ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

今日も暑い1日。そんななか作品を車に積んで約150キロ離れた町に向う。そこは写 真の町としてちょっと有名になった東川町。3時間半後にようやく到着。作品を芝生の上に設置。屋外に置いた作品を是非見たかったので依頼を受けたときすぐ快く引き受けた。心配してた雨がそれもどしゃぶりになったけど1時間でやんだ。幸い風はない。作品は芝生と木の葉の緑に囲われて息を吹き返した。04-7-31

 

『アヂ〜〜〜〜〜〜、アヂ、アヂ』思わず30年前の谷岡ヤスジの漫画風(年配の人と若い人はとくに知らないと思う)に叫びたくほどの猛暑。部屋は午前中ですでに33度になった。3年振りくらいに押し入れの奥から扇風機を出してきてフル稼動しても生温い風があたるばかり。夕方になっても夜になっても気温は下がってくれない。信じがたいが夜の9時なのに室温は32度。『アヂ〜〜〜〜』04-7-30

 

初めて目にする作品がほとんどの『ピカソ展』を堪能。膨大な作品群のうちのほんの一部であったにしても創作意欲のすさまじさは充分伝わってくる。言うまでもないことだが改めてピカソの偉大さを実感。『アヴィニョンの娘たち』が26才、『ゲルニカ』が56才の作品、そしてその後30年以上精力的に制作したことを再認識して感激。ちなみに僕の誕生日はピカソと同じ。単純だが嬉しい。04-7-29

 

連日すごく暑い日が続いてる。夜になっても窓は閉められない。そこでふと思ったことがある。『そういえばしばらく蚊取り線香を使ってないな』と。最後に使ったのが何年前のことか忘れてしまった。それにしてもそのときと同じような暑さのはずなのに蚊がいないのは嬉しい。それだけ地面 が減ったからだろう。そしてそのうち暑くても車のように窓を開けない家がどんどん増えていきそうだ。04-7-28

 

九死に一生とまではいかないが危機一髪を体験。こちらがおよそ65キロで直進中対向車線から突然右折してくる車を約50メートル手前で確認。ハンドルを切るのはより危険と判断してフルブレーキ。激しいきしみ音が止んだのは完全に前方をふさいだ場所で止まってる車のおよそ3メートル前。ほんの少しでもボーっとしてたり躊躇してたら恐ろしいことになってた。警告として受け止めよう。04-7-27

 

曇ってきたおかげで日差しが弱まり草取りをするには助かるなと喜んでいたら遠くからかすかに雷が聞こえてきた。その音は徐々にだが確実に近づいて来る。こんなときは急に降り出すから作業を中断して片付けにはいった。案の定、ポツポツと地面 を濡らし始めたら一気にその隙間を埋め尽くした。まさにシャワーのよう。熱せられた地面 が冷やされていく。ゆっくり涼風を味わう。これも夏。04-7-26

 

夜になっても部屋の温度は一向に下がらない。寒暖計は32度になってる。何年か振りに味わう暑い夜。鏡台の奥に置いてあった扇風機を出してきて『強』にしてみるが多少涼しくなる程度。それでも止めたら悲惨なことになるわけだから有り難みを体全体で受け止めた。いつもは2階で寝てたのにとてもその気になれず布団を降ろしてきた。扇風機を『弱』にしてタオルをかけて横になる。夏だ。04-7-25

 

実家の玄関のドアを開け中に入るとこもった熱気が押し寄せてきた。さらにドアを開けて入った茶の間はもっと暑くなってる。急いですべての窓を開けていく。風がないせいか空気が勢いよく通 り抜けてくれない。汗が吹き出てくる。それでも恐怖の2階へ階段を昇る。そこはまぎれもなくサウナ。一気に大粒の汗が全身を覆い尽くした。外は30度を超えてたからここは40度以上あるに違いない。04-7-24

 

体育館に入るとその半分を占めるくらいの大きさの北海道が床に広がっていた。それは伊能大図。内陸部はないが海岸線を一周できる。地図の上にビニールが張ってありその上を歩けるのが嬉しい。一周した気分を味わえる。伊能忠敬は大平洋岸を測量 し別海町で引き返したという。その後、間宮林蔵らが全体を仕上げた。伊能忠敬に強くひかれる理由のひとつは55才から始めたこと。勇気が湧く。04-7-23

 

気温40度。想像を超えた世界。それを東京の人達は体験してる。これは普通 をはるかに超えた異常気象。しかし具体的な対策を取らない限り異常でなくなるときが来るのはまちがいないだろう。これも地球の危機につながる現象のひとつ。地球温暖化にはまったく目を向けない大国が自分の都合ばかり主張して好き勝手に振る舞い、もともと暑い砂漠をさらに熱くしてるのだからどうしようもない。04-7-22

 

今乗ってる車は良くない話題を提供してる三菱車。トラックや大型車に故障や事故が頻繁に起きてるがリコール隠しなど平気で嘘をつく会社の体質そのものに問題あるから乗用車も安心できない。とにかく走ってる途中に火を吹くとかブレーキがきかなくなるとか何も起こらないことを祈るばかり。04-7-21

 

車の窓を開けるのは涼しくするためと風を感じたいのとこんな程度でへこたれてたまるかという気持ちもある。去年の春からこの車になって初めてのクーラー装備車 。去年は冷夏のせいもありまったく使わなかった。それまで20年以上クーラーなしで来たんだから我慢できるはずという思いがそうさせた。本人はそのつもりでなくても世間的にはこれを『頑固』『意地っ張り』というのだろうな。 04-7-20

 

久し振りに見た稲はすっかり大きくなり田んぼをびっしり埋めつくしていた。緑のじゅうたんが風に揺れている。どこまでも広がる緑のじゅうたんを割って走る。大きく開けた車の窓から勢いよく風が飛び込んでくる。緑の大気からエネルギーをもらう。今度は潮の風を受けて走りたいと思った。04-7-19

 

女子バレーオリンピック日本代表の試合を見ていくつか感じたことがある。プレーには直接関係ないが黒い髪の選手の多いことに好感を持った。監督方針か協会の要望か個人的な判断かそれとも他の理由なのかわからないけどそのままがいい。とにかく金髪で戦う姿は似合わない。そして理解できないのは応援する少年達(タレント)のこと。彼等をあそこに登場させるのは少女達を喜ばすのが目的?04-7-18

 

ザルからこぼれたいっぽんの冷やむぎが素早く逃げていく。まるで白い蛇。かろうじて台所の排水口の手前で捕まえた。今は指にはさまれておとなしくダラリとしてる。軽く水洗いをしてザルに戻した。もう観念したのか身動きひとつしない。冷やむぎにきざんだ海苔をのせ冷たいつゆにつけてズルズルと吸い込む。のどごしがさわやか。部屋の寒暖計は28度まで上がってる。これでこそ待望の夏。04-7-17

 

豆腐、納豆などの原材料の大豆はほとんどを輸入に頼ってるのを知っていながら単純に値段にばかりに目がいってたことを反省。ちゃんと見てみると道産、国産大豆使用と明記してあるではないか。意識するかしないかで認識は随分違うわけだ。これからは国産、できれば道産にこだわりたい。体のためでなく生産を続けてほしいという気持ちを伝えるために少しぐらいの値段の高さは我慢しよう。04-7-16

 

「体にいいことしてる?」と聞かれたら「とくにいいことはしてないけど悪いことをしないようにしてるよ」と自然に答えられるように早くなりたいもの。最近ようやく歩くことが普通 になってきたけどまだ運動不足の解消を意識してる段階。これが当たり前の日常になれば「いいこと」のはんちゅうに入らなくなる。かなり定着したのはほぼ決まった時間の3食。ピッと生きるための大事なリズム。04-7-15

 

しばらくどんよりした天気が続いていたけど久々に26度まで上昇。すっかり汗ばむ陽気になった。でも考えてみればすでに7月の中旬になってるんだから暑くて当たり前のはず。ここらで猛烈に暑くなってくれないとまた不安な夏になってしまう。昼食にそばを食べようと思ったが急に冷やし中華が頭に浮かびそちらに変更。うまかったが店の冷房が強過ぎて隣の熱いラーメンがうらやましかった。04-7-14

 

いきなり蛇が登場してくるあたりからして今度の夕刊小説は前とは違ったおもむきだ。小説の書き出しはすごく重要ですんなりその世界に入れるかどうかの分かれ道。そして興味や関心の度合いが決まる。内容だけでなく文体もかなり影響する。どちらも乗り越えた。蛇がどう発展するのだろう。04-7-13

 

ここ3回ほど不在者投票だったので昨日の投票日当日の投票は久し振りのこと。騒音そのもので不快な連呼もない静かな朝の町内を歩いて投票所に向う。小雨が降って涼しいこの天気は投票率にどう影響するのだろうか。事前に決めてあるので記入と投票はあっという間に済む。なんだか物足りないくらいの気分。あとは夜の開票を待つしかない。票の動きに一喜一憂する開票速報を見るのは大好き。04-7-12

 

正月から毎日かかさず読んでた夕刊の小説がついに終わってしまった。アキラがお腹の中にいるときから始まって美佐子さんが亡くなってからはヤスさんの子育ての歴史だった。いろいろ心配させられたこともあったけどアキラは大学を卒業して就職して結婚してすでに父親。これからはアキラの子育ての歴史がが始まる。夕方の楽しみがひとつなくなったけど次はどんな話しなのかと期待が膨らむ。04-7-11

 

歩き始めたときからもやがかかって遠くの高層マンションが霞んでいた。いつもよりは薄暗い夕方だけど雨の心配はないだろうと思ってたら途中から霧雨になった。優しく霧吹きをかけられてるようで気持ちいい。雨と違ってあせることもない。しっとりとした紫陽花の青が緑に映える。レンガ色の歩道はほんのり赤みを増す。眼鏡は水玉 模様。Tシャツは汗と霧でびっしょり。霧雨の散歩を楽しむ。04-7-10

 

すべてを任せてついていく勇気がないから、何の不平、不満も批判も意見も言わないでいられる自信が持てないから、ただ黙ってついていく気持ちになれないから、無人島に移り住んで自給自足で生きていきたいと思わないから、社会のなかで今を生きていたいから、無関係を装えるほど無知でないから、社会に対する責任をいつも感じていたいから、少しでも望む方向に向って欲しいから投票する。04-7-9

 

プロ野球が合併、再編、1リーグ制へなどなど激しく揺れている。パリーグが経営的に大変な状況であるのはよくわかるがそれにしてもトップの意向だけでどんどん話を進めていいのだろうか。決していいはずはない。選手もファンも関係者もおきざりだ。選手にとってはたまらなく不安なことだろう。両リーグの4番バッターを金で集めてるチームのオーナーがプロ野球全体を考えてるとは思えない。04-7-8

 

2000年11月11日に1回目の『ある日のひとこと』を書いてから今日で1004回目になっていた。いつかは超えたいと思ってた1000に到達できたのは嬉しい。そして毎日欠かさず書くようになって937日が過ぎた。およそ2年と7ヶ月になる。家を留守にして3、4日分をためて書き込んだことも何度かあったがとにかく1日も空けずにここまでこれた。次の区切りまであと2月あまり。04-7-7

 

「青春」とは四季に色を加えた言葉だという。そして「朱夏」「白秋」「玄冬」(玄は黒)と続く。春の青と夏の朱と冬の黒はイメージとしてわからないでもないが秋の白はどうもぴんとこない。国語辞典で調べてもそれらしい意味は見つからない。ならばと漢和辞典を開くと文字のなりたちにそれらしきものを発見。【親指のつめ、またはどんぐりの形をかいたもの】とある。そういうことなのかな?04-7-6

 

3ヶ月に一度の散髪をした。今回は7月にずれこんだがだいたい3月、6月、9月、12月に床屋に行く。春夏秋冬の始まりだ。自分にとってもそれなりの大事な節目。2,500円で頭も軽くなりさっぱりして爽快になるから気分転換に最適。それなら2ヶ月毎にしたらと思うがやはり3ヶ月後になる。同じ床屋に通 い続けてるので「いつものように」「3ヶ月分ですね」「はい」で済むのがいい。04-7-5

 

『私は生きていく原則を決めている。ささいなことは常識に従う。重要なことは法律に従う。基本的なことは人生観に従う。目前で野垂れ死にしそうな人々がいたら、予算なんて断固無視する、法律を断固無視する』過去に公金を流用したことを法廷で問われた元日本海外協会連合会職員、若槻泰雄氏の言葉。何と明快なことか。とくに最初のみっつの生きる原則はそこまで至らずとも共感を覚える。04-7-4

 

同時期に、そう、会期が重なった三つの展覧会に感動できたのは初めてかもしれない。それぞれが己の心の叫びにつながる世界を見事に表現してる。もちろん存分に堪能できた。その展覧会は『井上有一』と『香月泰男』と『草間弥生』。表現手段が異なるだけに印象が重なることなくかえって互いを際立たせてくれたようだ。あらためていかに自分に正直に生きるかの戦いを見せられた思いがする。04-7-3

 

「あなたは個人的な良心より組織の秘密を大事にしますか」「多分」「どんな状況になったとしても嘘を貫く強い気持ちを持ってますか」「そのときにならないと・・・」「正義感は強いほうだと思いますか」「どちらかといえばそうだと思います」「もし不正がわかったとして決して口外しない自信はありますか」「わかりません」『これは危ないから不採用にしておこう』。ある面 接会場にて。04-7-2

 

言葉に対するこだわりは結構強いほうかもしれない。どうでもいい人にとってはどうしてそこまでとあきれられるほどだ。その代表的なのは『ライス』。カレーライス、オムライスに文句を言ってるわけではない。和食や中華の店で「御飯ください」って言ってるのに「ライスですね」って返されたら『あんたは何人だ』と聞きたくなるし不愉快にもなる。『ライスはいいですから御飯をください』。04-7-1

 



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NAKAHASHI OSAMU

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