ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

支払いを済ませて宿を出ると本格的な雨だったので雨具の上下を着る。持参した雨具が活かされた。港近くの宿に荷物を預け、再び白谷雲水峡に向う。ゆっくりのんびりたっぷり水彩 スケッチをするつもりだったのに雨が激しくて何とか2枚描くのが精一杯だった。強い雨のなか傘を差しながらのスケッチは難しい。雨の屋久島もしっかり体験できたけどできれば降ったり止んだりしてほしかった。08-10-31

 

レンタカーを借りて島内一周。8:15出発。昨日まではずっと晴天だったけど今日は曇り。海岸や千尋滝でスケッチをして梶之間温泉の湯につかる。気持いい。海沿いのカフェで昼食。大川の滝を見てから西部林道へ。狭くて薄暗い道でたくさんの猿と鹿に出会う。誰ひとりいない横河渓谷でスケッチ。夕方近くにガジュマル園に入る。5:30レンタカーを戻す。変化に富んだ一周を楽しめた。08-10-30

 

7:30に宿を出て宮の浦へ。坂道を登った民宿に荷物を預けてからバスで白谷雲水峡に向う。勢いのある流れの渓谷を過ぎると山道に入るが昨日に比べるとずっと楽。幸い足の痛みもなくのんびり歩く。もののけ姫の森はきれいだけど狭くてちょっとがっかり。でも、そこからさらに登った太鼓岩は素晴らしかった。さほど広くない丸い岩の頂上に立つと屋久島の山々が見渡せ爽快な気分を満喫。08--10-29

 

4:30起床。バスで登山口へ。6:13出発。いよいよ縄文杉を目指す。日々の歩きの試されるときがきた。長いトロッコ道は難無くクリア。ガイドブックの時間よりずっと早く着いた。岩場の急斜面 に入ってすぐウィルソン株を過ぎ、一番の難所を登り、その後も登り下りを繰返し汗びっしょりになりながらも9:26ついに縄文杉の前に立つ。白っぽい表皮が美しく神々しさを感じる。感動的。08-10-28

 

民宿の窓からはゆったりと流れる安房川が眺められ、晴天の清々しい朝を迎える。鼻と耳は相変わらずよくないが悪化しなかったのでほっとする。朝食後、バスで紀元杉へ向う。雄大な姿を目にして屋久島を実感。バスで少し下ってから屋久杉ランドを歩いて巡る。山道を登り下りしながらたくさんの屋久杉と苔に覆われた世界を楽しみ水彩 スケッチも 。時季のせいか行き交う人の少なさも嬉しい。08-10-27

 

朝4:20起床。5:50発のバスで千歳空港へ。今年は家の心配はないが耳に爆弾を抱えての出発になった。医者は「飛行機に乗るのは勧められない」と言い、「どうすればいいですか」の問いに「祈っててください」と応えた。そう言われても信心のない身としてはなす術がわからない。自分なりの精一杯の努力をして飛行機に乗り込んだ。2度の乗り換えの後13:35無事屋久島に降り立つ。08-10-26

 

午後に会期の終りそうな展覧会をふたつ回ったあと念のためというより駄目押しのつもりで以前から通 ってる耳鼻科に向った。すごく混んでいて2時間以上待たされたあげくの診断は考えていたより重いものだった。『え〜〜〜』というため息のような驚きの声を出したほど。たくさんの薬を持っての旅になるとは・・・。行ってなければもっと危なかったわけでよかったと考えよう。帰宅は1日。08-10-25

 

ようやくほぼ回復。火曜日から3日間のことだけど随分長く感じるのは何とか早く治そうと必死になってたせいかもしれない。喉に始まり鼻水と熱とはなに悩まされたが咳にいかずに済んだのがせめてもの救いだった。旅を前にした気持や準備の話が『ひとこと』に出てくるはずだったのにすっかり風邪に占領されてしまった。とにかく出発の1日前に治ってくれてほっとしている。明日は準備だ。08-10-24

 

いつもより多めに水を飲んでるせいか夜中に何度も目を覚ました。水をたくさん飲みたくなるのは熱で汗をかいてるためだろう。トイレに起きたときも水を飲んでから布団に入る。ちゃんと風邪薬を飲んで2日続けて早寝をしたのに完治しないのはちょっとつらい。それだけ回復力が衰えているということになる。それは現実として受け止め今晩も早寝をしなくては。なんとしても治しておかねば。08-10-23

 

昨日に比べるとかなりよくなったとはいえまだ治りきってないので今日も早寝をしなくては。もう少しのときが肝心。ここで完治さないで長引くと大変なことになってしまう。喉の痛みはなくなったけど黄色のはなは出続けている。鼻水もそうだけどかんでもかんでもすぐに出てくるのはどうなってるのだろう。それはさておき、今日は早めに『ひとこと』を書き終えて安心してゆっくり寝るつもり。08-10-22

 

風邪をひいてしまった。起きてられないほどのつらさではないが大事な旅が迫ってきてることもあって夕食を食べ風邪薬を飲んだあと少しでも早く治したい一心ですぐ布団に入った。何日か前から朝起きたとき鼻水が出ていたし、気力がいまいちだったのはそのせいだったのだ。何度も目を覚まし、その度に鼻をかみ水を飲む。しっかり起きたのは翌朝の7時。つまり今、昨日の分を書いているわけ。08-10-21

 

思い込み。何日か前のこと。もらったはずの挽いてあるコーヒーが行方不明になった。この辺りにあると思われる場所を何度も何度も探したけど見つからない。それも日にちをおいて何回かやってもやっぱり出てこない。こんなとき買った途端に見つかることがあるので買ってみたがそれも駄 目。それなのにふと目にしたそれはしっかり立っている。ずっと袋だと思い込んでいたのが缶 だったとは。08-10-20

 

昨日は陶芸家宅に泊り、朝6時半に起きる。近くには人家のない山のなかで朝の空気がうまい。ひとりで散歩に出ると昨日会ったばかりの飼犬もついてくる。かわいいもんだ。朝食をいただいてから薪割りを始める。それが一段落してからは工房の片付け。その最中に突然「キノコを採りに行こう」と言われて山に入る。ほんの少しゲット。帰りには芋と南瓜のお土産も。秋の味覚を手にして喜ぶ。08-10-19

 

陶芸家の手伝いのため洞爺へ。5月末のサミット前の訪問以来のこと。途中、少し横道にそれて『小河原脩記念美術館』に寄る。立派な建物にびっくりする。展示室も見事。しかし、背景にあるはずの羊蹄山が雨のためまったく見えなかったのがちょっと残念。午後1時、陶芸家の穴釜に到着。すでに窯は器で埋まっていてまもなく満杯といったところ。最後を手伝ってから窯焚きの薪を割る。続く。08-10-18

 

帰りにバスを選んだわけ。そこからはより速い地下鉄に乗ることもできたけどあえてバスにしたのは自分が歩いた道を戻ってみたかったから。同じ道でも逆向きだから雰囲気は違うけど見覚えのある建物や風景が出てくるとほんの少し前なのに懐かしい気分になる。『そうだ、そうだ、ここを歩いて行ったんだ』と。そんな思いに浸っているうちに、1時間半かけて歩いた道も30分で札幌駅に到着。08-10-17

 

歩きの最後に札幌ドーム周辺に設置されてる立体作品を鑑賞。どこに何があるかの案内図がほしくて総合案内所に行き、それを告げるとけげんな顔をされたので再度説明すると「そんなものはない」といった感じの冷たい返事。総合案内でなく完全にドームツアーのチケット売り場になっていた。きっとあるはずと食い下がるとツアーの人に渡すものを特別 にくれるという。気分の悪いおかしな話。08-10-16

 

家に着いた夜には脚の筋肉に痛みはまったくなかった。次の日にも異常なく、そして今日も変化なし。日頃の歩きのおかげだと思うけど、まさか明日出るということはないだろうな。もしそうならショックは大きい。年をとるほど後から来るというから・・・。足の裏の痛みは豆のできる初期段階だった。今はもう痛みも消え、靴への不安も消えた。これで屋久島での歩きも大丈夫と思いたいのだが。08-10-15

 

歩き始めてまもなく帽子を持ってくればよかったと思うほど日差しは強かった。でもほとんどが市街地だったおかげでそれほど陽にあたらずに済んだ。この時期、陽はすでにかなり傾いていた。街中を歩いていてこまるのは信号待ち。休めるというよりペースが乱れてかえって疲れてしまう。同様に20分の昼食と休憩後に歩き始めたときそれまで何でもなかった足裏に軽い痛みを感じるから不思議。08-10-14

 

今日、今年の『歩く旅』を決行。屋久島への鍛練の意味も込めて朝9時に札幌の南南西の端を目指して自宅を出る。晴天で日差しが強く極力日陰を歩く。北大構内を抜け札幌駅を過ぎ、すすきのから国道36号線を南下。11:50札幌ドーム着。おにぎり2個とお茶。13:30端に到着。すぐにドームまで戻り野外作品を観て回り福住バスセンター15:50着。約7時間、約35H歩く。続く。08-10-13

 

田口ランディと写真家山下大明の『いつか森で会う日まで』をゆっくりじっくり読む。屋久島での様々な出会いをまとめた本。感じたままを素直に書いた文としっとりとした潤いのある写 真が屋久島への想いをさらに高めてくれる。10月も12日になり念願の屋久島がいよいよ2週間後に迫ってきた。まだまだ先のことと考えていたお正月から10ヶ月が過ぎ去ったことになる。まもなく夢が叶う。08-10-12

 

モツ鍋デビュー。友人の誘いで初めてモツ鍋を食べた。とろみがありくせのない味でおいしかった。食べるまではもっと強い味のものを想像していた。また食べたくなりそうだ。そして、この店の雰囲気もいい。古い民家を改造したようだが静かで落着く大人の空間になっている。庭の木々はライトアップされていて心地よい演出。勝手に居酒屋のような店を想像してたのにまったく違っていた。08-10-11

 

生まれと育ちと生活の場、そして国籍。昨日の『ひとこと』で日本人(?)としたのは、3人のうちの一人がアメリカ国籍だったし、生活の場つまり研究の場もほとんどがアメリカだったため。翌日の受賞者は国籍は日本だが長年アメリカで暮している。オリンピックでは生まれた国でなく現在の国籍で参加しているがノーベル賞はどうなるのだろう。人類の財産と言えばそれまでだけど気になった。08-10-10

 

ノーベル賞受賞者の顔。物理学賞でいっぺんに3人もの日本人(?)が受けて驚いていたら、今度は化学賞でも受賞者が出た。すごいことだけど顔写 真やテレビの映像を見てまったく違った観点からおもしろいと思ったことがある。それは、アメリカに暮す二人と日本にいる二人の顔の違い。環境が顔を作ったのか、それともたまたまそんな顔の人が渡ったに過ぎないのか。雰囲気も明らかに異なる。08-10-9

 

久し振りにのんびりした気分になり大通公園のベンチでくつろぐ。穏やかな天気のせいか紅葉した木の下を歩きベンチで会話する人達がたくさんいてなんとなく夏よりも多い感じがする。噴水のそばでは子供達がはしゃいでいる。そのうちその噴水に釘付けになってしまった。すでに何度となく目にしてたはずなのに飛び出す水の変化の多さに驚く。これまでじっくり眺めていなかったことも意外。08-10-8

 

コンビニでお茶を買うとき思わずホットな方に手が伸びた。着る服はもうすっかり秋用になったように飲み物も冷たいものから温かいものに変わっていきそうだ。今も紅茶をすすりながら書いている。のどを過ぎた熱さが体に温もりを与えてくれる。体が温まると心も安らぐ。そんなことで冷蔵庫に入っている冷たいお茶がなかなか減らなくなった。早いうちに夏の名残りを飲み干しておかなくては。08-10-7

 

大きな区切り。『はしご展』が終了し、4日には教室展も済んだ。ふたつの会期が重なっていたので毎日どちらかあるいは両方の会場に顔を出していたためそれなりに大変だった。『はしご展』は企画展でとくに当番はなかったけど観に来てくれる知り合いをできるだけ会場で迎えたいと思って。教室展はそれぞれの日の当番の人達に顔を合わせ、その人達の作品の前でゆっくり語りたかったから。08-10-6

 

今日は『はしご展』の最終日で搬出の日。11日間あった会期もあっという間の感じがする。今回の作品は比較的評判がよかっただけになおさら撤収作業が寂しかった。それにしてもいろいろ収穫のある展覧会になったことに満足している。与えられたテーマで制作するおもしろさ、新たな作家達と知り合えたこと、作品と会場に一体感が生まれよりよい空間を創出できたこと等々貴重な体験をした。08-10-5

 

家に辿り着いたのは夜の11時過ぎ。いつもの道をゆったりゆったり歩いて帰ってきた。『はしご展』の懇親会でビールを飲みすっかりほろ酔いになっていた。いつもは寝る前の日課になっている『ひとこと』を書く気力は残ってない。歯を磨き、コップにいっぱいの水を飲み干して布団に入る。ときどきその日のうちに書けずに翌日にずれ込むけどほとんどはお酒を飲んだとき。「ま、いっか」。 08-10-4

 

衣替え。すっかり涼しくなり、もう半袖を着ることはないと思いすべてをしまい込んだ。これをすると季節の節目をはっきり意識する。反対のときは嬉しいのに、秋のあとには寒くてつらい冬が待っているからどうしても寂しくなる。辞典では『着物を着替えること。特に4月1日と10月1日に季節の着物に着替えること』となっているが本州のことのはず。温暖化のせいで言葉の意味にも影響が。08-10-3

 

10月1日からいつも利用している二つのスーパーでレジ袋の有料化が始まった。それまでレジ台に置いてあった袋の辞退を示すカードが、今度は必要とするカードに代わっていた。最近は袋をもらわないことが多かったので抵抗は感じない。リュックを背負っているときはそれに入れたし、溢れるときは持参の袋を使っていた。これからはリュックを背負わないときにはレジ袋を持って出かけよう。08-10-2

 

ついに10月に入る。日が短くなったのは夕方だけでなく朝も一緒で今は5時半頃の日の出だからそれより早く起きるとまだ暗い。朝刊を灯の下で読むのは朝の実感が湧かなくて嫌なので起床は少しずつ遅くなりそうだ。カーテンを開け外の光で新聞を読みながらパンとコーヒーの朝食をとる、朝はこれでなくては。寝床から起きて本当に目を覚ませてくれるのは陽の光。太陽のリズムに合わせたい。08-10-1

 



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NAKAHASHI OSAMU

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