ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

今年の個展もテーマは『内包』でタイトルは『連鎖』。『内包』というテーマはこれからもずっと続けていきたいと考えている。内にあるもの、そのなかでも大切なもの、大事にしたいもの、普遍的なものをしっかり見据えて作品という形で具現化し表現していきたいと思う。『連鎖』は永々と繋がる過去から未来への時の流れのなかでの今を捉えたいという願いと連続性への単純な思い入れがある。09-5-31

 

昨日、定額給付金の申請書が届いた。そして今日、必要事項を記入して投函した。早くほしいからではなく早く済ませてしまいたかったから。もともと自分のお金と思えば殖えたわけでもないから、あってもないと同じこと。たとえ入金されてもいつもと同じ日常の生活が営まれるだけで気分的にも何ひとつ変わるところはない。お金を引き出すときそれとわかる特殊なお札が出てくるなら別 だけど。09-5-30

 

時計の針を見間違え随分早起きに。ちょっと早めだけど布団から出て階段を降り、玄関の郵便受けを見ても新聞がささってない。『この時間にはまだ届いてないのか』とがっかりしながら居間に入り時計に目をやってびっくり。5時半でなく4時半だった。もう布団に戻るほどの眠気もないのですぐに朝食の準備をする。新聞がないせいでクラシック音楽を聴きながらののんびりとした優雅な朝食に。09-5-29

 

市役所の食堂で食事をしていたとき、自分より10才程年配と思われる男性が近づいてきて「昔、お世話になった◯◯です」と丁重に挨拶され「あ、どうも」などと中途半端な返事をしてしまった。カルチャーセンターに来ていたというけどどうしても思い出せない。もちろん、悟られないように話を進めながらも必死に記憶を辿っていた。自分では知らない人と思っても、そうでない人もいるのだ。09-5-28

 

安物買いの銭失い。それほど立派な紙でなくてもいいかと考えて100円ショップで50枚入りのはがき用紙を買ってみた。それも、とりあえずひと袋にしておけばいいものを安さに惹かれて3袋も。さっそくプリントしてみてあまりの違いにがっかり。多少覚悟はしていたけどこれほどとは思わなかった。たった1枚で終了して新たな用紙を買うはめに。いずれ何かで使う機会があればいいのだが。09-5-27

 

異様な光景。街を歩くほとんどの人達がマスクをしているテレビの画面を見て恐ろしさを感じた。インフルエンザに対する恐怖ではない。右ならえの国民性が見事に現れていることに対して。咳やくしゃみによる菌の拡散を防ぐ効果 はあっても予防への効き目は疑わしいと言われているのにこの状況。簡単にパニックを起こせそうなのが怖い。こんな無気味な映像も世界中に流されているんだろうな。09-5-26

 

ことごとくはずれる予測。これだけあれば充分と用意した4枚のレジ袋に1日放置して乾燥させた草を入れてみると、半分くらいで使い切ってしまった。今度は絶対余ると思った枚数を家から持ってきたのにそれでちょうどだった。3時間かけて取った草の量 だからそれなりにあるわけだ。少なめに見積るのは生えているときより縮んで見えるからだろうか。去年も一昨年も予測はずれだったはず。09-5-25

 

1時間のつもりが3時間に。去年は個展の終った7月の初めにやった家の裏の草取りをした。長いこと気にかけるより早めにスッキリさせたほうがいいと考えて決行。草取りは1時間ほどで終って、素材を仕入れに行くつもりだったのに・・・。2時に始めて片付けが済んだときはすでに5時を回っていた。途中で中断しようかとも思ったけど、止められなかった。没頭するとしつこい本性が現れる。09-5-24

 

違うギャラリーで若くて優秀な作家に刺激を受ける。まだ20代だという作家の作品に強く引き付けられた。若い人をほめるときは爆発的なエネルギーであったり、光るセンスや秘めた才能の可能性であったりする場合が多い。でも、今回の人はそれに加えてすでに高いレベルの技までも身に着けている。作品の周りには紛れもない本物の匂いが漂っていた。前日のホールにはなかったいい緊張感も。09-5-23

 

最近オープンしたギャラリー、チラシによると=アート展の開催可能なホール=での『SAPPORO ART PLANETS展ー札幌に輝く、アートの惑星』を観て感じたこと。正直言って作品より、どんな空間なんだろうとの期待を持って行ったのに見事に裏切られた。ちょっと辛口に言えば空きスペースを利用した感じ。そこで一番感動したのは大きな窓に掛かる光りを散りばめて揺らぐブラインドだった。09-5-22

 

新型インフルエンザの影響でマスクが異常に売れてるらしい。増々変化に弱い、つまり抵抗力の弱い国民になっていきそうな過敏な反応に不安を抱くけど一般 の人達がマスクをするしないは自由だ。しかし、政府の高官か役人がマスクをして記者会見に出てきたのは奇異に映った。自らが保菌者なら大迷惑だし、予防のためだというならいたずらに不安を煽るだけだし、単に姑息な小心者にも見えた。09-5-21

 

定額給付金なるものの使い方は人それぞれだろう。特別なお金として遊びなどの余裕の部分で使う人、日常の食料や生活用品に消費する人、様々な支払いに回す人などなど。そして、預金に振り込まれたとしても確認するだけで引き出さない人。これにあたる人が結構多い気がする。すぐに消費されなければお金を戻した意味はないはず。給付金のおかげで景気が回復したとの報告はいつするつもり?09-5-20

 

札幌でも定額給付金の申請書を発送したようだが、そもそも給付金という言い方がおかしい。上手に使ってくれることを願ってせっかく渡したはずの自分達の大事なお金が戻ってくるだけのこと。決してどこかから湧いてきたお金ではない。手間ひまかけて多額のお金を使ってまでして返してどうする。まとまったお金だとできることもバラバラにすると一瞬にして消える雀の涙に変わる。情けない。09-5-19

 

もうひとつの違う靴は一昨年の横須賀の恐怖の台風の記憶が刻まれている。我が人生で最悪の強風と豪雨の体験だった。それはかなり使い古した靴だがまだ靴箱の奥にひっそり収まっている。すり減った靴底や靴紐や内側の布などは歩き回った積み重ねとしての痕跡ではあるけれど、特定できる時間と場所はない。それに対して、しっかり滲み込んだ水気はとても不快な皮膚感覚として忘れられない。09-5-18

 

久し振りに本格的な雨が降る。パラパラはあってもザーザーは随分長い間なかったから草花や畑の野菜も喜んでいるに違いない。農家にとっては恵みの雨といったところだろう。おかげで傘をさしての散歩になった。公園の草地を歩いていると草露が靴を湿らし、幸い7日間のうちたった1日だけの雨だった屋久島の白谷雲水峡を思い出す。びしょびしょになったあのときの靴が冷たい雨を覚えてる。09-5-17

 

ついに走り出す。いつもの夕方の散歩は制作のきりが付かずに断念したので、夕食後の夜に移した。ほんの少し前、散歩途中の下り坂で小走りをしてみると結構気持よかったのが頭にあり、走る準備をして出掛けた。準備といってもウェアがあるわけでないのでリュックを背負わずにというだけのこと。夜のせいもあってか抵抗なく走り出せてほっとする。これからは、ときどき走りも入れてみよう。09-5-16

 

昨日、魚と肉のことを書いたら今日の夕刊に『消費 肉が逆転 魚離れ全世代で』との記事が載っていた。若者の肉の消費が増えるのはわかるけど、全世代でというのは意外な気がする。オーガニックとか自然食とか体にいいものとかよく聞くから世の中は健康指向かと思いきやそうでもないらしい。もしそうならメタボ検診なんかも必要ないわけだ。僕が肉より魚を選ぶのは指向でなく嗜好のせい。09-5-15

 

今も昔も嫌いな食べ物はほとんどないが年令とともに好みは変わってきている。そのひとつは麺類を食べる機会が増えたこと。それもラーメンより蕎麦やうどんが多くなった。若い頃は蕎麦やうどんだと食事として物足りなさを感じていたはずなのに今は違う。そして、肉より魚を食べたい気持が強くなっている。あくまでも比率の話でたまにラーメンや肉を無性に食べたくなったりするから大丈夫。09-5-14

 

「好きなものばかり食べてはいけない」と親切のつもりで言う人がいる。言わんとする意味はわかるけど、この人は食べ物の好き嫌いがあることを前提に考えているから僕には当てはまらない。できる限り「好きなものばかりを食べたほうが精神にも体にもいい」と考えている。なぜなら、好きなものだらけだから同じものを食べ続けるより他の好きなものを食べたくなるのは自然な欲求というわけ。09-5-13

 

ある施設の駐車場に停まってる車のほとんどが軽自動車だった。でも、ずらっと並んでる横から眺めても普通 車か軽かわからないほど大きさに差はない。それで税金は半分以下のはずだから軽が増えるのもよくわかる。昨日、新聞に載っていた4月の車名別 新車販売台数によると1位から3位までと6位と7位も軽になっていた。いつか、今の車が使えなくなったら次は軽の中古にしようと思ってる。09-5-12

 

スーパーで小さな西瓜を発見。この時季の西瓜もびっくりだけど、その大きさに驚く。とにかく小さくてメロンくらいだろうか。玉 の西瓜は大人数で食べるにはいいが、ほんの少し食べたいときにはカットされたものでないと持て余す。その辺を考えて改良したに違いない。イチゴや蜜柑など季節感が失われてきた果 物がいろいろあるけど『西瓜よ、お前もか』って感じもする。西瓜は夏が似合う。0--5-11

 

印刷屋に頼んでた個展の案内状が届いた。2000枚入っている段ボール箱はずっしりとした重さがある。1000枚は自分の分で残りの半分はギャラリーの方で書店内に置いたり配ったりしてくれる分。6月の個展は昨年と同じ紀伊國屋書店札幌本店でする。完全ではなくともほぼ納得できる案内状が出来上がったのでこれで安心して制作に専念できる。ちなみに去年の到着は21日になったいた。09-5-10

 

久し振りのドライブでギャラリーと美術館巡り。郊外にあるにも関わらず500円もの駐車代を取るのが気に入らず美術館の手前に駐車して歩いて行く。この駐車料金は開館のときから不満だった。その後、山を越えて移動中コンビニで買ったおにぎりを大きな公園で食べようとしたら駐車料金が400円と書いてある。憤慨して当然Uターン。美術館や公園の駐車場で料金を取るのは絶対おかしい。09-5-9

 

実は、今乗ってる車が何年経っているのかを知らなかった。ちょうど6年前に妹から譲り受けけてからも順調に走ってくれてるので何年車かなんて関係ないことだった。それが、こんな形で知らされるとは・・・。車検証で確認してみると初年度登録が07年の8月になっている。ということは現在では13年と10ヶ月になってるわけだ。税金は余分にかかってもこれからも労って乗ってあげよう。も09-5-8

 

桜の花を眺めて穏やかな気持になったはずなのに今日届いた通知のおかげでピンクからブルーへ。それは自動車税のもの。毎年のことだからもちろん覚悟はしてたけど金額が随分違うので説明を読むと、『グリーン化税制』のためだという。13年以上経過した車の税率を10%も上乗せしているからだった。車を長持ちさせてはいけないような気分にさせられる。グリーンどころかブルー化税制だ。09-5-7

 

一気に春満開。ちょっと肌寒い日を挟んだとはいえ20℃を越える暖かさが続き、あっという間に桜の花は見事に咲き誇り川沿いは淡い桃色の並木道に変身。すでに散り落ちる花びらが川面 を緩やかに楽しげにそして賑やかに流れて行く。これも大好きな光景。桜の花の下を歩いてみて、これほど桜の木が多かったのかと改めて知らされる。川辺の緑にはタンポポの黄色い花も咲き始め、春は加速中。09-5-6

 

クラシックの話をもう1回。今、一番好きな曲はと聞かれたら『ボレロ』と応える。小さな音から始まり徐々に徐々に大きくなり、それに従って気持も高揚していくところがいい。生演奏は3回聴いているが指揮者による違いも感じることができた。この曲繋がりではシルヴィ・ギエムのダンス『ボレロ』も高いチケットの値は充分あったし、映画『愛と哀しみのボレロ』のジョルジュ・ドンにも感動。09-5-5

 

さらに勢い付けるためビゼーの『カルメン』『アルルの女』美しいパースの娘』と続く。『美しく青きドナウ』は『2001年宇宙の旅』の回転する宇宙船が目に浮かび、『ラデッキ−行進曲』は運動会を思い出して今でもわくわくする。『アルルの女』は中学1年の音楽鑑賞のときに聴いたなかで一番気に入った曲で、つまり一番最初に好きになったクラシックの曲がこれ。『運動会の定番』が先か。09-5-4

 

朝はクラシック。最近の朝はクラシック音楽を聴いている。もちろん、じっと聴いてるわけでなくバックグランドとしての音楽。10枚にも満たない数少ないなかから選ばれたのはシュトラウスの『皇帝演舞曲』『美しく青きドナウ』『ウィーンの森の物語』そしてシュトラウス父の『ラデッキ−行進曲』などのCD。晴れやかで穏やかで軽やかな気持から力強いやる気モードへと導いてくれる。続く。09-5-3

 

昨日の「ひとこと」では連休中はこもりきって制作なんて書いたのに5日の午後に仕事が入っているのをうっかり忘れてた。1日遅れでカレンダーの4月をめくると5月5日の予定を発見。そういえば『連休中はどうしますか』と聞かれて『どこにも出かけないから大丈夫ですよ』と応えてた。しっかり記入しておいて本当によかった。そのひとつが入っただけなのに随分時間が減ったような気になる。09-5-2

 

いよいよ明日から5月の連休に入る。割引きのせいもあって高速道路はいつにも増して混雑するのだろう。そのおかげで一般 道はスムーズになるのかも。どっちにしても世間の連休中はこもりきって制作に充てる予定なので道路事情は関係ない。この時期は寒くもなく暑くもなく仕事に集中するにはちょうどいい季節。このときの頑張り具合が個展の出来にも影響してくるから気を入れてやらねば。09-5-1

 



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NAKAHASHI OSAMU

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