ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

今、我家の水槽では魚が1匹泳いでいる。名前はコロンという。短絡的で申し訳ないと思ったが響きもいいのでそう名付けた。実は種類がコロンビアレッドフィンだったというわけ。飼い始めたのは今年の2月なので5ヶ月経ったことになる。体も倍近くになり随分大きくなった。とは言っても3Bほどだけど。これが3代目で3匹買った内の生き残った1匹がコロン。何とか長い付き合いをしたい。08-7-31

 

折畳み傘の結末。あれほどしつこく書いた傘の件は自分らしい結果に落ち着いた。30年と8ヶ月ではその期間は大違いだけどそれぞれの傘が僕にとってはかなり立派なものだった点は一緒。それならば3本目もいいものにしようかとの思いがちらっと湧いて3,000円台のも見てみたがそれでも負けていた。その後、もしやと入ったスーパーで見つけた500円の傘に満足して即購入。やっぱりね。08-7-30

 

9月末のグループ展に向けてさらに精一杯のエネルギーを注がねばならない。とにかく8月は勝負のとき。今日のような暑い日が続かなければいいのだが・・。そんなのんきなことを言ってる暇はもうないか。それでも、お墓の草取りも済んだことだしお盆の時期は制作に専念できる大事なときになりそうだ。すでに方向は定まっているから、これからはいかに集中力を高めるかが大事になってくる。08-7-29

 

元実家の庭をちらりと覗いてみると草はぼうぼうで、そこには2台の車が停まっていた。花やツツジのあったかつての庭の面 影はまったくなくてイボタの木も伸び放題で懐かしさも湧いてこない。あれほど精を出した草取りやイボタのカットも遠い遠い昔のことのよう。新しい持ち主がどうしようと勝手なことはわかるけど少し寂しいのも事実。これで、覗いてみたい気持も消えてしまったようだ。08-7-28

 

暑い日になりそうなので朝6時前にお墓の草取りをする。ひとつひとつの草を摘んで根から引き抜くのでそれなりに時間はかかる。すっと抜ける根はすっきりするのだがしぶとく抵抗して途中で切れてしまう根はくやしい。小さな草も摘み取ったのでこじんまりとしたお墓なのに1周するのに2時間もかかった。暑さは避けられたけど日焼けで顔が赤くなる。平原の陽は早朝でもすでに高いところに。08-7-27

 

年に一度の峠越え。実家を手放した2年前から日勝峠を越えるのは年1回に。何度となく車で走った道だから熟知していて懐かしくもあり嬉しくもある。実りを待つ田畑を過ぎ、深い緑に包まれた山々を上っては下りを繰返してようやく大平原に迎えられる。記憶に焼き付いているそれらの風景に出会える喜びが湧いてくる。実家はないが両親の眠るお墓があるのでこれからもこの峠越えは続きそう。08-7-26

 

家裏の草取りをしたときのこと。春先からずっと気になっていたけど個展の準備にかこつけて延び延びになっていた。やり始めたら中途半端で止めたくないという性分も手を付けられなかった理由のひとつ。少しずつやるなら一気にやってしまいたい。おかげで草を詰めた買物袋が山のように積み上がった。これで充分と思った袋が全然足りなくて2度も取りに戻ったほど。すっきりして隣人も喜ぶ。08-7-25

 

ようやく自分のホームページの個展の報告を作り始める。カードを郵送し終ったときファイルはおいおいやっていくなんて書いたけど、その前に大事なHPの仕事があった。個展の報告という点では1年振りになるわけで作成手順を忘れているのではという不安が億劫な気持を募らせた。案の定、やり始めた途端にスキャンの仕方で戸惑う。何度も失敗した末に自作のノートを思い出しやっと救われる。08-7-24

 

折り畳み傘を買いに行き『モノの違い』を知らされた。これでいいかと最初に手にした1.000円の傘を開いてみて驚いた。まるで100円ショップのもののような感覚なのだ。2,000円のでさえ200円か300円のように感じてしまうほど忘れた傘とは作りも布の質も張りもまったく違う。去年の秋、東京駅の大丸のバーゲンで1,000円で手に入れた傘の本当の価値を知って再び悔しさが。08-7-23

 

《持っていなかったものを持っていた》と勘違いしたのがまちがいのもと。だから初めに思考が停止して真っ白になったのは《してないことをした》と思い込んでしまったからだ。いくら思い出そうとしても《してないこと》を思い出せるはずがない。一瞬だけど頭が働かなくなる怖さを垣間見た気がした。忘れ物センターで届いてないことを確認して一旦けりが着いたのに新たな展開が待っていた。08-7-22

 

地下鉄での忘れ物はセンターに集められるので後日そこに行ってほしいと教えられ、後ろ髪を引かれる思いで現場を離れ家へと帰る。家でも『どこで?』の謎解きは続く。傘ひとつでもあきらめきれないのとモヤモヤをすっきりしたくて止まらない。もしかしたら地下鉄に乗る前ではと考えた途端に券売機が頭に浮かんだ。『そうだ、あそこだ!』。『どこで』がわかり多少救われた。しつこく続く。08-7-21

 

買物カゴに忘れたのではとレジの人に聞いたがないという。まさかとも思ったが念のため買物時の動きを辿るが見当たらない。『どこで?』の疑問が頭を駆け巡る。物をなくすことに慣れてないから傘1本でもあせってしまう。その前の折畳み傘は30年も使っていたのに今度のは1年も経ってない。あきらめ切れずにスーパーに忘れ物の届けをし、地下鉄事務所にも問い合わせに向う。さらに続く。08-7-20

 

傘がない?手に持ってたはずの傘がない?どうして?何故?それまでの行動を遡っても傘から手を離した場所が浮かんでこない。地下鉄を降り、スーパーでの買物をリュックに入れようとしたとき、傘がないことに気がついた。どこでと必死に思い出そうとしても記憶が曖昧だ。地下鉄に乗るときには持ってたはずだから置き忘れたとすれば地下鉄かスーパーしか考えられない。でも・・・。続く。08-7-19

 

昼に個展の感謝のカードを投函。これでいよいよ区切りがついた。本当はファイルを作って完全だけどそれはおいおいやっていくつもり。とにかく9月の『はしご展』へのモードに切り替えたい気持が強くある。その効果 はさっそく現れて本作品の制作を開始した。新たなテーマの作品を作り始めると創作意欲はどんどん湧いてくる。悩んでた向うべき方向性も定めたので迷いも一気に吹っ飛んだ。08-7-18

 

昼時の中心街で、サラリーマンが何だかさわやかに見えたのはノーネクタイのせいだ。ざっと見た感じでは10人中8人はネクタイをしていない。社内の冷房温度を以前より高めに設定するようになったことも影響してるのだろう。かつてのようにガンガン冷房するのは電気の無駄 遣いだけでなく体にも良くなかったはず。極力無駄を省いていけば自然に戻れはしないまでも少しは近づくことになる。087-17

 

朝、出かける20分程前に携帯電話のバッテリーが残り少ないことに気づき充電を始めた。そして、いざ出かけようとするときに玄関に置いてある滅多に出さない燃えないゴミが目に入った。いつもなら靴を履く前に入念に持ち物点検をするのに気持はすっかりゴミに。携帯を忘れると時計もないことになる。それでも大した問題もなく夕方家へと戻って来た。たっぷり充電された携帯に着信はなし。08-7-16

 

個展の会場の雰囲気と作品の写真をまとめたカードができた。観に来てくれた人達へ感謝の気持を込めてこのカードを送る。これは個展終了後に毎回やってることでカードを郵送し終ってようやくひと区切りがつく。早く投函して次の9月末の発表の準備に入らねば。まだ整理できてない作品も残ってるのでそれも早いとこ片付けたい。仕事場を次の制作スタイルに変えるとまた意欲も湧いてくる。08-7-15

 

大分県の教育委員会を舞台にした贈収賄事件は氷山の一角だと思う。ある地方のある人間だけがやってるような地域や個人の犯罪というより権力機構そのものに問題があるから全国津々浦々どこにあってもおかしくない。今回の件だってそんなに驚くべきことではなく、子供達が大好きで教育に情熱を燃やしている教頭や校長がいかに少ないかはわかっていたこと。気を使うのは子供でなく上ばかり。08-7-14

 

30人も入れば満員になってしまうほど小さなホールでの演劇を観た。『ジョバンニの旅=銀河鉄道の夜=』というもので予想以上にと言ったら失礼だが主役も好演だったし舞台装置もおもしろく結構楽しめた。知り合いが出演するときには行くことが多くすでに5、6回観ている。おかげでようやく至近距離での演技を平然と観られるようになってきた。役者から観客はどう写 っているのだろうか。08-7-13

 

作品を保管してるアトリエへ2往復。個展で使った黒玉の箱を車いっぱいに積んで運んだ。最初に向うときガソリンの警告ランプが点灯してたのでまずは10P給油する。最近はまた10Pずつになってしまった。2回目の行きにはもう警告ランプがチカチカし始めた。重量 のせいもあるとはいえなくなるのが早い感じがする。カラに近い状態でちびっと入れてるからすぐにランプが点くのは当然だ。08-7-12

 

ほんの少しのつもりで始めたのにやっぱり・・・。絡まったテグスを2、3本ほぐそうと手を付けたのに途中で止められなくなり結局最後まで。2本を取り終えるとこれからは楽になるのではとの思いで続けてしまった。苦労はほとんど変わらないまま3本目を終る。残りが3本になるといよいよすべてをほぐしてすっきりしたくなる。所用時間4時間でやっと絡みから解放された。ア〜ア、疲れた。08-7-11

 

カフェでのこと。向いの席にいる若い女性ふたりが楽しそうに会話をしながらスパゲッティを食べている。随分前から食べているのにまだあるらしい。会話に夢中なのはおいといて食べるのに時間がかかるのでなくかけているのかもしれない。フォークでズルズルでなくスプーンの上でゆっくりクルクル回してひと塊にしてから口に運んでいる。こんな食べ方が今の流行りなんだろうか。僕には無理。08-7-10

 

個展に向けての制作での後遺症。小さな作品を作っているときに出た手の張りがまだ残っている。痛みはもうないけどときどきだるい感じになる。かなり酷使したのでまだ筋肉疲労が残っているのだろう。それでも、もうそろそろ回復してほしいのでサロンパスを買ってさっそく貼ってみた。この前のとは違ってドロドロしてないし新鮮な匂いで効きそうだ。なんとかこれで治ってくれるといいのだが。08-7-9

 

札幌の街は沖縄から青森まで全国各地の警官で溢れている。中心街はもちろんのこと地下鉄の駅々にも必ず立っていた。ものものしい警備だけど世界中の要人が集まっている状況を考えると当然かなという気もする。同じときに同じ地に集合するのは同じ飛行機に乗るようなもので万万が一も不測の事態は許されない状況にあるわけだ。世界中のトップが今現在この北海道にいるなんて信じ難いほど。08-7-8

 

久し振りにのんびりするはずだったのに。家に戻ってきた作品の移動をしてるうちに搬入時に絡まったテグスのことを思い出し、ついつい手を付けたのがいけなかった。10本近くが絡まっていてかなり難解なパズルをしてるようでなかなかほぐせない。眼鏡をはずして凝視しなければわからないほど複雑で息を飲むほど細かい作業。やり始めるとムキになるから止められない。3時間で4本がやっと。08-7-7

 

最終日にも赤帽のトラブル。約束の午後7時半を15分過ぎても赤帽はやってこない。梱包はほぼ終っているので会社に確認の電話を入れると、向うはずの車と連絡をとってみるという。そして、その車は登別 からこちらに向う予定だが音信不通とのこと。洞爺湖に近い最悪の方角だ。こんなところにもサミットの影響が出てしまうとは・・・。急きょ違う車が1時間遅れでやって来た。やれやれ。08-7-6

 

4日目、5日目はあっという間に過ぎて明日は個展の最終日。疲れはたまっていても終るとなると寂しいものがある。作品達が主役の披露宴が幕を閉じる。毎度のこととはいえようやくその場に馴染んで落着いてきた頃に撤収するのが悲しい。でも一端片付け始めるとそんな感傷はいっぺんに吹き飛ぶ。とにかく家に連れて返る作業に追われるから過去に戻る暇はいっさいない。明日の帰りは赤帽だ。08-7-5

 

毎朝30分ほど早めに個展会場に着いてからする作業がある。それは作品の黒玉 を段ボールに詰めて運ぶこと。初日に設置した黒玉の迫力が強くてメインのアクリルの作品が霞んでしまうので徐々にその数を減らしている。約300個あったうちの50個近くを減らしたおかげでようやくバランスのとれる関係になった。前回の個展でも作品を減らすことで全体の完成度を高めた。明日は5分前でいい。08-7-4

 

個展も半分の3日目が済んだ。会場内ではほとんど立っているので疲れもたまってきている。家に辿り着くと安心するせいかそれがどどっと出てくる。早めに『ひとこと』を書き終えて布団に急がねば。最近は夜の1時間より朝の1時間を選ぶようになった。疲れた体で無理に頑張るよりは疲れのとれた体で爽やかに仕事をしたほうがずっとはかどる。昨日の帰宅は12時近くで書く気力もなかった。08-7-3

 

たくさんの人達が個展を観に来てくれて昼食をとるひまもないほどだった。今回は街の中心部での開催なので知り合いに案内状を渡すときも『観に来てください』と気軽に声をかけることができた。ここ数年は郊外でやっていたので車でない人達には遠くまで足を運んでもらい申し訳ない気持もあった。懐かしい級友も訪ねてくれて見慣れぬ 作品の 世界に戸惑いながらも喜んでもらえたのが嬉しい。08-7-2

 

トラブル続きの搬入。赤帽は時間前に来たのに積み込みに手間取り予定の時間を越える。積込みの順番があるというのに聞き入れず「私はプロだから大丈夫」と大見得を切ったのに入りきらず赤帽に乗って行くつもりが自分の車に作品を積んで行くはめに。ようやく着いた駐車場では高さ制限で赤帽は入れない。あちこち走り回りいろいろな人に接触してやっと搬入場所を見つける。すでにくたくた。08-7-1

 



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NAKAHASHI OSAMU

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