ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

人の流れ。午前に10人ほど来てくれたあと、2時近くまで誰ひとり来場しなかった。その間に写 真撮影をしていたが、それでも時間を持て余し控え室で図録を眺めたりして時間を過ごした。外は雨とはいえその時間の長さに少し不安になり始める。ところが、東京からの旅行者のふたりが顔を出してからは次々と来場者が続き、閉館時間をオーバーするまで途絶えることはなかった。その差に驚く。13-8-31

 

いよいよ個展の初日。昨日までとは違った緊張感と高揚感を抱きながら会場の札幌彫刻美術館へ向う。いつもそうだが初日の会場入りは半分鑑賞者の気分になれるのでかなり客観的な目を持てる。すると、昨日は気付かなかった問題点が見えたりする。開場前にライティングを修正し、違和感を感じた椅子を撤去した。完全にやったつもりでも目線を変えるだけでいろいろ不具合を発見できるものだ。13-8-30

 

飾り付けの3日目。それでもやることはある。作品の展示作業は終ったがまだ会場作りが残っている。まず、大変な作業から始めるのが鉄則というわけで窓の明りを遮るための暗幕貼りから入る。2時間ほどでそれを終え、略歴、内包の説明文、キャプションを貼り、ライトの補充と点検、修正をして、作品を磨き、会場全体を掃除機で綺麗にしたら1日は過ぎていた。飾り付けの3日確保は大正解。13-8-29

 

個展の飾り付けの2日目。今日はひとりでの展示作業となる。時間はたっぷりあるので焦る必要のないのが嬉しい。納得できるまで展示位 置を考えたり試したりできる。作品そのものの制作も大事だけれどそれを観てもらう場をどう作るかも重要な仕事になる。これまでの飾り付けでは『もう少し時間がほしい』と思う場合がほとんどだったので今回はあえて3日を確保した。贅沢だけど幸せな時間。13-8-28

 

無事、搬入と気掛かりだった作品の組み立てと展示を済ませてホッとする。10時に到着の予定が9時15分には着き、係の人にお願いして早めに開けてもらう。中学時代からの親友も手伝いに来てくれて、作品を美術館内に運び入れ、まずは助けを必要とする作品の組み立てから始める。それが出来上がったときは肩の荷が降りたように軽くなった。展示作品の12分の2だけど山を超えた気分。13-8-27

 

個展の搬入を明日に控えて作品設置の下準備などをしたあと、2階から作品を下ろし、運送屋の車に積み込む順序を考えながら置いていく。これが結構頭を悩ます。積む順番をまちがえると積み荷が不安定になったり満杯になって積み直しを迫られたりもするので計算しておく必要がある。とにかく1階の部屋は作品でいっぱいいっぱいになっていて場所替えも大変な作業。まるで数字パズルのよう。13-8-26

 

午前中、昨日と同じ道を往復する。自宅への作品の運び込みがようやく完了。これからは出品作品の点検と梱包作業に入る。そんな忙しい日だけれど、これも毎年恒例になりつつある北海道マラソンの沿道応援の日でもある。必死に頑張る姿は感動ものなのでほんの少しでも見ておきたいと家を出て5分後には延々と続くランナーの帯の前に立つ。ゆっくりゆっくりだが確実に前に進む人達の流れだ。13-8-25

 

久し振りに見事な虹に出会う。両端がしっかり大地から始まり完全な半円になっている。思わず停車して見入ってしまった。色も鮮明で7色がよくわかる。隣町に借りているアトリエ兼作品置き場から個展に出品する作品を自宅に運んでいる途中に遭遇。郊外で平坦でなおかつ大きな建造物のない場所でなければ決して見ることのできない光景だった。個展を前にしていいものに出会えて幸せな気分。13-8-24

 

朝7時半に家を出て『ハルカヤマ』へ向う。月曜日にパスして先送りしていた予定日。夕方まで雨も降らず比較的過ごしやすい気温だったので変更は大正解だった。ロープに布を固定して垂らす作業から始める。すでに20枚ほど垂らしたがまだ足りなくて4枚を追加。終了後、布に囲まれた真ん中に穴を掘り土台を埋めてその上に183×36×36Bのアクリル作品を立てた。その美しさに感激。13-8-23

 

今度は2ヶ月に一度の散髪へ。3ヶ月おきだったものが2ヶ月になってもう3年くらい経ったのだろうか。それとももっと経つのかな?若いときは気にならなかった後ろと耳に掛かる髪が気になるようになったのが始まりだ。歳と共に髪を短くしていきたくなるということはいずれ1ヶ月ごとになっていくような気がする。肩に届くまで伸ばし、ハサミでカットしていたあの青春は遠い遠い昔のこと。13-8-22

 

昨日の歯科の帰り道、ひとりの自分より年配の男性に「この先に焼肉屋さんありますか?」と聞かれた。遠くからわざわざ来たようで応えてあげたかったが自分の家とは反対の方角で覚えもなく「ちょっとわかりません」と言うしかなかった。ここに越してきてすでに8年も経っているのに近辺に焼肉屋があるのかないのかも知らずにいる。わからないのは外食する機会が減ったせいもあるのだろう。13-8-21

 

3ヶ月ごとの歯のクリーニングと検診。これは2009年の親不知の手術後から続けているのですでに4年弱になっている。残された歯をできるだけ大事にしたいとの願いで始めたものでこれからも続けるつもり。3ヶ月のサイクルは季節の変化もはっきりしていて『前のときはまだ寒かったよな』とか『次のときはもう冬を迎える時季なんだ』とか感じてしまう。その刻みも大事な区切りのひとつ。13-8-20

 

昨日の夜までは『ハルカヤマ』に行こうと思っていたのに今朝の強い日差しを見て、急に気弱になって金曜日に先延ばしした。家でもやらねばならない仕事はまだあるから順序を替えただけと受け止めた。これが大正解で正午頃から夕方にかけて何度も激しい雷雨が襲ってきたのだ。とても外で制作のできるような降り方でなく行かなくてよかったと胸をなで下ろす。たまたまだけど気弱に救われた。13-8-19

 

お盆は過ぎたのに蒸し暑さは続いている。そんな中に降る激しい雨も涼しくするより蒸し暑さを増すばかり。それでも、降っているときは涼しくなってくれるから降ったほうがいい。もちろん、それにも限度がある。水害や土砂崩れになってしまっては涼しいなんて言ってられない。道内でも水害で貨物列車の脱線事故が起きてしまった。もし旅客列車だったらと考えると怖い。激しい夏は終らない。13-8-18

 

個展と『ハルカヤマ』が迫ってきたときではあるけれど、これから1ヶ月半近くも卓球ができなくなりそうなので夜の小学校の体育館へ行く。無理せず軽くやろうと思っていても、いざやり始めるとそんなわけにはいかない。楽しいからどうしても目一杯張り切ってしまう。適当に加減してやるのが難しい。しばらくできないからなおさら頑張る。そんなわけでいつものように汗もたっぷりかき爽快。13-8-17

 

戦後脱却の意味が違う。阿倍首相は戦争の反省を口にせず加害責任に触れないことが「戦後」の区切りに繋がると考えているようだが、あくまでも相手(被害者)があっての問題だと捉えていないようだ。その点、ドイツは賢明だった。一貫して真摯に謝り、今なお深い反省の念を持ち続けそれを表明している。被害者の意識や心情を和らげる努力を惜しまずにやってきた。日本にはそれがなかった。13-8-16

 

[あて所に尋ねあたりません]と書かれた赤いスタンプを押されて返されてくる葉書が惨め。赤だけでなく切手の上には日付けの黒スタンプもあるのでやけに汚れてうるさくなっている。それなりに気持を込めてきれいに宛名書きをしたというのに今回はすでに4通 が戻されてきた。特に親しい関係の人達ではないが観て欲しいとの気持が伝わらなかったのが残念だし、これで途切れる寂しさもある。13-8-15

 

いつもとほぼ同時刻に起き睡眠時間も変わらなかったのに朝食の後にも頭がぼーっとしていた。頑張れば大丈夫そうな気もしたが無理せず2階へ戻り布団を敷き直す。2時間後に目覚めたときには頭も体もスッキリ、さっぱり。夜の今まで快調にいろんな仕事をこなせたからこれは大正解だった。もしも、そうしてなかったら中途半端にだらだらしてた気がする。おかげでお盆休みを有効活用できた。13-8-14

 

ちょうど正午に外に出るととてもさわやかな空気に包まれた。近くの建物の屋上に設置してあるデジタルの大きな温度計を仰ぎ見ると25℃になっている。すでに25℃だと過ごしやすく感じるような体に出来上がっているようだ。35℃もましてや40℃なんて想像できないがそれに慣れていくうちに30℃が涼しくなってしまうのだろう。生き抜くためには暑さにも寒さにも適応せざるをえない。13-8-13

 

夕闇の買物に出掛けると遠くからかわいい子供盆踊りの唄が聞こえてきた。昔は夏の終りを告げるはずの唄だったのに真夏はまだまだ続きそうだ。東京では深夜0時になっても30℃を下回らなかったというから驚く。熱帯夜ならぬ 熱中夜か。昼の30℃でもつらいのに・・・。清流で有名な四万十では日本最高気温になる41℃を記録した。とにかく日本全体が熱せられて鉄板焼にされてるみたい。13-8-12

 

天気予報では晴れになっているのに朝から曇り空だったので急きょ『ハルカヤマ』へ向う。雨はこまるが晴天も太陽がきついのでできれば避けたい。それで、曇りの日を逃してはならないと動いたというわけ。いつかはやることなのでどうせなら過酷でないときがいい。もっと間近になってきたらそんな悠長には構えてられないが今なら多少の余裕はある。この時期のお盆休みの2日間はとても貴重。13-8-11

 

また衝撃的な数字が新聞に載っていた。国の借金が6月末に1,000兆円を突破したという。以前にも何度か書いたようにあまりにも巨大な数字にピンとこないが国民一人当たりの借金が792万円だと聞くとより現実的な金額として迫ってくる。そして恐怖なのはこれからも確実に増え続けるということ。実際に3月末からのたった3ヶ月で17兆も増えている。何よりも返済努力をしないのが怖い。13-8-10

 

『えっ、どうして?』。古い方のモニターのスイッチを押しても電源が入ってくれない。2、3度やり直してもやっぱり何の変化もなく一瞬体と頭がフリーズしてしまう。パソコンの突然の機能障害の不安はずっと抱えていたが、モニターのことは考えていなかった。ここでこれにも寿命があるのだと知らされた。しかし、側をいじるとなぜか電源が入る。理由はわからなくても復活してくれればいい。13-8-9

 

ネットの動画でほのぼの。山道らしき所でビンから頭が抜けなくなった野生の子狐が「これ取って」と言わんばかりに近づいてくる。助けてもらえるとわかっているようだ。それにしてもどこでどうやってそれを学んだのだろう。人間に育てられたのならわかるのだが。ビンを取ってもらった子狐は小走りで山に向ったが、お礼を言うかのように一度振り返ってから草むらに消えた。その姿に心が和む。13-8-8

 

「ろーそくだーせー、だーさーないとー、ひっかくぞー」。子供達の集団が繰り返し大きな声を張り上げて家々を回っている。その台詞の後には「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0」とカウントダウンまで入る。何だか強要しているようでかわいらしさに欠ける。これは七夕に関係した行事のようだが子供の頃にはまったく経験してないので『ろうそく』や『ひっかく』の意味合いがわからない。13-8-7

 

とても暑い一日で31℃を超え、夜になっても蒸し暑さは残っていた。そんな日の夕方、友人と待ち合わせをしてビールを飲む。普段の生活ではまったく飲まないのだがこんなときの一杯目のビールは本当においしい。一気飲みも無理なくできてしまう。それだけたっぷり汗をかき体が水分を欲しているのだろう。水でもお茶でもジュースでもいいのだがこれほど一気に飲まないし飲めないのが不思議。13-8-6

 

運送屋の二転三転。運送屋のことを尋ねた知人から今日にはメールで紹介してくれる約束だったのに夕方になっても入らないので安かった方に正式に依頼した。すると、その1時間後に電話がありメールがうまく送信できなかったとのこと。教えられた運送屋に電話すると片道1万5千円だという。そこで、すでに依頼した運送屋に電話してキャンセルしてもらう。その上で新たな運送屋に依頼し直す。13-8-5

 

運送費の見積額の違い。いくつかの運送会社に電話したが見積もりの依頼まで話が進んだのは2社。ひとつは電話の応対のみで計算し金額を出してくれた。もうひとつは電話で説明すると3日後にファックスで見積もりが送られてきた。すると、そこには大きな差があり往復で先のは4万8千円で後のは5万8千円に。電話だけなので受け止め方の違いもあるだろうが、複数に頼む大切さを教えられた。13-8-4

 

中国の大いなる矛盾。都市部では最富裕層(上位5%)と最貧困層(下位5%)の世帯年収を比較するとその差は242倍になるという。わかりやすく考えれば10万円に対して2,420万円になるわけだ。今後も急速に幅が拡大しそうだというから人民の平等を謳っていたはずの社会主義の国とは何なのか。『いた』と過去形を使ったのはすでにアメリカや日本よりその格差は大幅に上回っている。13-8-3

 

納得できない高過ぎる振り込み手数料。今度の個展の会場使用料13万円を銀行の自動支払機で振り込もうとしたら一度に10万円以上はできないと表示された。備え付けの電話をかけ係の人に詳しく説明してもらうと1度の振り込みに315円かかり2度になるので手数料は計630円とのこと。窓口だと1度にできるが420円かかるらしい。多少の手数料はしかたないが取り過ぎの感が拭えない。13-8-2

 

やっぱり7月の夏日は記録的なものだった。札幌では58年振りの26日で旭川では何と70年振りの29日だという。ここまでくるとこの暑さが当たり前のような感覚になってしまう。何日か前に20℃前後の日があったが涼しいというより寒く感じたほどだから暑さにすっかり慣らされているようだ。こうしていくうちにこれらが異常でなくなっていくのかもしれない。温暖化は確実に進んでいる。13-8-1

 

 

 



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NAKAHASHI OSAMU

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