ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

近くの川の名前は安春川という。今はちょうど安らかな春の小川といった感じで名前に一番相応しいとき。つがいの鴨は緩やかな流れに身を任せ、水の中では小魚が元気に泳ぎ回る。土色だった川沿いは緑の草に覆われ始め、23℃まで上昇した暖かさが開花を早めたのかあちこちの桜がピンクの花を咲かせている。温んだ川に足をつけて遊んでいる子供達も楽しそう。今日もまたやすはる川を行く。09-4-30

 

心情的には高島屋にしてほしかった。地元の丸井デパートの再建を支援する企業として高島屋ではなく三越伊勢丹を選んだ。深い事情は抜きにして10億か20億の違いで選択したというのはどうにも納得できない。本当に再建する気構えがあるならいくらでも取り戻せる金額だと思うのだが。長年ライバルだった三越の傘下に入っては、たとえ『丸井』は残っても『丸井さん』は消えるに違いない。09-4-29

 

川に水が流れていた。家の近くのこの川は造成された川なので冬の間は水が止められている。あちこちに落ちていたゴミも片付けられ春を迎える装いを整えての流水。きれいな水の流れを眺めながらの散歩はさらに爽やかにしてくれる。川の流れる水はどんどん新しくなりどこかに向っているところが好き。もうすぐ川の両岸の草が芽生え、桜が花を咲かせて爽やかさだけでなく華やかさも味わえる。09-4-28

 

失敗は成功のもと(母)。アイデアに問題はないはずなのに作品にプラスアルファを引き出せなかったのは何故なのか、どうすればいいのかというところから検証と改善と工夫が始まる。そうすると、それまでの失敗を含めた過程を土台にしているからまちがいなく次の段階に進む。さらに深めるキッカケを与えてくれたと受け止めると失敗も大事な出発点になる。この作品もおもしろくなりそうだ。09-4-27

 

雪が降る。それもチラホラでなく車の屋根が真っ白になるほどに。散歩は休みにして湿った雪のなか傘をさして近所のスーパーへ行く。4月の下旬に雪降る道を歩く違和感が。庭もうっすらと雪化粧。夏タイヤに換えた車は峠などでは大変なことになってるに違いないと思っていたら、市内の高速道路が積雪のため一部通 行止めになったという。道東では30Bもの積雪だから桜も仰天してるだろう。09-4-26

 

マケットの段階ではおもしろいと思っていたものが出来上がってみるといまいちのこともある。そんなときはようやく完成した喜びに浸るはずが落胆してどっと疲れてしまう。今回のはマケットそのままに出来上がってしまったから想像が脹らむというよりそこで止まりかえって縮んでいきそうになる。いい作品になる場合はイメージスケッチやマケットを超えたプラスアルファが必ず付いてくる。09-4-25

 

午前中に案内状のデータを入れたMOを郵便局に持って行き一区切りがついてほっとしたので午後はこれこそ先送りになってたタイヤ交換をする。やり始めるといつものように30分もかからないで終るのに億劫に思うのはタイヤの出し入れのせいだろう。交換作業は楽しいくらいなんだから。スパイクタイヤを換えたときはすぐに走りたい気持になったのに今はそんな気が起きないほど違いがない。09-4-24

 

2ヶ月振りの床屋で散髪。今の床屋に初めて顔を出したのが去年の3月だからすでに1年が過ぎたことになる。もう、すっかり慣れた場所になった。ここは予約をしてから行くのでほとんど待たされない。それはそれでいいんだけど、手にした週刊誌を開いたとたんに呼ばれるとちょっとがっかりしたりもする。週刊誌は買わないし普段も読むことがないのでちょうどいい機会なのに触って終りとは。09-4-23

 

気に入ったプリントがあったのですぐに案内状作成に入る。安心して制作に打ち込むためにも先延ばししないで早く済ませたほうがいい。1年振りの作業なので戸惑うかと心配してたが、手順をメモしておいたおかげで問題はなさそう。そのときは完全にわかったつもりでも月日が経つと最初に戻ることもあるからメモは大切。しかし、印刷所にデータを送ってOKが出るまでは本当に安心はできない。09-4-22

 

カメラは今もまだフィルムなのでカメラ屋でプリントしてもらわないとならない。普段はそんなに思わないのにこのときばかりはデジタルカメラの利便性がうらやましくなる。撮ったそのときに写 り具合を確認できるし自宅でプリントすることもできるわけだから。でも、まだまだ使えるカメラを見捨てるのも忍びないし・・・てなことはさておき、使えそうな気に入ったプリントを見つけて一安心。09-4-21

 

6月の個展の案内状に使う作品の写真撮影。案内状を作るにはまず写真を撮るところから始まる。もちろん、撮リたい作品がなければどうしようもないが幸い候補は4点ほどある。作品が気に入ってるのは当然として、撮影に適していることも大事な条件。ライティングの機材は一切ないので頼るのは自然光か蛍光灯のみ。それでも背景にはいろいろ工夫を重ねて無事完了。明日のプリントが楽しみ。09-4-20

 

陽が長くなったと感じるのは朝起きたときだけでなく、夕食のときもそう。ゆっくり散歩をしてきても明るいなかで夕食を食べられるようになったのが嬉しい。でも、ちょっと遅かったりすると食べてる最中に薄暗くなって慌ててカーテンを引き照明をつけたりもする。最初からそうするには明る過ぎるし、カーテンをしてはもったいない気もする。安心して夕食を食べられるのももうすぐだろう。09-4-19

 

朝から片付けと掃除をする。トイレから始まり玄関、部屋(作業場)そして台所へと続く。久し振りの来客、それも作品を買ってくれるという嬉しい来客なのでこの際と思って念入りにやることにした。そのうち客のためというより片付けそのものにのめり込む。気になっていたのについつい後回しにしてた場所もきれいになって大満足。こうしてみると、たまにはお客が来てくれるのもいいものだ。09-4-18

 

昨晩はそんなにたくさん飲んだわけでもないし、10時半には家に帰って来てすぐ床に着いたというのにダラダラの一日になってしまう。朝6時に起きて朝食をとり新聞を読むが頭と体がスッキリしない。珍しく二日酔いのようだ。そのあともしゃきっとできないので横になる。2時間ほど寝てもやっぱり戻らない。昼食後もその状態は続き、また布団へ。夕方の散歩でようやくまともに。やれやれ。09-4-17

 

小さな居酒屋で女将を交えての野球談義。そこの女将は日本ハムの大ファンでラジオの中継をかけながらの営業。いつも一緒に行く友とその店に入ったのは夕方5時ちょっと過ぎ。6時の試合開始とともに話題は野球へと移る。かつてはおじさんの興味の対象だったプロ野球が今ではすっかりおばさんにも深く浸透した。かえっておばさんのほうが燃えてるくらい。勝利を聞き、再び乾杯で共に喜ぶ。09-4-16

 

自分の20前後の頃を思い出してみると、車はかなり縁遠い存在だったので乗りたいとか運転したいという気持さえ生まれてこなかった。でも、動き回りたいという欲求は強かったので無理をして憧れのドロップハンドルのサイクリング自転車を手に入れたときの喜びは忘れられない。とにかく、できるだけ遠くの新しい場所に足を踏み入れてみたかった。その移動手段は貴重な体験を与えてくれた。09-4-15

 

車産業は大変な時代に入ったようだが、それをさらに深刻にするようなアンケートの集計が出ていた。それは、若者の車離れ。興味や関心の対象として車は17番目になっている。上位 はパソコンや携帯電話などの通信系。流行りがというより時代が変わったと言えばいいのだろうか。本人が直接移動できる手段よりも自分は移動せずにあらゆる情報を手に入れる手段のほうが大事なものになった。09-4-14

 

個展まであと2ヶ月半あまりになる。ここまでくると作品だけでなく案内状のことも気になり始める。去年と同じようにパソコン入力で印刷屋に頼むつもりだが、その方法を忘れずに覚えているかどうかが心配。初めてのことでそれなりに苦労した記憶があるので少し早めに取りかかったほうがよさそうだ。5月の連休前には送れるようにしたい。これをクリアすると肩の荷が降りたように楽になる。09-4-13

 

散歩のとき、去年は何度も登った公園の丘に向った。屋久島への訓練を兼ねて頑張ってた去年の10月以来なので登り始めると懐かしさが湧いてきた。『ここのおかげで縄文杉まで無事辿り着けたんだよな』との思いでその斜面 を踏み締めると、風景はまったく違うけど延々と歩いたトロッコ道や急な山道が脳裏に蘇る。最初は1往復のつもりだったのに縄文杉への道を思い出してるうちに5往復に。09-4-12

 

散歩の効用。今やってる制作はだいたいが立ったままで動きも少なく、力を入れるとすればカットするときくらい。作業のほとんどがカットしたパーツの接着で神経を使う張り詰めた細かい仕事。だから、じっと休むより歩いたほうがずっといい息抜きと休息になる。それに、近くばかりを凝視して疲れた目を休めるにも遠くの山を眺められる散歩は最適。動くことで体も気分もリフレッシュされる。09-4-11

 

朝、6時半起床。いつものように朝食と新聞、その他をしてから8時半制作開始。12時10分、昼食を作って食べる。1時に制作再開。4時半夕刊を読む。4時50分散歩に出掛ける。5時半までぐるっと歩いていつものスーパーへ。テレビのニュースを見ながら夕食、食後もローカルニュース。7時15分、制作を始める。9時40分終了。今日のようなパターンが継続できたらいいんだけど。09-4-10

 

テレビのニュースで「修容疑者が」「修容疑者が」と何度も流された。60歳の父親が32歳の息子を刺して死亡させた事件。信じ難い事件はけっこうあってこれもそのひとつ。動機はタイヤ交換のことでもめたからだという。それは置いといて、世代と名前は密接に関係していて生まれた時代の流行りのせいか自分と同じ名前の人は随分いる。いいことで呼ばれるならまだしもこんなときは嫌なもの。09-4-9

 

朝、コップ1杯の水を飲み干すときに感じること。『お、お、体が喜んでるぞ』と思うほど口や喉だけでなく体全体で敏感に反応してくれる。自分の体なのにまるで違う存在であるかのような錯覚さえ感じる。今までは『しっかりせいよ』と叱咤することはあっても『ありがとう』と労る心が少なかった。これからは、体を大切にしなくてはというより大切にしてあげたいという感謝の気持でいきたい。09-4-8

 

『セザンヌ主義』を観ていたときに携帯電話が鳴ったので小声で応答しながら出口の方へ急いで歩き始めると、すかさず近づいてきた監視の女性係員が自分の前に立って誘導しようとする。『すいません』『わかってます』と首と手で合図しているのに『こちらへ、こちらへ』というように手を前に振り出しながら必死に付いてくる。仕事熱心といえばそうだけど、自分の後ろの人に誘導されてもね。09-4-7

 

自宅にあると思っていた作品がない。隣町のアトリエに運んでいたようだ。それならと、すぐには使う予定のない作品を車に積んでアトリエへ向う。アトリエでは次のとき自宅に持っていこうと準備していたアクリルの箱が最初に目に入る。何ということか、それを積んで帰って来てしまったのだ。自宅に戻って何のために行ったのかに気づく。片道1時間弱の道のりを再び走るはめになるとは・・・。09-4-6

 

顔を上に向けて遠くを眺めながら歩けるのが嬉しい。転んだら大変なので冬の間はどうしても下を向いて歩いてしまう。そんな歩き方も気分を重くする一因になってるのかも。体調や気持が優れないと自然と下向きになるもので、歩き方でその人の肉体や精神状態が透けて見えたりもする。上を向いて歩くとずっと先にあるものまで視野が広がり、広い世界に包まれてゆったりした気分にさせられる。09-4-5

 

病院などで診察があまりにもあっさり終ってしまったら物足りなく感じるのに似て、本当にちゃんとやったのだろうかと心配になるほどの早さ。次の日の昼か夕方と考えていたのに、その日のうちに車で帰れるとは。買った食料をリュックに入れ車を受け取りに行く。早く出来たのは他に車検の車がなかったからだという。経営的にはここの工場も厳しいらしいが何とか2年後にも無事であってほしい。09-4-4

 

昼少し前に車検のため車を工場に預ける。すぐに地下鉄で美術館に向い、『セザンヌ主義』を観る。その最中に携帯電話が鳴り「部品交換をしたほうがいいけどどうしますか」と言うので「お願いします」と応えた。美術館の近くの知り合いの喫茶店で食事と話をしたあと、自宅近くのスーパーで買物してると再び着信音が。「車検終りました」の報告に「え、もうですか」とあまり早さに驚く。続く。09-4-3

 

今年の個展は小品をたくさん並べるつもり。最近はずっとギャラリーの空間を含めてのインスタレーション的表現をしてきたので小品ばかりでの発表は久し振りになる。それぞれの作品を単独で完結させる要素が強いから制作過程での意識の違いもある。インスタレーションのときには会場に設置したとき初めて作品の全体像を見ることになるため大いなる期待と同時に多少の不安もつねに抱えていた。09-4-2

 

予期せぬ出費。車のタイヤが随分へこんでいるのでパンクかと思い近くのスタンドまで走らせる。パンク修理は2,200円だというがしかたがないので車を預けて自宅に戻り待っていた。するとすぐに電話が入って、原因はパンクではないという。一瞬喜んだのにバルブに問題があり交換が必要とのこと。そう言われれば了解しないわけにはいかない。結局、支払いは3,400円にも脹らんだ・・・。09-4-1

 



ウィンドウズで御覧の方は文字の表示を最小にしていただくと私のレイアウトに近づきます。

 

NAKAHASHI OSAMU

作品の著作権を侵害することのないようお願いします