ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

沖縄の怒りは当然。戦時中も戦後も60年近く辛く厳しい状況に置かれてきて、ようやくその苦しみから解放されるという期待と喜びを持たせておいて、最後にやっぱり無理でしたはひど過ぎる。ドタキャンもいいところ。60年もの長期に渡って維持されてた状態を変えるには入念な下準備も裏工作も必要だし、交渉に際しては揺るぎない信念に基づく粘り強い行動力と決断力が大切なのに・・・。10-5-31

 

卓球世界選手権の団体で男女共銅メダルを獲得。世界の舞台での日本復活を確かなものにしていけそうで嬉しい。準決勝では男女共中国に敗れたが準々決勝での女子の韓国戦は大接戦で見応え充分だった。試合とは関係のないところで「あれっ」って思ったのが中国選手と監督の茶髪。全員がそうしている。中国の様変わりを象徴しているような気がした。そんななか、石川の黒髪が美しく見えた。10-5-30

 

運動会日和。これまでの寒くてどんよりした天気が一転して朝から晴天に。朝の花火は聞こえなかったが、迷う心配のない空模様にお母さんは安心してお弁当作りに精を出したに違いない。でも、最近は業者に弁当を届けてもらう人もいるという。忙しい人にとっては助かることだろうけど何だか味気ない気がする。おせち料理も買う人が増えてきたわけだから運動会の弁当もそっちに流れるのかも。10-5-29

 

20年以上に渡って自分が主宰する絵画教室の場として借りてきた部屋が改修工事のため使えないことになり、モチーフや道具類の撤収作業をする。20年といえば随分長い年月のはずなのにそのときどきに通 ってくれた人達を思い浮かべるとそんな気がしない。完全に片付け終ってその部屋を去る前に一息をついたあと、この部屋で制作してくれた懐かしい数々の作品の思い出も一緒に持ち帰る。10-5-28

 

昨日の暗闇の話は美術作品のこと。作者の意図するところ(多分あるはず)まで留まれなかったのは残念だったがあれが限界だった。自分だけだとわかれば5分でも待てただろうが手を伸ばした先に人がいるのかもしれないというのは恐怖だ。いるとすれば相手には見えているというのも嫌なもの。もしも、大勢だとしたら・・。何回もこういった作品に触れているが何故か今回は耐えられなかった。10-5-27

 

中に入りドアを閉めるとそこは完全に真っ暗闇の世界になっていた。まったく何も見えないからそこに立ち止まるしかない。誰もいないことがわかれば動くこともできるが、どこに人がいるかわからない。それが怖い。2分程(多分)佇むが何も見えてこない。そこで今度は、入って来る人とぶつかるのが嫌だなと思い始めた。すると、急に落着かなくなり何も見えないまま出ることにした。続く。10-5-26

 

「何か変だぞ」。手首にその兆しがやってきた。もちろん、ズキズキまではいってないがちょっと突っ張るような違和感がある。『このままいくとまた腱鞘炎になるよ』という危険信号のようだ。一昨年からなり始め、去年も来た。残念ながらすっかり恒例になってしまった。箸は左手にして右手を大事にしてきたはずなのに完全な快復はもう無理なのか。でも、何とかこの段階で止めておきたい。10-5-25

 

ときどき耳にする言い方だが、制作中に『織る』という感覚になるときがある。横糸には今の自分はもちろん自分を取り巻くすべての『環境』が含まれていて、縦糸には自分と共にあったこれまでの『時間』がしっかりと刻まれている。その両方の糸が絡み合い、形作られて作品として産み出される。それらは今の自分の存在の証しであり、大事な支えでもある。年を重ねたことでわかる確かな実感。10-5-24

 

カノンからリズム&ブルース、そしてジャズへ。朝刊を読みながらの朝食のときはカノンをBGMに。制作を始めるときからはR&Bにして気分を昂揚させ気合いを入れる。昼はずっとこれをリピートさせていた。とは言っても160分のMDなので同じ曲ばかりの感じはしない。音量 はBGMの範囲を超えるほどの大きさに。夜はジャズ。最近のお気に入りはスタン・ゲッツとコルトレーンのバラード。10-5-23

 

交流戦に入ってからの日ハムは勝ち星を重ねて随分借金を減らしている。昨日、ダルビッシュで負けたのは痛かったけど、今日はきちんと勝って連敗しなくなったところが以前と違う。このいい流れを何とか保って早く5割に戻ってほしい。ゼロに戻るのは大変なことだけど、借金を0にしてようやく泥沼状態に終止符を打てる。そして、貯金を1にしたところから上位 を目指す新たな戦いが始まる。10-5-22

 

1から始まる。0から始まるわけではない。ゼロからスタートというのは違う気がする。何事も最初のきっかけがとても大事になる。とにかくほんの微かであれ動き始めなければ前には進まない。すべては1からスタートする。そして、それなりの結果 を得て終了したところで0に戻る。終り=0がなければ、始まり=1もない。鶏と卵のようになってしまったが、0からのスタートはやり直しのとき。10-5-21

 

文章を書くときと絵を描くときの共通点と相違点。最初の書き出しと最初の一筆(ひとふで)が大事なのは一緒。そして、そこから受けた刺激をもとにイメージを膨らませ、次へと繋げていくのも、全体で何かを伝えようとするのも同じ。違うのは何度も簡単に行ったり来たりできるか出来ないかにある。絵の場合、まったく同じところに戻るのは不可能に近いから常に一度きりの世界の連続となる。10-5-20

 

桜の花びらが水面を埋め、緩やかに流れていく。ピンクに覆われた流れはいつまでも続く。このうち海まで届く花びらはどのくらいあるのだろう。ふと、鮭の稚魚の放流を思い浮かべた。自分で泳ぐとはいえ海に到達するまでの道のりは大変に違いない。そして、こちらは海から再び戻ってくることを期待されて放たれる。でも、花びらは流れに任せてどこかに辿り着きその役目を終えて消えていく。10-5-19

 

どうしても理解できない止まらない自転車。地下鉄駅まで歩く20分の間に、一旦停止の標識を無視してまったく左右を振り向くこともスピードを緩めることもなく直進する自転車を2台も見た。そこは決して見晴らしのいい場所でなく住宅の建つ四つ角。よほどの幸運が重なっているとしか思えない。それよりもどうして怖くないのだろう。怖さを体験したことのない人の恐ろしさを見た気がする。10-5-18

 

昨日の続き。次に気になったのは、そんな国旗があるかどうかだった。かなり昔の百科事典を捨てるとき国旗のページを切り取ったことを思い出して、家に帰るなり調べてみた。すると、三日月と星がセットになっているものが5ヶ国もある。三日月の向きと星の位 置は違っていたけど結構あったので最初に国旗と思い浮かんだのはまちがっていなかったわけだ。一番すっきりしているのがトルコ。10-5-17

 

「あれ、国旗みたいだ!」。それを目にしたときまずそう思った。夜8時頃、西の空に三日月とそのトンガリのすぐ上に見事なセットの状態で明るい星(金星)が輝いていた。こんな完璧に近い美しい組み合わせを拝めるのは初めてのことで、驚き感動した。それがひときわ目立ったは他の星が一切見えないせいもあった。身近な世界でも知らなかったり見ていなかった現象に出会えるのが嬉しい。10-5-16

 

『忙しいときなど、ごみの分別は大変なときもありますが、あなたのひと頑張りが地域の快適な生活につながっています。これからもよろしくお願いします。』として、ルールを守らない人も正しく守っている人の仲間に入れてしまったほうがルールを破りづらくなるのではないだろうか。悪い人のままなら「難しいことだよ」って開き直ることもできるけど、いい人になったらそれもできなくなる。10-5-15

 

郵便受けに町内会のチラシが入っていた。そこには『町内会からのお願いです。“ごみの分別 ”そんなに難しいことなんでしょうか?』との見出しが大書きしてある。これに疑問と多少の不快感を感じた。この文章でルールを守らない人に反省する気持が生まれるとは思えないし「私には簡単にできることが何故あなたにはできないの」という上目線のような雰囲気が。それならこう書いたら。続く。10-5-14

 

喫煙室はほぼ満席。喫茶店に入るとかなりの席が空いていて好きな場所に座ることができた。でも、ふと喫煙室の中を見てみるとほとんどの席が埋まっている。昼間のせいもあるかもしれないが、その80%は女性。女性の喫煙率日本一というのが頷けるような光景。出入りする客も喫煙室の人達のほうが多い。それだけ吸える場所が減ったということなんだろう。これからは増々追いやられそうだ。10-5-13

 

制作のペース。気の入り次第で作品の進み具合も違ってくる。当然、入っているときは快調に進むが、そうでないときにはペースダウンしてしまう。そして、スポーツと同じように流れというのがあって、いい流れを作るにはいい状態を2、3日間継続する必要がある。それにうまく乗ると無理なく順調に走れるが一旦降りてしまうと再始動が大変になる。だから、一定のペースを維持するのが大事。10-5-12

 

693万円。すごい金額だけど、これは国民ひとり当たりの借金額。あまりにも大きい数字なのでピンとこないが、これが曲者。現実なのに現実離れしている金額のため他人事になってしまう。ましてや全体では882兆円という天文学的な世界。いくらピンとこなくとも借金の利息は日々どころか秒単位 で膨れ続けている。そのカウンターを見ると絶望的になりそうだが、減らす努力をしなくては。10-5-11

 

安春川にも桜咲く。咲き始めると早いもので一気にピンクの散歩道に大変身。これで本当に春を迎えた気分に移れそう。とは言ってみても春うららには程遠く肌寒い風が身を引き締めさせる。穏やかな陽にさらされて身も心もゆるめられるのはまだ先のよう。連休中の暑さはどこへやらでまた4月へ逆戻り。今年は冬から行ったり来たりの繰返し。このまま桜吹雪になってしまってはもったいない。10-5-10

 

すっかりセルフ給油にも慣れて店員に給油してもらう機会はほとんどなくなった。セルフだと給油のたびにオイル交換だの洗車だの言われなくて済むから気が楽。でも、給油ごとのチェックがなくなった分だけ早い段階での異状発見は難しくなりそうだ。自分でできる点検と補充はウオッシャー液のみだから・・・。あとは2年に一度の車検に頼るしかない。点検交換はそのときやってもらうつもり。10-5-9

 

タイヤ交換。毎年の恒例行事のようなもので春と初冬には必ずやる作業。これが済むと季節の移り変わりを実感する。スタッドレスに替えるときは覚悟を決めるときで、夏タイヤにするときは解放感を味わうときになる。スパイクタイヤのときみたいに走りや音に大差はないが車が軽くなったような気がして気分も軽快に。給油も兼ねてスタンドへ向い、空気をしっかり注入してもらって無事完了。10-5-8

 

大阪万博が開催されたのは40年前のこと。その当時大学3年で授業の一環で訪れた京都、奈良の後に大阪にも足を伸ばしている。とにかく人でごったがえしどのパビリオンも行列だらけだった。それでも、マルチスクリーンの映像や奇抜な建築群など、とくに横尾忠則がデザインした真っ赤なパビリオンは印象に残っている。それから日本は大きな変化を遂げてきたけれど何を残してどこへ向うのか。10-5-7

 

今、上海万博が開かれている。中国の勢いを見せつける場になっているようだが、その反動や歪みは近いうちに必ず来ると思う。中国を責めているわけでなく、どの国であろうと急激な発展にはどうしてもそれが付きまとう。日本の場合も経済を優先するあまり重大な公害や医療ミスが生まれたし、用地買収や地上げによる対立や非人間性も社会問題化した。でも今は他国の過去を学ぶ余裕はなさそう。10-5-6

 

5月の連休の間は晴天の日が続き一気に春を飛び越えてしまいそうな陽気になった。4月の時点での予報ははずれていいほうに流れてくれた。おかげで行楽地は人で溢れ賑わっていたようだ。どこも出掛けてないので新聞やテレビによると、ということ。流れといえば、3連勝したのでこのまま流れに乗って欲しいと書いたら3連敗した日ハム。悲しいかな今年はすぐに悪い流れの方に乗ってしまう。10-5-5

 

案内状のデータを入れたMO(パソコン内のデータを外部に記録して保存するもの)を無事投函したので、あとは10日後を待つのみ。ひとつの気掛かりが済み、落着いて制作に専念できる。はずだったが、ほっとしたせいもあってかすぐに創作意欲は湧いてこない。いずれまた大忙しになるわけだからひとつの区切りとしてしばしの休息タイムにしよう。案内状が届くころには盛り上がっているはず。10-5-4

 

5月に入り、7月の個展が急に近づいた感じがする。もちろん作品がメインだけど、個展を知らせる案内状も大事な仕事のうち。遅くなるともっと追われた気分になるので、まずは作品の撮影をすることに。自然光も利用するので出来上がりは天気の具合に左右される。曇り空で待たされ気をもんだが幸い適当な晴れ模様になってくれて無事完了。先送りにならずに済み一安心。次はパソコンの出番に。10-5-3

 

もやもやする中途半端なことをしたと反省。照れ屋でどちらかといえば寡黙な人だとわかっていたはずなのに・・・。何度か話しかけても気乗りのしない短い返事しか返ってこないので、それならばとあまり話しかけないようにした。おかげで会話も少なくなり、淡々とした時間が過ぎていった。相手の心情を考慮するのは大事だろうけど、それに合わせ過ぎるとお互いにつらい状況になる場合もある。10-5-2

 

開幕から負けが込んで最下位に低迷していた日ハムがダルビッシュの完封勝ちで3連勝。ようやく長いトンネルから抜け出た気分。4月にはきっぱり別 れを告げ、気分も一新してこの流れに乗って勝ち続けてほしい。試合終了後の6時近くに散歩に出掛けると、西の空にはまだ赤い太陽が輝いていて、安春川には今日から水が流れ始め、淀んでいた川底も洗われていた。ふたつのいい流れに出会えた日。10-5-1

 

 

 

 



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NAKAHASHI OSAMU

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