ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

山だけでなく市街地も一気に雪景色に変わってしまった。去年は雪が遅いと言ってたら最初に降ったどか雪がそのまま根雪になったはず。今年もそうなるのだろうか。『まさか、これが根雪になるとは思えない』けどたしか去年も同じに思ってた。そうそう急につるつる道路を認めたくないし受け入れたくないから希望的観測が強くなる。毎年同じことでわかってるとはいえ『3月までは長いよな』04-11-30

 

実家での用事を済ませ、明るいうちに峠を越えようと1時ころ出発。最初の大きな峠は予定した時間で越えたので余裕で札幌まで帰れるなと安心していた。しかし、いくつかの山越えの途中のトンネルから渋滞が始まった。かろうじてちょろちょろ動いたり完全に停まったりを繰り返す。松にたまった雪が所々でこぼれ落ちるのを見る。1時間半かかってようやく脱出。原因は衝突事故。雪の怖さ。04-11-29

 

初めて雪道の峠を越えた。本格的な冬ではないがシャーベットと圧雪状態が続く。緊張の連続だ。山はすっかり雪景色に変わってる。無事、峠を越えて『雪の坂道は延々と続くけどちょっと長い時間を覚悟すれば大丈夫かな』と軽く思った。それが甘い考えとわかったのは翌日の帰り道のこと。04-11-28

 

イラクが見えない。いや、見えないようにされてる。理由は明白。知られたくない悲惨な状況になってるからだ。報道規制をするのはそれを照明してるに他ならない。こうなっては今まで以上に冷静な想像力を高める必要がある。積極的に『参加』してるのに攻撃を『支持する』とはまるで他人事。04-11-27

 

ようやくタイヤ交換終了。めんどうだと思ってたはずなのにやってみると以外と簡単だったりする。慣れてることとはいえ1時間もかからず4本の交換を終えた。問題は始動。よし、やるぞという気力が大事。午前中はその力で個展の礼状用カードを作った。あとは宛名書きをして発送だ。これにも頑張りが必要。今日はふたつもやる気を発揮したから最後の頑張りは明日にしよう。ほっとひといき。04-11-26

 

ある支払いを自動振り込みでした。めったにしないのでする度に初めてのような緊張感がある。画面 のタッチだからパソコンのキーを打つのとは違う。そして金がからんでるからまちがっちゃいけないという気持ちが強くなる。やっと最後までたどり着いて確認したらナキハシだ。あせってやり直しを触ったら訂正という字が消えて行くのが見えた。おかげで最初から。二度目はスムーズ。疲れた。04-11-25

 

地下鉄のプリペイドカードが0円に。今までに何10回も買って使用してきたけどぴったり0円になったことは一度もなかった。だから今までは追加料金を払って使い切るものだった。こんな単純なことだけどスッキリして嬉しい気分。普段は240円区間を往復してるのに昨日は路線を乗り換え最終駅まで往復したおかげ。くしくも応援してたコンサド−レの得点0=ゼロと重なってしまった。04-11-24

 

二度目の札幌ドーム。最初は巨人・中日戦。今度は札幌コンサド−レ・大宮アルジージャ戦。サッカーを観るのは初めて。ホーム側の自由席は満杯なのでアウェー側の全体が見渡せる最上段へ。おかげで熱狂的な応援の様子もよくわかる。ほとんどが赤と黒で埋め尽くされている。まるで個展の延長みたいだ。野球のときの人口芝と違って天然芝が目に優しい。そこを赤・黒と白の選手が走り回る。04-11-23

 

随分暖かい日が続いてる。根雪になってもおかしくない時期なのにとてもそんな寒さになってない。まだタイヤ交換を済ませてないので助かる。もちろん急に大雪になることもあるから油断はできないがこれだけ暖かいとついつい先延ばしになってしまう。ゴルフ場は喜びスキー場は泣いている。04-11-22

 

3日間の個展が終わった。会期は短かったけど搬入、飾り付け、搬出と続いて休む間もなく肉体的な疲れはたまってる。明日は久し振りにたっぷり寝てのんびりしよう。しかし、精神的には充分満足してる。今までになかった新たな空間を実現できた喜びは大きい。全体でひとつの作品になっていた。それだけになおさらできればもっと多くの人に観てもらいたかったという気持ちも生まれてくる。04-11-21

 

今日は個展の2日目そして中日、明日は最終日。初日に飾り付けをしたせいかあっという間に搬出という感じ。2泊3日の旅のよう。昨夜はカメラマンに作品の写 真を撮ってもらった。普段は自分で撮影してるけどかなり暗い会場にしてるので念のため頼んでおいた。もちろん自分でも撮るつもり。その日は明日しかない。撮る時間がたっぷりあるのかそれとも盛況で慌ただしくなるのだろうか。04-11-20

 

初めての試みの作品があったとはいえ開場時間を過ぎても飾り付けを終えることができなかった。その時間に来ていただいた人に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。自分の作業見込みの甘さが原因だけど完全な状態で観てもらえなかったのが残念でならない。上から吊るす作品の大変さを痛感。決して反省を忘れてるわけだはないが最終的には時間をかけただけの作品に仕上がって喜びも大きかった。04-11-19

 

幸い雨も雪も降らず搬入は無事終了。梱包を解いてそれぞれの作品を決められた場所に置き全体の様子を見る。イメージしてたのとほぼ一致してたので安心する。やはり再確認しておいたおかげ。もう少し作業を続けたかったが必要な小物が足りないことに気付き店の閉店が気になり中断した。それは正解で閉店5分前のぎりぎりセーフだった。明日は朝8時から飾り付けなので早寝しなくては。04-11-18

 

いよいよ個展の搬入が明日になった。今回は変則的で搬入は明日だが飾り付けはあさっての午前中。それなりに疲れてはいるが頑張れるのもあと少ししかないと思うと元気が湧いてくる。作品の梱包や最終チェックにも結構時間がかかる。スムーズに飾り付けするには配置の確認も大事な作業。個展会場全体でどのような空間を構築するかのスケッチは何度もして修正を重ねてきた。実現が楽しみ。04-11-17

 

見晴しがいいと言えば普通は良い意味にとらえる。しかし道庁と植物園の見晴らしの良さは寂しい限り。すっかり見通 しが良くなりスカスカで寒々としている。この前の台風で大木が倒されたせい。あらためてその大きさを実感する。原始林もあっただろうに元の雄大さに戻れないだけに悲しい。04-11-16

 

昼にアトリエへ向ってるとき猛スピードで追いこして行く車があった。その後ろ窓に『赤ちゃんが乗ってます』というステッカーが貼ってある。だからどうしてくれと言ってるのだろう。『かわいい赤ちゃんが乗ってるので追突しないように気をつけて』ということ?それならもっと考えて運転すれよと言いたくなる。帰りには『犬が乗ってます』があった。『牛が乗ってます』ならおもしろいのに。04-11-15

 

個展の搬入まであと3日。作品もほとんど出来上がりあとは仕上げの段階。今回の出品作の中には新たな試みのものもあり展示のときが楽しみ。隣町のアトリエで制作した180B×90Bのパネルの作品を自宅に車で運ぶときには3ドアの後ろは開いた状態になる。もちろんひもで固定する。冷たい空気が流れて来て寒いしやけにうるさい。深夜にそうして帰ってきたが随分暖かい夜で助かった。04-11-14

 

旅を振り返ってるうちに10日あまりも経った。その間にもいろいろな出来事が起きている。銀行のカード自動支払い機から新札が出てきたとき、発行されるのはわかっていたのにピン札に驚いた。イラクではアメリカが多くの市民を巻き添えにした攻撃を仕掛けて命を奪い都市を壊滅しようしてる。それを正当化できる理由はない。攻撃したら反撃されるのは当然。最初に強引に攻撃したのは誰だ。04-11-13

 

おまけ。最後の日は宿発7時20分のバスに乗りフェリー、バス、バス、飛行機と乗り継いで定刻より5分早い1時35分千歳着。ターミナルで自宅近くへの直行バスを30分待つ。そこで嬉しいおまけがついた。美しい黒髪のお姉さん達が目の前を胸を張ってさっそうと歩いて行く。今、乗って来た便のスチュワーデスだ。『そっか、みんな黒髪だったんだ』と知る。久々にすがすがしさを味わう。04-11-12

 

テントの次の日はパオに泊まる。やはり4人用にひとり。ゆったりしてて贅沢な空間。雨が激しく降ってるのでパオの屋根にあたる雨音が直接聞こえてくる。『ダダダダダダ』いや『ババババババ』かな。パオの屋根を支える何10本もの赤い棒が真ん中に向って走ってるのでまるで大きな番傘に入ってるような楽しい気分。耳栓なしで眠れたのに早起きせねばと思ってたせいか何回も目が覚めた。04-11-11

 

地中美術館の建物と作品には感激したのに非常に残念で意外だったことがある。大きな声で話したり驚きの声を発したりする人達が随分多いのだ。作品に触れて感動してるというより遊園地ではしゃいでる感じ。それも反応のひとついえばそうだがじっくり浸ってる人間にしてみれば一気に日常に戻されてしまうから迷惑なのは確か。そのせいもあって作品のある部屋への出入りを何度も繰り返した。04-11-10

 

ようやく地中美術館。入口からすでにシンプルで緊張感のある安藤忠雄の世界が始まる。大好きな雰囲気だ。かつて描いてたコーナーの作品を思い出す。それほど期待してなかったタレルの空間には本当に感動した。不思議な空気に包まれ異次元へと誘われる。長い時間じーっとそのままでいたい気分。マリアとモネの部屋も含めて6時間近く浸っていた。時間も忘れさせてくれる幸せなひととき。04-11-9

 

旅のネタは尽きない。宿泊のテントは2段ベットがふたつの4人用。幸せなことにそこにひとり。トイレは50m以上離れた所にある。もちろん風呂も同じ距離。めんどうだけどそれは覚悟の上だから大して気にならない。それよりもつらかったのが深夜まで盛り上がってる若者の話声。若い頃ならどんなにうるさくても眠れたはずなのにそれができなくなった。耳栓のおかげでようやく眠りにつく。04-11-8

 

10Bくらいのウルトラマン人形がたくさん同心円上に並んで真ん中を向き皆一斉に万歳をしてる。実物は4分の1で残りの4分の3は鏡に写 ってるもの。実像より虚像のほうが多い。単純におもしろくそれでいて見事に現実が投影されている。ベネッセのなかで一番気に入った作品。次は砂で作られたドル紙幣の中に入れた蟻が巣を作ったもの。過去に東京で観た同様の国旗の作品はすごかった。04-11-7

 

直島の1日目はテント。チェックイン後自分のテントを確認してから美術館になってるベネッセハウスへ。すぐ近くなのにその道が台風での土砂崩れのため遠回りを余儀無くされた。それはいいとしても後でもっとショックな事実を知ることになる。そのため楽しみにしてた3ケ所の美術館のうちの一ケ所が閉鎖してるという。『一週間後には開館しますよ』とあっさり言われても。やっと来たのに。04-11-6

 

今回の旅はずっと雨に降られた。何ともくやしかったのは出発前夜の準備のとき傘も持って行かなくてはと思ってたの忘れたこと。倉敷で折畳み傘を買おうと入ったデパートの一階の傘売り場では最低でも3千円。すぐにパスして4階の100円ショップで手に入れた。とにかく、とりあえず何でもいいから欲しいときは本当に助かる。案の定その日の内に骨は一本折れたけど3日間役立ってくれた。04-11-5

 

アメリカはまたブッシュを選んだ。内も外もより危ない方向に行くのはまちがいない。崩壊の道へと。いくらでも説明はできる。しかし、話は旅に戻る。飛行機の窓からも感じたことだが日本は山国だとつくづく思う。岡山から宇野へのローカル線の風景はまさにそれを象徴するかのように家々が山にへばりついてる。土砂崩れ対策だろう竹山が多い。守るべきものは内側にこそたくさんあるはず。04-11-4

 

風呂上がりに地元のテレビ番組でもちょっと見てみようとチャンネルを変えてると『ローマの休日』が出てきた。どうしても観たいというわけでもなかったのに懐かしさでほんの少しと思って観てたら途中で止められなくて結局最後まで。倉敷の夜は突然、予想もしてなかったオードリーと共に。04-11-3

 

何日か旅のネタが続く。ホテルの部屋での風呂上がり、近くの棚からタオルを取り頭と体を拭いた。随分硬いタオルだし大きさも中くらい。拭き終わって浴槽から出てふと高いところにある棚を見るともうひとつタオルがある。そこでようやくまちがいに気付いた。さっきのは足拭きマットだ。どうりで硬いはず。入るとき浴槽にかかってたそれを横の棚に置いたのがまちがいのもと。『ま、いっか』04-11--2

 

直行便の飛行機が往復1便ずつしかないため3泊4日なのに2泊3日のよう。海外旅行でもないのに・・・。とにかく今日は札幌に帰るための日。朝6時半に起きて7時24分のバスに乗る。料金込みの朝食を食べられないのがくやしい。フェリーで直島から宇野に渡りバスで岡山駅前へそしてまたバスで岡山空港へ向う。11時50分発の飛行機で13時35分千歳着。何だかもったいない一日。04-11-1

 



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NAKAHASHI OSAMU

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