ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

いよいよ9月も最後の日。朝晩は涼しくなったとはいえ日中は穏やかな天気が続いてる。大きな台風など来ないまま静かに秋が深まってくれるといいのだが。ここ2年ほで恒例となった10月末の旅は実家のために11月末に延期しようとしたらそこにはすでに予定が入っていた。年の始めから金沢の美術館行きをずっと楽しみにしてたというのにどんどん先送りされこれだと年内もあやしくなった。05-9-30

 

札幌高裁は被告に懲役16年を言い渡し弁護側の控訴を棄却。裁判長は判決理由で『被告の犯人性に疑問を生じさせるような事情はない。状況証拠を総合すれば、被告が犯人と優に認めることができる』と述べたという。そもそも犯人性という言葉の意味がわからない。犯人らしくてその可能性があれば犯人とされた人がそうでないことを証明できない限り犯人と認められると断じたわけだ。怖い。05-9-29

 

本人を間近で見た印象は『シロ』。明日、恵庭OL殺人事件の控訴審判決が出る。3年程前の一審のとき裁判スケッチを頼まれ最前列から2度本人を見ている。最初に感じたのは『随分小柄な人だな』ということ。検察の主張は状況証拠ばかりで可能性があると繰り返すばかり。可能性があるというだけで殺人犯にしようとする恐ろしさを拭いきれない。絶対的証拠はなく、あまりにも疑問が多過ぎる。05-9-28

 

昼、玄関のチャイムが『ピン ポーン』と鳴る。仕事を中断して椅子から立ち上がろうとしたときドアノブを回す音が聞こえてきた。嫌な気分になりながらも玄関に向ってるとき再びチャイムが鳴った。こんなにあせり落ち着きのないのはろくなのがいない。そう思いながらもドアは開けずに『どなたですか』と声をかけても返事がない。すでに立ち去ったようだ。待つのがよほど嫌いな人なのか。05-9-27

 

懐かしいシルヴィ・ギエムがまた日本に来てる。2年前の11月に観た『ボレロ』の感激は忘れられない。映画『愛と哀しみのボレロ』ですっかりボレロにはまりジョルジュ・ドンは無理だったが現代最高峰のバレエダンサー、シルヴィ・ギエムを観れたのは幸運だった。日本での『ボレロ』の公演はこれが最後になるというからまた観たい気持ちもあるけど最良の席での感動を大事にしておきたい。05-9-26

 

引っ越しをして半年が経った。当然のことながら今はこれが当たり前の生活になっている。それでもときどきふっと出てくるのが以前の住所と電話番号。もちろん途中で気づくけど思わず書いたり言ってしまいそうになる。住所はきっと忘れないと思うけど電話番号はいつか忘れてしまうだろう。05-9-25

 

事故を目撃した翌日、つまり昨日、同じ道を通ると事故現場にはチョークの線が残っていた。それを見て恐ろしさがよみがえった。自転車の侵入経路と思われる矢印が建物の陰の方から来て歩道を斜めに横切りそのまま道路に向っているのだ。こうなると不運としか言いようがない。法廷速度であってもいきなり侵入してくる自転車を避けるのは至難の技。それでも運転手の責任になるから怖いわけ。05-9-24

 

昨日のつづき。老人が呼び掛けに反応してるのかどうかは5mほど離れているのでわからない。そこに警官がかけつけてきた。今度は警官が老人に「お名前は」と呼び掛ける。そして救急車も到着。救急隊員の手によってタンカに乗せられた。それまでの老人から次には運転手が気になり始めた。どっちの可能性もあるのに運転手のほうにより大きく自分をダブらせてしまう。突然加害者になる恐怖。05-9-23

 

夕方、地下鉄を降り歩いて家へ向う途中、交差点内に止まってる乗用車が目に入り変な場所に止まってるなと思いながら角を曲ってその理由に驚いた。次に目に飛び込んできたのは車道に倒れた自転車、そしてその先にうつ伏せに倒れた老人が3、4人の人達に囲まれていた。「あんまり動くんでない」「今、救急車が来るからね」と声をかけている。ようやく状況がわかってしばし呆然とする。05-9-22

 

冷たい飲み物より暖かいものが欲しくなる季節に入った。20℃を切るようになると肌寒さを感じてしまい体の中から温めたくなる。家で飲むホットといえば以前はコーヒーばかりだったのに最近は日本茶や紅茶のほうが多くなった。体の変化がそうさせるのだろうが年令とともに嗜好も変わる。05-9-21

 

今日はとうきびを茹でて食べる。これは作った人からもらったもの。1本は多いと思って半分に折って食べ始めるがそれでは止められなくて結局残りの半分も食べてしまった。とにかくおいしくて大満足。お腹はいっぱいなのにまだ食べたい気持ちになるから不思議。最初から1本食べようとしてたらきっとそうはならなかったはず。そういえば子供の頃食べてたモチキビは今でもあるのだろうか。05-9-20

 

昼にスダチをもらったとき冷ややっこや秋刀魚にかけるとおいしくなると聞いたのでさっそく夕食に試してみた。ほんのりと酸味が漂いいつもとは違う風味を味わう。それなりにおいしかったがかけるにしてもほんの少しで充分だ。たくさんかけてせっかくの新鮮な秋刀魚の味がわからなくなってはもったいない。とにかく冷ややっこはまだしも焼き魚は醤油をちょっとたらして食べるのが一番いい。05-9-19

 

もちろんNHKを見ることはある。しかし、民放があるからNHKを見なくてもたいして問題はない。もっと極端な話しテレビがなくたって他にも情報源はある。最近は大相撲もプロジェクトXもまったく見なくなった。食後のお茶や甘いものや果 物を省かれるよりずっと楽。若いときは経済的理由が大きいがその後も片寄った姿勢と運営態度が納得できなかったから受信料を払ったことは一度もない。05-9-18

 

NHKは受信料不払いに対して法的措置を取るつもりでいるらしい。つまり強制的に徴集する考えのようだ。そんなことを打ち出したら増々不払いが増えるような気がする。勝手に品物を送りつけて代金を請求する悪徳商売と変わらないから抗議も増えるに違いない。そこまでするなら契約制にしたほうがすっきりする。あえて今『自主自律』の決意表明をするのは今までそうでなかったということ。05-9-17

 

朝7時半に出発して夜の7時半に帰ってきた。実家への往復と用事を済ませてちょうど12時間かかった。そのうち運転が8時間。さすがに疲れた。腕が少し張っている。真ん中に4時間あるけどそれが抜けてしまって一日中運転してたような感じがする。これからも峠越えは頻繁になりそう。05-9-16

 

昨日の新聞記事で気になったこと。経済協力開発機構の加盟30ヶ国の比較で日本の小中学校の教員一人が受け持つ児童生徒数は多い方から5番目だという。そして国内総生産に対する教育への公的な財政支出の割合いは3,5%で加盟国平均の5,1%を下回りトルコの3,4%に次いで2番目に低いという。教育を大事にしてないのはわかっていたがこれほどとは驚きだ。考えてることがわからん。05-9-15

 

急に寒くなりいよいよ半袖ともお別れ。前半は遅い夏だったけど後半は暑さが随分長引いてくれた。おかげで夏らしさを満喫。寒い年ならお盆のすぐあとにこんな寒さがくることもあるからよくぞ頑張ってくれたという感じ。これからどんどん寒くなりストーブが恋しくなって本当の秋を実感する。05-9-14

 

最近パソコンの迷惑メールが急に増え始めた。もちろんすぐに削除するが数が多いとめんどうな作業。土日はとくに多いようで20近くになることもある。残ってるとさらに気分が悪くなるので急いで消していく。『拒否してるんだからいいかげんにしろ』といった気分。あまり機械的に消去してると正しいメールも消しかねないので差出人は気をつけて確認してる。プロバイダに何とかしてほしい。05-9-13

 

実家の個人売買は流れたので3社の仲介業者に評価額の見積りをしてもらった。対応の仕方や評価には3社3様の違いが出た。やはり複数に頼んでみるものだ。極端に高い評価額なのに説明不足な1社は迷わずパス。あとで何だかんだと下がってくるのが目に見えている。他の2社はほぼ似た数字で想像してた金額に近かった。どっちにするかは迷うとこだがスムーズに運びそうな方を選びたい。05-9-12

 

朝8時に衆院の投票を済ませる。引越しをしたので初めての投票所。久し振りに中学校の体育館に入る。ここでは何回投票することになるのだろうか。快晴で暑くなりそうな気配。10時実家に向けて車で出発。前回と同じく日高できのこたっぷりの山菜そばを食べる。やっぱりうまい。実家に到着後、まっ先に全部の窓を開けるのもこの前と同じ。夜の開票速報は早々と見るのを止めて寝てしまった。05-911

 

夕方、買物に行ったスーパーを出ると目の前にきれいな虹がかかっていた。直径が小さいせいで見事な弧 になっていて両端がはっきり見える。たまに見る虹のほとんどは一部でこれほど見事な半円はめずらしい。もったいないのでしばらく立ち止まって眺めてた。その反対の空には茜色の夕焼け雲。05-9-10

 

もう1週間も前に早々と柿をいただいた。もちろん今年初めての柿。さっそく食べると充分においしかった。果 物のなかでもとくに好きなのが柿。以前、季節限定なのも有り難みがあっていいと『ひとこと』に書いたがその期間は広がってるようだ。僕の気分では柿は10月のイメージだから随分先取りしたことになる。気温の変化だけでなく食べ物によっても季節を実感する。おいしい秋を味わう。05-9-9

 

中心街にある路上パーキングで切符を買わずに駐車してる車をよく見かけるがこれは二重に迷惑をかけてることになる。せっかくの駐車場をふさいで邪魔してるわけで普通 の路上に駐車するよりも悪い。枠のなかにぴったり止めてるところをみるとその自覚はないのだろう。路上パーキングを知らないはずはないから隠れみのに使ってると思われる。もし違反切符を切るならここから先にしなくては。05-9-8

 

かなり強い雨のなか傘をさして地下鉄駅へ向う。家を出て数10歩歩いたとき、傘をさしてても20分歩いたら足もとはかなり濡れるかもしれないから街まで車で行ったほうがいいのだろうかという迷いが生まれた。でもそうするとせっかくの歩く機会がなくなるからやっぱり歩こうと思い直し、こんな程度で甘えてはいけないと自分に言い聞かす。小さな決意。幸い風はなくそれほど濡れずに済んだ。05-9-7

 

リアウィンドウに初心者マークと高齢者マークを左右に貼ってる車を発見。どんな人が運転してるのかと見てみると若い女性だった。おじいちゃんかおばあちゃんと共用の車なんだろうか。最初、初心者マークはその女性のものと思ったけどもしかしたらふたつとも高齢者のものかもしれない。でも今まで見たことがないのは何故だろう。免許取得の年令制限が70才だとすればふたつはないわけだが。05-9-6

 

今、巨大な台風が奄美大島を通過して鹿児島に接近中。これから列島を縦断するようだ。東京では間接的影響で大雨が降った。この雨量 は想定外らしいがこれからは想定外も想定しなくてはならなくなる。地球温暖化の影響が加速度的に現れるのはまちがいなく、外国で戦車を走らせてる余裕はない。05-9-5

 

ハリケーンへの救援対策の遅さからいろいろ見えてくるものがある。世界のどこでもすぐ戦争をしかけることはできるが国内の人を助けるのは得意でないようだ。日本での地震のときなどの避難所の状況と比べてもより劣悪に見える。遅れの理由は黒人ばかりのせいもあるだろう。銃を構えた軍隊が市街地をパトロールしてる様子はイラクのよう。軍事力ばかりでは人を守ることも救うこともできない。05-9-4

 

アメリカを襲ったハリケーンの被害はすごいようだが『カトリーナ』と聞くとそのすごさがピンとこなくなる。台風14号を例えば『優香』と呼ぶようなもの。これは文化の違いだからしかたない。写 真や映像を見る限りほとんどが黒人なのはアメリカを象徴してる。黒人の比率が大きくて30%なのに90%以上が黒人。経済的な階級社会の現れ。火事場泥棒の略奪行為が横行するのもうなずける。05-9-3

 

家の近くにおかずを自由に選べる食堂がある。できたのは3ヶ月ほど前だが何度か食べに行った。トレーを持って好きなおかずを選びながら進み最後に御飯と味噌汁をもらって会計となる。昔からこのスタイルはあるが昔と違うのは老若男女を問わず幅広い層の人達が来てること。夫婦もいれば家族づれも女性ひとりもいる。かつては定食屋といえば男一人で入るイメージが強かった。時代は変わる。05-9-2

 

まさに残暑と呼ぶに相応しい暑さが続いてる。一度は押入れの奥にしまった扇風機をまた出してきた。昨日は真夏を思わせる大迫力の入道雲がにょきにょきと青空に伸びていた。今日も蒸し暑い一日。最低気温が高いせいか夜になっても極端に涼しくはならない。この長い夏はどこまで続くのだろう。05-9-1

 



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NAKAHASHI OSAMU

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