ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

ちょっと気になって去年の1月の『ひとこと』に遡ってみると、やっぱり年賀状のお年玉 に触れていた。毎年それなりに期待して楽しみにしているわけだ。意外だったのは去年は111分の5で多めだったけど一昨年は110分の1の切手シートだったという事実。とすれば去年が異常で一昨年や今年が普通 ということになる。でも、いい方を当り前と受け止めたい気持が働くのはしかたがないか。11-1-31

 

『そうだ、もうひとつの運試しを忘れてた』と突然思い出したのが年賀状のお年玉 。幸い古新聞は残っているので新聞で当選番号を調べようとしたが、インターネットの方が簡単だと気付きパソコンに向う。やっぱり簡単に出て来た。当選番号の下一桁が偏っていて楽しみが少ない。随分あっさり調べ終った結果 は112分の2の切手シートのみ。ここでも運に見放され、次に残されたと思うことに。11-1-30

 

土曜の午後、窓の外は深い雪に覆われ冷たい空気が漂っていても、差し込む日差しは優しく心地よい。ストーブを止めて太陽の温もりを全身で受け止める。そうしていると穏やかな気持になってうとうとしてくる。厳冬期だからこその温もり。酷暑のときは逃げ隠れしていたのに有難さが身に染みる。すでに大雪を何度も体験したせいか、まだ1月だというのに2月末のような錯覚に陥ってしまった。11-1-29

 

目が乾く。多分、暖房のせいだと思うけれど最近は度々目が乾くようになった。部屋にいると目に潤いがなくなりしょぼしょぼしてすっきりしなくなる。目薬を差してもぱっちりは長続きしてくれない。今まで60回以上も乾燥の冬を無難に過ごしてきたというのにこうなるのも加齢のうちなんだろうか。洗濯の回数を増やしてみてもそれだけでは解決されないからさらなる潤いの対策を考えよう。11-1-28

 

週末を待たずに制作を開始。カット作業がないのでいきなり組み立てになる。工程の半分以上が省かれた感じでとても楽チンだ。そのうえ寸法も正確なのできれいに合わさってくれる。すべてがスムーズに進むかと思ったがそうはいかず問題点も見つかった。やはり、試作の分だけを注文したのは正解だった。今度は寸法を一部分修正して7点分を発注する予定。いよいよ制作モードに入れそうだ。11-1-27

 

アクリル板が到着。大雪の影響で多少遅れるのではないかと覚悟していたが発送から2日後に無事届いた。東京からなのに発注してからも5日しか経っていない。慌てることなく待てる日数なので本当に助かる。さっそく中味を確認する。カット寸法もバッチリだ。とりあえず1点を完成させて仕上り具合を点検するつもりだったのでその分だけ注文した。早く仕上げたい気持で一杯。週末が楽しみ。11-1-26

 

笑える言い間違い。「何百万にはならないと思いますよ」「えっ」。クリーニング店にジャンパーを出し、一緒に染み抜きもお願いして「どのくらいかかりますか」と聞くと「期間ですか、値段ですか」と聞き返され「値段です」と応えた後の返事が「何百万・・・」。あまりにも桁外れの金額にお互いに笑ってしまった。きっとそんな金額の用件か話題があったのだろう。せいぜい何百円とのこと。11-1-25

 

『はざいや』にアクリル板を先週の金曜日にファックスで注文したら次の日にはファックスで注文確認書が、そして今日、発送の連絡が届いた。仕事とすれば当り前なのかもしれないが、この手際のよさが気持いい。作業がきちんと進んでいることがわかるのは安心感が生まれるし信用にも繋がる。去年の秋の制作に際して見つけたこの素材屋の存在はこれから増々重要になっていきそうな気がする。11-1-24

 

さらに続く。雪は適度な堅さで角材を上下左右に振るとパカンと割れて落ちる。これを何度も繰り返してトタン屋根の一部が見え始めると嬉しくなり再度頑張ろうという気持になる。それでも、長い角材を手に持ち反り返って上を仰ぎながらの作業は結構きついものだった。それなのに我家に帰ってからある変化に気づいた。それまでの雪かきによる腰の痛みがない。逆の動きのおかげで消えたのか。11-2-23

 

続き。雪かき用のスコップなどでは到底対処できない巨大な塊。そこで思い付いたのが長い角材。5B角で2m50Bほどのものをアトリエの奥から持ち出し、それで雪の塊を突っ突きたくさんの穴を開けて上の方から崩していくという作戦。この方法は正解だった。このとき、雪山を固めた上に台を置きそこに立って作業をした。落下した雪を利用してさらに高くしていく。そのうち楽しくなった。11-1-22

 

それは予想をはるかに越えていた。とにかくびっくり。借りているアトリエの屋根の雪がすごいので雪下ろしをしたほうがいいみたいと言われてそれなりの高さをイメージしていたがその倍はあった。上の方から押されて来た雪が重なりうねりとなって軒先きでリーゼントになっていた。高いところでは2mほどにもなっている。こんなに大きいのを見たのは初めて。さてどうするかと一瞬たじろぐ。11-1-21

 

ゲ−センが老人のたまり場に。にわかには信じ難かったけどゲームを楽しんでいる年寄りがテレビに現れた。眼差しは真剣そのもの。かつてゲ−セン(ゲームセンター)といえば不良やワルのたまり場だったはずなのに今や年寄りの遊び場になっていた。昼のカラオケルームが社交場になっているのは知っていたがゲームセンターもたまり場になっていたとは。これからどんどん拡大するに違いない。11-1-20

 

雪、雪、雪にうんざり。雪が降り続き、数時間もの雪捨てを頑張ってきれいにしたはずなのにまた何日もせずに家の前には雪山ができてしまう。ここ5年の間では一番の大雪だというからここに引越してきてからの最大になるわけだ。だから大変なのも当り前と受け止めて頑張るしかない。去年までは運動不足の解消になるからちょうどいいなんて言う余裕もあったけど今年は強制労働になっている。11-1-19

 

『○○は体が資本』という台詞を口にする有名人がいるけど、○○に入る職業は常にその人のもの。あえて言わずともどんな職業であれその世界で真剣に生きていくなら体が大事なのはどの人も同じ。説得力があるとすればもろに体力勝負をしているスポーツ選手くらいだろうか。だから、誰にとってももちろん僕にとっても体という財産をいかに守り育て上手に使っていくかで人生が決まっていく。11-1-18

 

昨夜は9時に布団に入った。眠られなくても横になるだけでもいいと思っていたのにすぐに寝付いた。そして、起きたのは朝の8時。まだ眠られる気もしたが朝食のために布団を出た。前日もたっぷり寝ているのにこれだけ眠られるということは体が疲れていた証拠だ。ともかく、この後は気力も次第に出てきて作品を具体化させる寸法決めから材料の見積りまでの仕事が何とかできた。気力が大切。 11-1-17

 

いまいち体調が優れない。風邪ではないようだが頭がすっきりせず体も重い。朝からそうだったので朝食後また布団に戻り昼まで寝ていた。昼に起きたたときには快復した感じだったのに夕方にはまたダラーっとなった。とにかく、何かにじっくり取り組もうという気力が湧いてこない。その後もそんな状態が夜まで続き今に至っている。こんなときは起きていてもしょうがないので布団に入ろう。11-1-16

 

4月の発表の打ち合わせをする。その場所はデザイナーズハウスと呼ぶに相応しい生活感のほとんどない個人住宅で、すべての空間を作品と一体化させたいと考えている。アイデアスケッチと作品模型(マケット)を持参してオーナーに構想を説明した。どんな反応をされるかちょっと心配だったけど、気に入ってもらえてホッとする。このあとは迷わず制作できるので気分的にはかなり楽になった。11-1-15

 

身近にいる人の抱えている問題の深さに驚きというよりも衝撃を受けた。普段の様子からは微塵も想像し得なかった内容だけにショックだった。それは深い悩みというより癒し難い傷を背負っていた。もっと正確に言うと本人の意思や責任の及ばないところで『背負わされて』いた。自分には推し測りようのないその深さに唖然とするよりほかなかった。それぞれの内に抱える深淵を思い知らされた。11-1-14

 

お正月までの小雪が嘘のように大雪が続いている。ついに積雪は64Bに達して平年値の1,4倍になった。どの道も両脇に堆い山ができて2車線は1車線になり1車線の道路では車がすれすれで行き交っている。歩道も踏み固められてどんどん高くなり綱渡りをしているよう。予算が削られたせいか除雪が随分遅くなった気がする。以前だとうるさいほど聞こえてきた除雪車の音が聞こえてこない。11-1-13

 

くじ運ははずれだったけど迷わずに引いたのだからしかたがないと諦めた。そして、67番を引いた女性の落胆ぶりを考えればまだ救われると自分を慰める。58番目の予約なので一旦その場を離れ昼休みをはさんだ5時間後に再び顔を出すと、何と55番が受付中というグッドタイミング。さらに、ほぼ希望が叶えられて落胆が喜びに。最初に出た目だけで嘆き過ぎてはいけないという結末だった。11-1-12

 

今年初の運試し。ある会場を借りるための予約順を決める抽選会でのこと。会場に着いた順に抽選をする順番が決まる。これが18番。あくまでも抽選順だけど遅いよりはいい。抽選に参加する人(団体代表)が67人なので67までの番号札の入った箱から引いていく。5人目辺りに67番が出てすぐ後に1番も出て会場がどよめく。わくわくどきどきしながら引いた札は58番でがっかり。続く。11-1-11

 

新しい年もすでに10日を迎えて、お正月はすっかり遠のいた感じがする。6日からの大雪のため長時間の雪かきと雪捨てを強いられて雪国の日常に戻るキッカケにもなった。それぞれの家の雪かきの状態を見るとその家の人の考えや性格も現れていておもしろい。自分の家の前の道路もきれいにする家もあれば道路には一切手を付けない家もある。幸い我家の隣人とは雪かきの取り組みが似ている。11-1-10

 

先日、友人宅でおいしいビーフシチューとワインをごちそうになった帰りのこと。ほろ酔いでお腹もいっぱいだし猛吹雪なのでバスに乗るという手も浮かんだが、あえて歩く方を選んだ。飽和状態のアルコールと充分に蓄えられたエネルギー源を少しでも消費してから家に辿り着きたい気分が勝った。これは大正解で家に着いてもまだ歩きたい気持が残っていた。酒飲みには理解できない行動だと思う。11-1-9

 

22,806歩。これは午前10時から12時までと午後1時から4時までの5時間に渡る雪かきと雪捨てに要した歩数。随分歩いてる気もするが5時間も頑張ればこのくらいになるのだろう。『ひとこと』で何度も触れているが100mほど離れた所にある流雪溝までママさんダンプの往復を繰り返す。今シーズン初の流雪溝利用だがこれは本当に助かる。おかげできれいになるしいい運動にもなる。11-1-8

 

歳をとったなと感じるのは、埃に反応してくしゃみが出たり、乾燥にも弱くなり喉飴が欲しくなったりなど体での変化はいろいろあるが、気持のうえでもいくつかある。とにかく、慌てるのが嫌になってきた。出掛ける朝もぎりぎりまで寝ているよりも朝食と新聞を読む時間の方が大切になったし、信号の変わりそうな横断歩道で走ることも随分減ったし、鍵の確認もしつこく何度もするようになった。11-1-7

 

年末年始はほとんど雪が降らなかったので随分楽をさせてもらったがついにまとまった雪がやって来た。去年からだが、最近の天候は一気が好きだ。極端な暑さも寒さも雨も雪も突然訪れるケースが多い。徐々に体を慣らさせてくれるといいのに合わせるのが大変だ。今の(23時)積雪量 はわからないがさっきから除雪車がうなりをあげている。明日は本格的な雪かきだと覚悟して寝ることにしよう。11-1-6

 

21年前にマチュ・ピチュへの旅を諦めた後に出たのが30万円で可能なニューヨーク。そして、ニューヨーク行きを決定付けてくれたのが友人の助言だった。それは「マチュ・ピチュはいつまでもマチュ・ピチュだから後でもいい、でも今のニューヨークは今しかない」「今に触れたほうがいい」というもので非常に説得力があった。ギャラリーや美術館巡りの慌ただしいけど充実した1週間だった。11-1-5

 

マチュ・ピチュへは本当に行きたいと思っていた時期がある。それは、1990年のこと。ある仕事でまとまったお金(30万)が入るので長年の夢を叶えようと具体的に調べ始めると、その金額では到底無理で倍近く掛かることがわかり断念せざるを得なかった。行けると思っていただけに落胆も大きかった。もう、行けないと思うがあの地に立ちその空気を吸ってみたいという気持に変わりはない。11-1-4

 

結局、お正月もビデオの整理に明け暮れた。処分するテープの総数は28本。おかげでさらに片付いた。その中味は映画『道』(ジェルソ・ミーナ)、イッセー尾形、イサム・ノグチ、松本清張、池田満寿夫、佐伯祐三、棟方志功、巨匠達のアトリエ、モネの舞台美術、神田日勝、一原有徳、、祭國強、戦後日本の前衛美術=具体=、マチュ・ピチュ、など様々。これでようやくビデオから解放される。11-1-3

 

新年の1年カレンダーをパソコン前の壁にピンで貼る。目の前が急に明るくなった感じがする。これから始まる真っ白な1年をしばし眺めてからいくつかの予定を記入していくと、それまで随分長く見えていた1年がそれほどでもない気がしてきた。個展やグループ展の会期の延日数は1ヶ月以内でもその制作期間を考えるとかなりの部分が埋まってしまう。楽しみな今年の旅は11月末になりそうだ。11-1-2

 

元旦の楽しみといえば年賀状。いつもよりはかなり遅い9時半に1階に下りてくると、郵便受けには輪ゴムで束ねられた年賀状が入っていた。1枚1枚の裏表を確認して中には年に一度になるかもしれないその人を思い浮かべる。それにしても、行き違いの多さにがっかりしてしまう。どうしようか迷って出さなかった人から来ているのに、迷わず出した人から来てなかったりする。その判断が難しい。11-1-1

 

 

 

 



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NAKAHASHI OSAMU

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