

 

月毎のカレンダーには予定が書き込まれている。カレンダーの役割はもちろんだが、予定表としても大事な役目を担っている。外で何かの日程を決めるときにも「多分、大丈夫だと思うけど、家でカレンダーを確認して埋まっていたら連絡するから」なんて言ったりもする。携帯電話に書き込むか予定表を持ち歩けばいいのだが、つい億劫がってしまう。今月はほとんどの日が黒字で埋まった状態に。15-7-24

 

最近、早起きしようと早めに寝ても早起きができない。いつもの睡眠時間は7時間程度なので11時に寝て朝の6時に起きるというパターンが多かった。それでいけば、10時に寝れば5時に目覚めてもいいはずなのに6時を過ぎてしまったりする。疲れがたまっているせいかもしれない。そして慣れてない蒸し暑さが追打ちを掛けているような気がする。今晩も蒸していて寝苦しい夜になりそうだ。15-7-23

 

「ちゅうはしさんですか、なかはしさんですか?」と聞かれた。今まで「なかばしさんですか、なかはしさんですか」と聞かれたことは何度かあったがこれは初めて。中の付く名字で『ちゅう』と読むものはあるのかと、ちょっと考えてみた。中野、中村、中井、中林、中江、仲尾、中田、中根、仲間、中谷、どれも『なか』だ。音読みの名字は圧倒的に少ないのに、どうしてそう思ったのか不思議。15-7-22

 

車で5分ほど走った辺りでだろうか、ふっと、『何か大事な物を忘れてきてる』と頭をよぎった。それはカットしたパーツだ。金曜日にはそれらをハルカヤマで組み立てる予定にしていた。そのために泊まり込んで制作したというのに忘れてしまうとは。とにかく、まだ遠く離れていない時点で気付いてよかったと思い直した。もちろん、Uターン。あの、ふっと頭に閃くきっかけって何なんだろう。15-7-21

 

昨晩は8時半には仕事を止めソファーベッドの寝床作りをする。夜より朝の方が効率的と考えて早寝を選んだ。ここに泊るのは10年振りだろうか。ちゃんと眠れるか少し心配だったのに朝6時まで途中の目覚めなしの自宅よりも長時間睡眠になった。朝から夜までパーツ作りする。ペンキ塗りとは違い組み立てながらの作業なので全体像の一部が見えてくる。夜の9時半にアトリエを離れたのだが。15-7-20

 

朝7時に家を出て車で南幌のアトリエに向う。8時15分に到着。何だか久し振りに世の中の一般 的な出社時刻を体験した気がした。8時半には作品のためのペンキ塗りを始める。早くから始めると午前中もたっぷり時間がある。持参したおにぎりを食べた後も夕方までペンキ塗り。またおにぎりの夕食後は土台に装着するパーツ作りに入る。アトリエだとずっと仕事に専念できるのが嬉しい。続く。15-7-19

 

失敗から学び、土台となるベニヤをさらに厚いものに代えることにして新たに購入する段階に戻った。つまり、まったく同じ行程を繰り返すというわけ。それでも、最初のものはこれから活用できるので無駄 なわけではない。おかげで強度に対して抱えていた 一抹の不安も解消されたから、早い内に現場に設置してみたのは大正解だった。これからも試行錯誤がありそうだが、それも制作の楽しさ。15-7-18

 

想定外の状況にショックを受ける。アトリエで作った作品の土台となるベニヤをハルカヤマの自分の場所に設置しょうとしたら、ベニヤに付けた杭がなかなか刺さってくれない。それでも力任せに打ち付けているうちに杭が割れたり、ベニヤから杭がはずれたりしてしまったのだ。もっとスムーズにできると思っていたのにがっかりした。最初からつまずいたが、ここで気付いてよかったとも言える。15-7-17

 

国会内のプラカードに違和感。強硬採決に反対して掲げられたものだが、本来は口で述べ議論をするべき場なのにその役割が失われている表れでもある。もともと議論の下手なというより慣れていない国だったが、これから増々その傾向が強くなりそうだ。聞く耳を持たないということは、議論どころか話し合いの余地さえなくなってしまう。選んだ人達は本当にこれでいいと思っているのだろうか。15-7-16

 

日常生活がより厳しくなる方向に進む道が国会で真剣な議論もせずに自民党と公明党によって強引に決められた。しかし、『この道しかない』と宣言して大勝した去年の選挙の時点ですでにレールは敷かれていたとも言える。支持した人はもちろん棄権した人も含めて大多数がそれを後押ししたわけだから悲しいがしかたがないのかもしれない。そして、戻るのが難しくなる新たなレールが敷かれた。15-7-15

 

アトリエに到着したのが夕方の5時。せっかく来たのだから8時までは制作したいなと思っていたら、止めたのは9時。雪かきも草取りもそうだけど、1時間と想定するとだいたい2時間になるようにどうしても延びてしまう。まだまだ続けたい気持はあったけど、自宅に帰る時間を考えて中断した。9時15分に出発して我家に着いたのが10時30分。疲れもあって、今夜もぐっすり眠られそう。15-7-14

 

水を飲んでも飲んでもまだ足りない気がする。それだけ汗をたくさんかいているせいだろう。水とはいってもほとんどはお茶で大きなペットボトルが欠かせない。日本の夏といえば麦茶のはずだが、ついつい緑茶を選んでしまう。季節に関係なく飲むようになって、一番飽きのない緑茶がすっかり定着してしまった。今も横にはお茶が置いてある。まるでビールのようにグラスでぐびぐび飲んでいる。15-7-13

 

アトリエで『ハルカヤマ』の作品作りを開始。まず、ホームセンターでベニヤを5枚買い、車の後ろから積み込む。はみ出るので紐でベニヤとドアを固定してアトリエへ向う。久々の大きなベニヤの運搬にわくわく。ベニヤのカットはジグソーという電動鋸のようなものを使い、サンドペーパーも電動の助けを借りた。どちらもベニヤによる制作時代に買った工具でそれらをまた生かせるのが嬉しい。15-7-12

 

ようやく夏がやってきた。昨日から暑くなり、今日は今年最初の真夏日に。これまで気温の低い日が続いていたので暑さに慣れてない身には厳しい。その暑いなか、朝から夕方まで『ハルカヤマ』で制作の準備のための草刈りと他の仕事の手伝いをしていた。たっぷり汗をかき、夏を実感する。そして、夜には熱のこもった体育館での卓球。昼以上の汗が流れ出る。それでもこっちのほうは心地よい。15-7-11

 

続き。新国立競技場の建設費が2,520億円だという。決してこの国はお金が余っているわけではない。借金大国なのだ。それなのに箱物にこれだけの大金を使おうとする神経が理解できない。もし、強硬すればまちがいなく負の遺産になる。それでなくても、保育所は足りないし東北では未だに仮設住いの人達が大勢いるというのに・・・。競技場なんかより先にやるべきことは他にも山ほどある。15-7-10

 

どうしてこの国は借金を積み重ねようとするのだろうか。すでに、ギリシャとは比べようのない1千兆円もの多額の負債があるのに節約しようとする意識はないようだ。無責任から開き直りの段階に入っているとしか思えない。『おもてなし』よりこれからの人に対する『思いやり』がほしい。一極集中が加速する懸念のあった東京オリンピックには大反対だったが、その心配は見事に当ってしまった。15-7-9

 

20年を超えての効力。実は昨日、主宰している絵画教室に入会してくれた人がいる。その人に、どこでこの教室を知ったのですかと聞くと、画材店にあったポスターだという。その存在すら忘れていたのでびっくりした。そこで、確認に行くと壁の高い所に掛けてあったのだ。店員には「ここに勤めたときからあったのでもう20年以上経っているはず」と言われた。掛け続けてもらえたことに感謝。15-7-8

 

歯科での治療はようやく新たな冠を付ける段階に入った。最初の頃は予想した治療費とほとんど差がなかったのに土台を作るときには6千円になり、この次の冠には1万1千円掛かると言われた。冠そのものには何の問題もなかったのにはずされて廃棄されたわけで、それを考えるとなおさら高く感じてしまう。でも、これから何年かわからないが、しっかり働いてもらえるとすると高くはないのかも。15-7-7

 

アンテナを張る。もう30年も前になるだろうか。知り合いの小説家との会話のなかで出て来たのが「いつもあらゆる方向にアンテナを張っている」との言葉。つまり『心に響くものを逃さずキャッチできるよう常に神経を研ぎ澄ましている』ということ。そのときは、なるほどと納得し自分もそうありたいと思ったものだが、実現はむずかしかった。今、受信能力の小さいアンテナが1本立っている。15-7-6

 

新聞小説がおもしろい。すでに69回に入っているが、そんなに回を重ねているとは思わなかった。最初から自然に入り込んだし、すぐにはまってしまったせいだろう。この小説は今までほとんど読んでいない刑事の事件解明のジャンルで作家も初めてなので、その新鮮味も影響したんだと思う。最近は複雑に絡み合う人間関係が多岐に渡り過ぎて少し整理してほしい気もする。しかし、明朝も楽しみ。15-7-5

 

セ・リーグの全チームが負け越し。これはプロ野球史上初めてだという。なぜこんな事態になったかというと、交流戦でセ・リーグがパ・リーグに大きく負け越したためで、交流戦のなかった頃には絶対あり得ない現象。そして、すごいのは首位 から5位までが0,5差で最下位までも4ゲームしかない。パ・リーグの首位 ソフトバンクと2位日ハムの差も4。当然、こんな団子状態も初めてのはず。15-7-4

 

半年が過ぎてひとつの形になったものがある。それは、この『ひとこと』。そのわけは、『ひとこと』をプリントするとき、できるだけまとめておいたほうが効率的だと今年の正月に気付き、とりあえず半年分はやってみようと思っていたのだ。そのときはずっと先に思えても過ぎてしまえば早いもの。この次は12月の31日を目指すことになる。そうすれば1年分が2度のプリントで済んでしまう。15-7-3

 

2ヶ月毎の月末の床屋に行き忘れ、月初めの今日になった。いつもなら耳に掛かる髪の毛が気になって『そろそろ床屋の時期だな』と気付くはずなのに、すっかり忘れていたのは天気のせいもあるようだ。涼しい日が続いていたので頭の汗も気になるほどではなかったのだろう。とにかく、これで暑い太陽がやってきても安心だ。床屋のローテーションは年末のさっぱりも考えてまた月末に戻すつもり。15-7-2

 

額に合わせて描く。最近は透明水彩やパステルを使った作品を作っている。そのとき、持っている額縁に適切なマットの寸法も考慮したうえで絵のサイズを決める。大層なことではないんだけど、手持ちのたくさんの額を有効活用するにはそれがいいと気付いたのだ。様々な画材をしっかり使ってあげたいのと同様に額も埋もれたままではかわいそう。しばらくは決められたサイズの作品になりそうだ。15-7-1

 

 

 

 



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NAKAHASHI OSAMU

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