ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

-踊・楽・像ーそして=東洋と西洋、伝統と革新、光と映像のコラボレーション=の二部構成を観た。それもリハーサルを7時間、本番を2時間という長さで。今回の場合は公開リハーサル自由見学付きというのに飛びついたわけでリハーサル見たさに高い券を購入。作り上げる過程に興味があるし、自分の体験と照らしてのんびりした気分でなおかつ客観的な視点でやりとりを眺めてみたかった。01-8-31

 

日本人が予想以上に活躍したアテネオリンピックも終了した。メダルを掲げて帰ってくる姿は喜びに満ちあふれてる。それはとっても晴れやかでいい光景だけど試合や競技後の選手のコメントで気になる点があった。それは「楽しめた」「楽しんだ」との言葉。もっと悲愴 になれと思ってるわけではないが自己の目標やベストにほど遠かった人の口からまっ先にそう言われると違和感を感じてしまう。04-8-30

 

サウナもありで360円の町営銭湯へ。サウナで汗を流し体がほてりきったところで水風呂に直行して桶で素早く水を浴び一気に水風呂に首までつかる。どちらもちゅうちょしたら駄 目。体に冷水がじんじん突き刺さる刺激がたまらない。でも無理して長居はせず露天風呂へ移動。空気がひんやりして気持ちいい。浴槽に入ってふと見上げると、何とそこには満月が。おぼろ月だったけど幸せを満喫。04-8-29

 

『実るほど頭を垂れる稲穂かな』とはよくいったもの。僕にはたいした実りがあるわけでないが忘れてならない大事な教訓。中途半端だからこそ、つい調子に乗って失敗するから気を付ける必要がある。それより何より実りを増やすことが先決でそれに全力を注ぎ込めば頭が反り返る心配もない。04-8-28

 

春の緑のじゅうたんが今は見事な黄金色に輝く。トンボを勢いよくすり抜けて車は走る。道端にはピンクのコスモスが揺れている。青い空にはイワシ雲。車には涼しい風が舞い込む。秋の始まりだ。田園地帯を走ると秋を実感する。黄金色の稲穂は確かな実りを抱えて首はしっかり垂れている。春から育てた大事な宝の重み。あとは台風が直撃してせっかくの実りを台無しにしないよう祈るばかり。04-8-27

 

お盆が過ぎたら一気に秋風が吹き始めるだろうと覚悟してたのにまだ半袖でも大丈夫だ。あの異常な暑さの余熱が残ってるような感じ。このぐらいの気温は過ごしやすくていい。今、夜11時半の室温は24度。すぐにそうならないでほしいと願いながらもきっと急に寒くなるのではと身構えてる。04-8-26

 

今までのギャラリーでの発表と違い不特定多数の人にも自分の作品を観てもらえるのが嬉しい。そこは出入りする人達の目に必ず飛び込むビルの入口。ギャラリーに来る人は意識的であり作品をイメージして来るわけだがここではいきなり出くわすようなもの。何の先入観もなく作品に接することになりそのあたりの反応が楽しみ。たまには一観賞者のふりをして会場にたたずんでみたいと思ってる。04-8-25

 

『もう負けられない』『もう一敗もできない』と言っていながら負けた後も同じ言葉をアナウンサーや解説者の口から何度聞いたことか。プロ野球のある球団では最後が何回もあるらしい。それに対して高校野球はトーナメントだから一敗したら本当に終わり。そこから後はない。同様にオリンピックもほとんどがトーナメントだから一発勝負になる。緊張の連続だから優勝した感動はより大きい。04-8-24

 

ふと目を覚まして見た時計は2時を指している。すぐに飲み込めなかったが昼のようだから13時間眠り続けたわけだ。まだ眠れそうだが起きていつもは朝の新聞とコーヒーとパンのセットをとる。駒大苫小牧はついに優勝してしまった。すごい快挙。昨日、問題の発覚した作品を飾り付けてる最中にその結果 を聞いた。その偉業とは比べようもないがあきらめずに徹夜で探した方法で救われてた頃。04-8-23

 

搬入する大事な作品に変型してるものが多数あることを発見。組み合わせるときに問題が出てくる。一瞬頭が真っ白になった。まともな方法では解決できそうもない。しかしこれはメインになる作品だから何としても乗り越えねばならない。すでにベストは無理だからよりベターを探した。苦難の末ようやく見つけた手段で本番でもどうにか解決。出来上がった後の作品管理の重要性を再認識した。04-8-22

 

何とか決勝まで勝ち進んでほしいとかなり多大な希望をこめて願ったはずなのに本当に決勝まできてしまった。強さは本物なんだ。夏の甲子園もあと1試合を残すのみ。明日、初優勝をかけた最後の試合に北海道代表の駒大苫小牧が挑む。挑戦者の勢いでこのまま一気にいってしまうかもしれない。04-8-21

 

今回の企画展の主催側に展示と一緒に今までの作品ファイルを提出することになってる。こんなとき「まとめておいてよかったな」としみじみ思う。パソコンを手に入れる前は写 真を引き伸してトリミングしたりカラーコピー屋にも随分通った。かなりの時間を要して苦労したがこうして活かされると嬉しいものだ。パソコンになってからはやる気さえ出せばすぐにできるんだけどそのやる気が問題。04-8-20

 

アテネでは日本人選手の活躍でメダルラッシュに湧いてるが甲子園でも熱い闘いが続いてる。これもゆっくり見てる間はないので結果 で知るだけだが北海道代表の駒大苫小牧がすごいことをやってくれた。横浜相手に圧倒的勝利をおさめた。76年振りの北海道勢の準決勝進出だそうだが76年前にそれほど勝ち進んだというのにも驚く。とにかくこの勢いで決勝までいってほしい。でも搬入当日だ。04-8-19

 

忙しいとはいえたまに見るオリンピックで意外に思うこと。たとえ関心の薄い日本の試合であるにしてもあまりに少ない観客。ギリシャ国内でオリンピックが本当に盛り上がってるのか疑問に感じる。自国の試合は満席なのかもしれないが開催国の人達にもテレビ観戦が増えてるとも考えられる。04-8-18

 

暑い夏だったのに暴走族の爆音をまったくと言っていいほど聞かなかった。それよりも激しい雷のほうが多かったくらい。雷は4回程あった。そういえば昔は暴走族のことをカミナリ族と呼んでたっけ。昨年か一昨年に減ったと書いたときよりさらに少なくなった。騒音迷惑や安眠妨害がなくなったからすごく嬉しいことだけど急に姿を消した理由は何なのだろう。他の発散方法に移ったというのか。04-8-17

 

エベレストが年々低くなってるという。頂上の雪が押しつぶされ氷に変わる速度が速まってるらしい。これも地球温暖化の影響のひとつ。温暖化の現象として気温の上昇や異常気象、海水面 の上昇などを意識してたが山の高さまで変えてしまうとは考えてなかった。30年で1,3メートルというのはすごいスピードだ。気付かない場所で望まぬ 変動のうねりが着々と進んでると思うと怖くなる。04-8-16

 

個展まであと1週間。この時期になると追い込まれる気持ちも生まれるけど集中力も最高潮に達するから結構好きだ。やるべきことは決まってる。それぞれの作業を着々とこなすのみ。搬入、展示の手順を追ってシュミレーションして準備の再確認をする。初めての会場なので展示するのが楽しみ。04-8-15

 

アテネオリンピックが始まった。いよいよ始まったというよりもう始まったんだなてな感じ。自分が忙しくてのんびり見てられないからそう思うだけで世間では盛り上がっているのだろう。そのための薄型テレビもたくさん売れてるらしい。競技のほとんどが深夜か明け方なので寝不足の人達がちまたにあふれるのはまちがいない。しかし、強い関心がわかないのは忙しさだけでないような気がする。04-8-14

 

ごくたまに(3ヶ月に1回位だろうか)寝床でせっかく眠りかけたころ、ふと「今日のひとことを書いてないんじゃないかな」と不安になり目を覚ますことがある。ちゃんと書いてあってもそんなふうになるのは無意識のうちに脅迫観念みたいなものが働いてしまうからなのか。ぼ〜っとした頭で書いた内容を思い出そうとしてもすぐには浮かんでこない。不安はつのる。短い時間でもいやなもの。04-8-13

 

お盆の帰省ラッシュに入った。もし個展の準備に余裕があったら実家に行けるかなと思ってたがとてもそれどころではない。貴重な制作の3日間になる。昨日、買おうとした材料が品切れしてるので注文したら業者がお盆休みに入ってるので1週間くらいかかると言われてあせってしまった。お盆を甘くみてた。幸い店員が手配してくれたおかげで今日入手できたのであちこち走り回らずに済んだ。04-8-12

 

遠くからかわいらしいリズムが聞こえてくる。『そうか、もうそんな時期なんだ』と思ってしまう。いつも懐かしくほほえましく感じるのは子供盆踊りの曲。この曲は北海道だけのものなんだろうか、それとも全国的なのかな。曲につられて集まる浴衣姿の小さな子供達のはしゃぐ姿が目に浮かぶ。04-8-11

 

朝の寝起きをどうするか悩むのが新聞休刊日。昨日がそうだった。パンとコーヒーと新聞は目覚めの3点セット。しかたがないからインターネットのニュースを開く。項目別 の見出しを選んで記事を出す。また戻る。これがめんどうだ。連続して読めないしたまたま目にして読むこともなくなる。新聞だと読まなくても全体にさーっと目を通 すこともできる。やはり簡単に瞬間移動できる新聞は貴重。04-8-10

 

最近スーパーで手ごろなサイズのトマトを見かけるようになった。ミニトマトよりはずっと大きくて普通 のトマトより少し小さいといった感じ。それが5個くらいでひと袋になってる。ちょっと食べたいときにはちょうどいい大きさだ。たまに食べるなら大きくてもいいがこの頃は毎日のように食べるのでこのくらいがいい。きゅうりも半分くらいのがあったらいいのに。それを言ったらきりないな。04-8-9

 

日本のサッカーは本当に強くなった。あれだけのブーイングのなかでも勝てるようになったのは精神的にも強くなったのはまちがいない。ナショナリズムのひとつの表れだと思うが日本人選手や観客にまで暴力的になる中国人観客は情けない。しかし形は違うが思考を捨てたナショナリズムがこの国でもまちがいなく広がり増殖してるのが悲しい。外国から今の日本は日本人はどう映ってるのだろうか。04-8-8

 

個展まであと2週間。箱作りは42個まで完成して残りはあと8個。早く作り終わって余裕で他の準備にかかりたいもの。そのためにも涼しくなってほしいけどもうしばらく暑さが続く予報だ。海水浴場やビアホールや電器店は2年分を稼いでるようなもの。23時だというのに室温が30度とは。04-8-7

 

今年の夏の異常な暑さに散歩のスタイルも変化。とても炎天下に散歩をする気にはなれない。じっとしてても汗が出てくるのに無理に歩いたら脱水症状でぼーっとなってしまいそう。そこで地下街や商店街の屋内通 路あるいは地下通路を行ったり来たりすることにした。冷房が効いてるので歩くにはちょうどいい。冷房がなくても地下道はひんやりしてる。札幌駅北口にあるそれは違った意味で寒い。04-8-6

 

暑い日は冷やむぎが似合う。青いガラスの器につゆと氷を入れ錦糸卵と細切りのきゅうりを加える。白くてつやのある冷やむぎの上に海苔をちらす。箸にひとくち分を取って冷たいつゆに浸して一気にすする。うまい。少し多いかなと思ったザルの上の山もみるみる減っていく。合間に食べるトマトもうまい。麦茶のグラスは水滴で濡れている。カランコロンと氷の音が軽やか。背中に扇風機。夏。04-8-5

 

また続く。流れに沿って走ってたときに襲ってきてた眠気は脇道に入った途端に消えた。前後を挟まれて長時間走ってると緊張感はしだいに弱まってくる。前方がわからないから前の車に合わせる他ない。楽なときも疲れるときも危ないときもある。運転には適度な刺激と緊張感が大切。大きな流れに乗ったままだと前方の状況がわかりづらく事前に危険を察知する判断力は落ちる。社会も同じこと。04-8-4

 

昨日の続き。窮屈とはいえ飛行機で寝るのに比べればずっと楽。ぐっすりではないが3時間くらいは眠れた。午後1時ころ作品の撤収を始め積めるだけ車に積んで2時に札幌に向けて出発。2時間ほど経つと一瞬だけどときどきふっとまぶたが重たくなって『おっと〜』を何度か繰り返した。今度左側にコンビニがあったらコーヒータイムと決めたのに右側ばかり。一方に片寄るのはどうしてだろう。04-8-3

 

31日夜のこと。宿舎は5人が一緒に寝る部屋。1時過ぎ、4人はまだ飲み足りないと酒を買ってきて飲み続けてる。僕は先に寝る体勢に入る。話し声で眠られないのは覚悟してたがようやく皆が眠りについた途端に二人のいびきの大合唱が始まるとは思わなかった。後から完全に先を超されてどうころがっても寝つけない。止む気配はないので自分の車に避難。多少窮屈でも静けさがありがたかった。04-8-2

 

ライトアップされ暗闇に浮かび上がる作品は太陽のもとで見せてた表情とは違う顔だった。室内のときともまったく違う。同じ作品が様々な表情を見せるのは単体では完結してない証し。場と設置の仕方によって新たな世界を切り開いてくれるのが嬉しい。その関係はだいたい平等。つまり場を活かして作品を設置し、作品を活かす場を選択する。そう思うと作品をいろんな所に連れて行きたくなる。04-8-1

 



ウィンドウズで御覧の方は文字の表示を最小にしていただくと私のレイアウトに近づきます。

 

NAKAHASHI OSAMU

作品の著作権を侵害することのないようお願いします