ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

いよいよ今年最後の日。『年令とともに1年が早く感じるようになる』というのはよく言われることだけどたしかにそんな気もする。たとえ積極的に生きてるつもりでも若いときの刺激にはかなわないということか。しかし、来年は振り出しに戻ってもう一度気合いを入れ直す年なんだからさらなる変化と成長を目指して張り切っていきたいと思う。この『ひとこと』もすでに8回目の新年を迎える。07-12-31

 

年の瀬になると店頭にはしめ飾りがあり、食料品の棚も彩りが増えて華やいだものになってくる。『も〜い〜くつねると お正月〜』なんて歌が聞こえてくると雰囲気はますます盛り上がる。買物メモを片手にカゴいっぱいに買い込んでいる人も多い。たくさんの料理を懸命に作る姿がダブって見える。お正月はやっぱりお正月料理が食べたい。着物姿で肉をほおばるテレビのCMには違和感が・・。07-12-30

 

時代を遡れば遡るほど生活の厳しさは増していくから、大変だったろうと思う時代もその当時の人は前よりは楽になったと喜んでいたに違いない。戦争など悲惨な時期があったとしても長い目でみれば生活の部分はまちがいなく前の時代より楽になってきている。暖房ひとつとってもその差は明らか。洗濯も掃除もそして一番大事な炊事もそう。これからの人達にもそれを感じてもらえることを願う。07-12-29

 

寒い朝、起きてきてときどき思い出し考えるのは子供の頃の朝。自分が起きる頃には薪ストーブは燃えていて暖かくなってるけど父か母(たぶん母)が凍えるような寒さのなかで火を起こしたわけだ。。いきなり火が着くわけでも、着いてもすぐに暖かくなることもないからかなりしんどかったに違いない。でも、それさえも慣れてしまうのだろう。とにかく暖房も炊事もそこから始まるのだから。07-12-28

 

朝7時、起きたときの居間の室温4℃。台所の窓は氷の花が咲いていた。この冬一番の寒さに身も引き締まる。去年は使っていたストーブのタイマーはまだ使ってなく、居間に降りてきてからスイッチを入れる。寒さが体に伝わらないうちに急いでたくさん着込み、台所でトーストとコーヒーの準備をし、出来上がるころにはストーブはすごい勢いで熱を出している。これでもう大丈夫。これも慣れ。07-12-27

 

国会で場違いなUFO論争なんかしてる暇はないはずなのに・・・。ところで、UFOに関して僕は『どこかに存在するだろうが出会うことはあり得ない』という考え。根拠はいろいろあるけど誰かの言ってた『アフリカの蟻がアマゾンの蟻に出会うようなもの』の例えがわかりやすい。150億年の宇宙は想像を絶する時間と大きさでそれを具体的にイメージすることすらできない。だから夢も膨らむ。07-12-26

 

夜の12時前には帰宅していたけど酒の酔いが醒めなくて、『ひとこと』を書かずに布団へ。ホットミルクを飲みミカンを食べても頭はぼーっとしたままで『さぁ、書こう』という気力は湧いてこなかった。そして、いつもなら朝7時頃起きているのに、目を覚まして時計を見たらなんと10時。随分ぐっすり寝たものだ。おかげで、昨日の『ひとこと』は12時間ずれて昼の12時前に書くはめに。07-12-25

 

だまされたというのは当ってない気がするのは霊感商法の問題。新聞には「戦国時代の自縛霊がさまよっている」などとして、現金計490万円をだましとられた疑いがあると書いてあるけど、どうでもいい人(僕も)には「あっ、そう」で終ってしまう話。人間の歴史を遡れば悲惨な現場は数限りなくあるわけでそれを言ってればきりがない。過去にこだわるより今に、そして未来にこだわりたい。07-12-24

 

本州の人への贈り物。買った品物を直接送ってもらおうとデパートに入った。最初、地下で探そうとしたが以前送料として800円取られたことを思い出し、8階の御歳暮コーナーへ向う。ここでは全国無料配達になっている。でも品物は3,150円以上のみ。なんとなく2,500円くらいと考えていたけど送料で大差なくなるのでこっちを選ぶ。ただし、到着は1週間後だという。ま、しかたがないか。07-12-23

 

今日は待ち遠しかった冬至。もっとも昼が短い今日が過ぎると明日から1日ごとに陽が長くなるわけでそれだけでも嬉しくなる。今夕は外の用事で食べられなかった南瓜を明日は是非食べようと思う。南瓜でささやかなお祝だ。スーパーでは風呂用の柚子も売っていてちょっと迷ったけど買わなかった。何個くらいで効果 があるのかわからないし、お湯に浮かばせるには少し抵抗もあったりして。07-12-22

 

もう少し後の予定だったけど早めに終らせようと朝から年賀状の印刷と直筆の宛名書き。人によって一言、二言、三言と書くから結構時間がかかってしまう。それでも年一回のことなので頑張りたい。逆のことを考えると寂しいから一言は必ず添えるようにする。夜になって90枚近くがようやく完了。疲れたけどこれで元旦の到着にも充分間に合うのでほっとした。元旦に 届いて嬉しい 年賀状。07-12-21

 

かわいいしぐさ。パン屋さんでパンを選んでるとき、2才くらいの女の子が目の前に立ち、上目遣いに僕を見て何かを言ったあとペコリと頭を下げた。『通 してください』という気持はちゃんと伝わってきた。そのかわいさに思わず顔がほころんだ。そばにいた人も微笑む。『めんこい』という言葉が自然に浮かんできた。このかわいい子供達にミサイルでなくパン(食料)を残しておいてあげたい。07-12-20

 

『そんなことで無邪気に喜んで・・違うんだよな〜』。アメリカの協力のもとで海上自衛隊のイージス艦がミサイル迎撃試験に成功したとき、ひな壇で拍手をして満面 の笑みで喜ぶ関係者の映像を見て感じたこと。それだけでも100億近くを使い、これから1兆円ほど使うのも人の命に関わることだから高くはないと語る防衛大臣。そんな大金をかけなくても、今、守られるべき命がたくさんある。07-12-19

 

今年もいよいよあと10日あまりとなって年末の実感が湧いてきた。忘年会の予定が入り、年賀状を出す時期が迫ってくると否応なくその気にさせられる。願ってたわけではないけれど街もようやく冬景色に変わってそれらしくなってきた。まだ雪の量 は少ないとはいえ最近の寒さからしてどうやら根雪になりそう。あきらめと真冬への覚悟も決まるので中途半端に解けるよりこのままのほうがいい。07-12-18

 

『蚊帳の外』=局外者の立場に置かれて、内部の詳しい事情をいっさい知らされないこと。ポスト京都を話し合う国連気候変動枠組み条約の会議でCO2削減の数値目標にアメリカが強く反発、日本がこれに同調。多くの国の信頼を失い会議での指導力はますます低下したという。自らの考えを主張しそれを堅持することもなく大国に従うだけの国が信用されないのは当然。行き着く先は『蚊帳の外』。07-12-17

 

湯たんぽ様様。寝床に湯たんぽを入れるようになってから欠かした日はない。もう、離れられない、なくてはならない関係になってしまった。一度、肌で覚えた温もりは忘れられない。去年まで使ってた電気毛布よりずっと心地よい。何が違うかというと、温かみの源がはっきりしてる安心感。これが気分を落着かせてくれる。布団のなかで自由に移動できるのもいい。そのうえ安上がりで大助かり。07-12-16

 

昨日は12月中旬とは思えない温かさのなかで雨が降り続きそれまであった雪はぐちゃぐちゃになって水たまりもできた。どうしてもそこも歩かねばならず靴先はうっすらと染みてきて横須賀での悪夢を思い出す。もしも気温が低かったらまちがいなくドカ雪になってたはず。いつかは来ると覚悟してたドカ雪が水として流れた。それでも今年中には1度か2度はある気がしてならないのは心の準備?07-12-15

 

またジョン・レノンに戻る。ジョン・レノンを強く意識するようになったのはオノ・ヨーコとの出会いのあとだと思う。初めてビートルズを聴いたのは高校生のときで、その頃はグループとしてひとくくりで見ていた。その後、映画などで生の発言を聞くうちに断然ジョン・レノンが好きになっていった。純粋で自分に正直なところに惹かれた。そこにオノ・ヨーコが加わり魅力は一層強力になった。07-12-14

 

『運がいいとか〜悪いとか〜人は言うけれど〜』なんて歌があったけど、運も結局自分が決めるものかも。わりと車の多い片道3車線の左側を走っていたとき、たまたま貨物用トラックの後ろだったので前方の信号は見づらかった。交差点前でちょっと不安になりトラックの後を追わずに急ブレーキをかけて停まると信号はすでに赤。何気なく左を見るとそこにはパトカーが待機していた。もし・・。07-12-13

 

ちょっとありきたりな言い方をするなら、ジョン・レノンは心の中で生き続けている。しかし、ジョンレノンはいつまでも40才のままでいる。亡くなったとき僕は32才だったのに、今はすでに19才も年上の59才になってしまった。それでも、レノンの音楽や生き方に教えられ勇気づけられることに変わりはない。そして、これからもその関係はまちがいなく続く。『イマジン』がある限り。07-12-12

 

12月8日は真珠湾を攻撃した日だけど、これは歴史的な出来事で僕にとってのリアルタイムな12月8日はジョン・レノンの亡くなった悲しい日。すでに27年も経ったというのが信じられないほど今でもあの日のことははっきり覚えている。今日、ジョン・レノンとオノ・ヨーコのドキュメント『PEACE BED』を観た。初めての映像は当然だけど何度も目にしているものさえも心に深く焼き付く。07-12-11

 

ガソリンだけでなく灯油もどんどん値上がりしている。北国での暖房は絶対必要なもので生活への影響は大きい。寒さに耐えてぎりぎりまで我慢してる人もいるというのに、一方ではアメリカの戦争を援助するための給油をどうしてもやり遂げようと必死になっている。寒さに震えている人達よりも駆逐艦や軍艦に供給することのほうがずっと大事なようだ。それを認めるなら寒さは耐えるしかない。07-12-10

 

マラソンの旅の本を読んでいて思い出したのが大学2年のときの自転車旅行。およそ10日間の道央一周の旅だからもちろんその規模は比較にならないけど僕にとっては貴重な体験。目的の場所に向って黙々とペダルをこぐというのは嬉しいつらさだった。途中も楽しいけど何より到着したときの感激がたまらない。だから、自分も体験したような気分になれる植村直己の本を読むのは大好きだった。07-12-9

 

128日間のマラソンの旅の毎日を綴った本を2日で読んだ。タイトルは『ゆっくりでいいんだよ』なのに一気に読ませてもらった。とにかく超人的な走りに驚かされる。「今日は40Hと少なくて早めに到着した」なんても書いてある。励ましのマラソンが多くの人達に励まされ勇気付けられて走り続けられてると何度も記述している。ある人達のためにが、結局はその人達に支えられていると。07-12-8

 

友と語らったり、本を読んだり、テレビのドキュメントを見たり、映画や絵を観たりして励まされ元気づけられるときがある。今回は写 真展でそれを与えられた。その内容とは、『53歳の夏、宗谷岬から沖縄まで全国47都道府県を訪ねる128日間、6、000Hのマラソンの旅』の記録。難病患者の応援のため連日50〜60Hを走り続けるのだから信じられない強さ。少しでも見習えたら。07-12-7

 

めずらしくレストランのカウンターで昼食を食べてると目の前ではかなり若い男性がきびきびとした動きでコーヒーや紅茶を入れる仕事をしていた。胸のところには車の初心者マークが小さく入った丸いプレートを付けている。これがまた初々しい。でも、まるで高校生と思われるような顔だちなのにその表情は落着いていて真剣に仕事に立ち向かおうとする熱意も現れていてたのもしい姿に見えた。07-12-6

 

話は続く。とにかく影の部分に引き付けられた。よく見ると影は均一ではなくすべての場所の濃淡が異なっていて、そのグラデーションは美しいとしか言いようがない。これほど感動するものが『ない』ものなんだろうか。そして思った、もともとあるのは闇で光はそこを通 過するだけで闇がなければ光も存在しないと。『ない』はずのもの(闇)が『ある』もの(光)を浮き立たせているんだと。07-12-5

 

昨日の話は個性のことだけど、似たような考えは01年の個展のときに体験している。光を意識した立体構成だったが、その作品を会場で眺めているうちに影が独自な存在としてしっかり主張していることに気づいた。影は決して陰の存在ではなかった。光がなければ生まれてこないし、光とともに消えてしまうから「ない」とも言える。でも、そこには作品そのものとは違う確かな存在感があった。07-12-4

 

今日読んだ本のなかになるほどと思わせる記述を見つけた。かいつまんで書くとこうなる。『欠落している部分というのがその人の個性』『マイナスと見られる足りないものとか、ないもののほうが本当のものだし、プラスのものは努力してあとでつけたものとか頑張って身につけたものが多い』『ない、足りないっていうことを大事にするのが大切』などなど。そういう考えってなかったなぁ・・。07-12-3

 

師走のさきにあるお正月の話題。新聞に載っていたアンケートの結果は意外だった。その質問は『おせちセットを買ったことがある?それともない?』というもの。あるが27%でないが73%。この時季になるとスーパーやデパートでも見本がたくさん並び宣伝も活発にやるから、もっと多くの人達が買ってるのだろうと思い込んでいた。家庭の味のお正月料理は受け継いでほしいので嬉しい結果 。07-12-2

 

とうとう師走に入る。11月の後半は寒暖を繰り返し結局根雪にならずに済んだ。夕方には雪ならぬ 雨降りだった。そうはいってもすでに12月、いつドカ雪がくるかわからない。覚悟だけはしておこう。雪には関係なく暮れを感じさせるのが喪中の便り。今年もすでに何通 か届いている。年賀状のやりとりをしているからこそ知る悲しい事実。そのなかには改めて心に深く刻まれるものも含んでる。07-12-1

 



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NAKAHASHI OSAMU

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