ある日のひとこと

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

吹雪が止むのを待って雪かきをしようとしてたけどおさまらない。強い風で雪が踊り狂ってる。窓からのぞくと向いの塀の側には5センチも積もってないのに僕の玄関前には30B以上はありそうだ。いつものことだけど吹きだまりになっている。意を決して吹雪のなかで雪かき。2日間で50Bも積もったらしい。同じ市内でも5センチの所もあるからこの辺りは札幌の吹きだまり場所のようだ。03-1-31

 

目の前に突然『蚊』が飛び始めておよそ3カ月が過ぎた。黒々として鮮明でうるさく飛び回っていたあの『蚊』はずいぶん霞んで見える。普段はほとんど気にならないようになった。自分の一部として認められ受け入れられたということだろう。あれほど心配した『飛蚊』はすっかりなついた。 03-1-30

 

夕刊の小さな見出しに目が止まった。「茶髪で配転不当」の保全申請を取り下げ パチンコ店員5人。茶髪を理由に配転させられたというところよりパチンコ店員に驚いた。今では銀行にも役所にも茶髪はいる。店側は『顧客に不快感を与えないため』と説明してる。僕のパチンコ屋のイメージはまちがいだったのだろうか。店も客もそこまで黒髪を求めてたとは知らなかった。そこだけなのかな。03-1-29

 

夜行列車というのは風景が見えない分だけいろいろな思いに誘われる。動いてるとき自分が運ばれてるときはどっちにも属さない自分がいる。出発地にも目的地にもないその中間の自分。心地よい振動と闇のなかを流れ去る灯りはいつしか浮遊空間へ導く。そして安心と快感と意欲につながることもあれば不安と寂しさに包まれることもある。とは言ってみたけど何も考えずに寝てるのがほとんど。03-1-28

 

おもしろい発見。最初は影のせいだと思った。葉っぱの真ん中で左右に緑と黄緑に別 れてる。15年くらい前に買った鉢のポトスだけど今までこんなのは見たことがない。これまで何度か危機を脱してその度に新たな芽が命をつないできた。まだら模様や全体が緑の葉はあったがこれは初めて。恐竜から鳥ほど衝撃的ではないにしてもこんな身近なところで生物の不思議を見ることができて嬉しい。03-1-27

 

一ヶ月に2度JRで帰省したのは初めてのような気がする。これからは帰る機会が増えるだろう。今の車で峠越えをするのは心配だから列車にした。昨日の午後から今日の夜まで一泊の家仕事。ほとんどの時間は先の分までやってるつもりの雪かき。ひたすらママさんダンプを押し続けた。それでも帰りの列車から眺めたいろんな灯りが刺激をくれて新鮮な気分で帰宅。今度は高速バスにしてみよう。03-1-26

 

幼児化現象を心配していたら今度は老人化もあるらしい。骨無し魚が病院食から始まったのはうなずけるけどそれが一般 の人達にも浸透してきてるという。骨の刺さる心配がないから食べやすいのはわかるし肉の解体と一緒だと言えばそうかもしれない。でも、魚文化の国民だからやっぱり肉とは違う気がする。「えっ、魚に骨ってあるの」ってなったりして。それより骨なし人間になるのが心配。03-1-25

 

映画館でも観た「千と千尋の神隠し」をテレビでもう一度観たけどやっぱり素晴らしかった。それは良かったのに途中に入る映画の紹介で気になることがあった。ほとんどに激しいアクションと暴力と戦いのシーンがふんだんに出てくる。きっとアメリカ映画なんだろうな。こんなのばかりではないだろうけど予告の中身がいかにもという感じがした。観たいという気持はまったく湧いてこない。03-1-24

 

これはいったい何なんだ。手だけでなく足にも羽がついてる。新聞の1面に不思議な生き物のイラストが載っていた。見出しは『恐竜、4つの翼で滑空』=新種の化石中国で発見=。化石の写 真には確かに羽らしき痕跡がはっきり残ってる。恐竜から鳥への進化をイメージできなかったけどこういうことなんだ。最初に飛びたいと思った恐竜からここまで来るのに何万(?)年かかったのだろう。03-1-23

 

車のエンジンのかかりが悪くまったく反応しないかと思えば一発でかかったりもする。このままでは怖いので新たに開拓した修理工場へ。15年も乗ってる昭和の車だからあちこちおかしくなっても不思議ではない。人間なら70くらいか。本格的に直すとかなりかかるので応急処置で済ませた。もしものためにJAF(車のトラブルのとき助けてくれる所)に加入。これで安心ていうのも変な話。03-1-22

 

「さっ、今年の運試し」なんてつもりで年賀状のお年玉確認。まず下一桁で仕分ける。四等の下二桁から確かめていくけどまったくからんでない数はいきなり寂しい束になってしまう。それでも切手シート5枚当選。去年の2枚に比べれば倍以上だからと喜んでさらに上へと向かう。どうせ駄 目と思いながらも万一、もしかしてとほんのわずかな期待を持ちながら一等まで調べる。あっけなく終了。03-1-21

 

ふとしたキッカケ。それは北の小さな町の情景から始まった。そこは何度か行った場所なので脳裏にはっきり思い描くことができた。『あーあの橋、あの川』その時点で入り込んだとも言える。それは新聞小説。1回目から読んですでに19回目になったから完全にはまったみたいだ。朝の楽しみがひとつ増えたので嬉しい。今まで読んでなかったのが不思議に思える。やっぱり最初が肝心なのかな。03-1-20

 

あれは26才のとき。ベニスからローマへ向かうため初めて夜行列車に乗り、初めてコンパートメント(6人掛けの部屋)の乗客のひとりになった。同じ箱の人達の素性がわからない不安から翌朝まで深い眠りに入ることはできなかった。でも慣れてしまえば平気なもので、その後30回ほど夜行列車を宿代わりにした。ある考えが不安を軽くしてくれた。『相手も同じように僕のことが怖いんだ』。03-1-19

 

なんか軽い気持で読める本が欲しくて雑誌コーナーに回った。さらっとながめているなかに気になるサブタイトルを見つけた。=個室列車の旅=。雑誌を手に取るかどうかはほとんど内容を紹介するこの文句で決まる。これで興味をそそらないと手は伸びない。開いてみると夢の広がる世界がつまってる。ここで見てしまうのはもったいないのですぐにレジへと向かった。コーヒーと共に旅したい。03-1-18

 

にわかには信じられない恐怖の光景が映し出されたあの阪神大震災からもう8年も経つという。倒壊した瓦礫以上に街を焼きつくす炎が衝撃的だった。大きな天災や事件事故などは強烈な印象を与えるから時を感じさせないのだろう。記憶の強さがそのことからの年数を長くも短くもするようだ。03-1-17

 

ニュース番組などで海外から中継するときゲストでもない一報道者に現地の時間に合わせて挨拶されると何だか嫌な気分になる。こっちは夜なのに「おはようございます」と言われても返事のしようがないし、なんであんたが主役になるわけって思う。挨拶なんかしないで「はい、..の・・です。こちらは朝の・・時です」で充分。もしどうしても言いたいなら視聴者の時間に合わせて言うべき。03-1-16

 

いきななり騒々しい鳥たちの鳴き声。いつ静かになるかと待ってたのについに最後まで鳴き続けた。それに速過ぎるリズムのパーカッションが同じ音量 でずっと重なる。早く静かな世界に帰りたくなった。すべてが終ったとき檻から解放された気分でこれでようやく落ち着けるとほっとした。『大自然のメッセージ』-自然と人間の共存状態こそリラクゼーションの極地- というCDを聴いての感想。03-1-15

 

昨日は楽しげで華やかな着物姿の成人達がテレビのなかにあふれてた。その昔、僕はいわゆる式典には出席しなかったので当時はどんな様子だったのかまったくわからない。後日、記念品をどこかに受け取りに行ったのは覚えてる。貧しい学生だったからもらえるものはもらいたかった。大きく大志と書いてある市長の署名入りの30B位 の白い大皿。後にそれは大きな絵の具皿として活用された。03-1-14

 

ホームページでまた『なぜだ』の落とし穴にはまってしまった。ほんのちょっとつまずいたくらいのつもりだったのにすぐに立ち直れない。いくつかの方法で何度か試みてもやっぱり駄 目。小石ほどの浅くて小さな穴だったはずなのにどうして出られないのだろう。そのうち見上げる空も小さくなった。後に違った手段で無事脱出成功。原因はわからずじまいだけどもとに戻ってくれればそれでいい。03-1-13

 

=触らないで見てくださいね=『あそベンチャー・ワールド』というタイトルの展覧会のなかで見つけたプレート。その展示も小さな子供には見づらい高さだった。キャッチコピーには『おとなもこどもも ようこそ』と書かれてるのに子供のことはあんまり考えられてない気がした。大人だって触れないおもちゃを見てもたいして楽しい気分にはなれない。半分はすき間のある博物館 みたいな感じ。03-1-12

 

木枠に張ったアクリルキャンバスにアクリルのピュアレッドを何回も塗り重ねた作品をたくさん作っている。塗る度にその色は輝きと深みを増し、次第に色そのものが独立した主張を持ち始め作品となって自分の手もとを離れていく。分身とも言える新たな存在が生まれる喜びの瞬間。それぞれにはナンバーを付けて個別 化しているが見た目の区別はできない。まるでクローンのように増え続ける。03-1-11

 

最近テレビのニュースを見る時間がめっきり少なくなった。同じ視点からの報道を単純に繰り返してるばかりでつまらない。もっと直接的な理由は戦争がしたくてたまらないそして高慢でわがままなアメリカのブッシの言葉を聴きたくないし顔も見たくないから。あきれてまともに聞くことができない点では北朝鮮の金と何にも変わらない。大小はあっても自分達のことしか頭にないところも一緒。03-1-10

 

何年か振りに届いた懐かしい人からの年賀状=お久し振りです。お元気ですか?こちらは元気にやってます。=。その間どんな状況だったか知るよしはない。送り主とはすでに28年も会ってない。20代の思い出のひとときを共有した仲間。それも遠い異国の地で過ごした一ヶ月。たくさんの楽しい光景が脳裏に蘇る。きっと、困難を乗り越えていい方向に向かったので連絡してくれたんだろうな。03-1-9

 

年も明けて7日にもなるからもう置いてないかと心配してたのに種類もたくさんあってじっくり選ぶことができた。そのうえ3割り引きという予想外のお買得。それは何かというとカレンダー。初めてカレンダーを買った。1年ものはもらえたけど結局月別 で予定の書き込めるのが手に入らなかったから。うっかりのポカをしないためにもこれは必需品。先の用事がわかりやすくて安心もできる。03-1-8

 

「いっぱいなんで一緒に座るのは無理だね」「バラバラでいいんなら座れるけど」。新年初めての教室のあと6人から食事に誘われて行った中華料理店の入口で60才前後の店員かまたはオーナーかの口から出た言葉。昼時の混む時間帯ではあるけど横柄な言い方とだらだらした態度はわざと客を嫌な気分にさせようとしてるとしか思えなかった。もちろん別 の店へ。『有り得ない』人がいるんだ。03-1-7

 

まだ暗いうちにふと目を覚した。何時かわからない。眠気が遠ざかるのが怖いからあえて枕もとの時計をのぞかずに目を閉じて再び眠りに入るのをじっと待った。何日かぶりに自分の家に戻ったとき一瞬だけど自分の寝てる場所がどこなのか戸惑うことがある。ぼーっとしてたけどそれは大丈夫だった。こんなときは何も考えないのが一番。わりと短い時間で戻れたようで寝返りをする必要もなかった。03-1-6

 

「えーっ」。再確認のつもりで帰りの列車の指定券を見たら3時過ぎと思ってた発車時刻が1時49分だ。今は1時20分。あわてて荷造りをして、タクシーを頼み、タクシーが来るまでほんの少し残ってた雪かきをして、ぎりぎりセーフで列車に乗車。危ないところで指定券を無駄 にするところだった。ほっとしたけど最近この手のことを何度かやってるから気をつけなくては。思い込みは危険。03-1-5

 

前夜、明日は本を読んで過ごそうと考えて眠りについた。そして朝、外の景色を見て愕然とした。すべてが雪に埋もれてる。一夜にして60Bもの雪が降り積もっていた。これで今日の予定はすべて決められてしまった。これは僕だけじゃなくどの人も同じ。隣近所も一家総出の緊急事態。おかげで正月早々たくさんの人と顔を合わせることになった。まるで共同作業をしてるような連帯感を感じた。03-1-4

 

恐竜が巨大化したのは肉食獣から身を守るためと草食のため腸が長くなったからだというが、それなら草食で肉食獣に狙われる動物達も巨大化していいはず。どうして恐竜だけが。そして恐竜から鳥への進化も何故。そのへんのところをテレビ番組内でもっと詳しく知りたかった。化石を研究する学者がほとんどが考古学者だったのが最近は生物学者が多くなったらしい。これはなるほどと思った。03-1-3

 

凧上げ、カルタ、すごろく、福笑い、羽根つき。なかでも凧上げが楽しかった。奴凧には新聞紙を切ってのりでつないだ尾をつける。この長さが凧をうまく揚げるには結構重要なポイント。風の強さによって微妙に影響してくる。短くても長くても駄 目 。それでも風があるときはそれなりに調節すればいいけど、風がないときはずっと走り続けなくてはならない。凧上げをした風景も懐かしい。03-1-2

 

真っ青な空に白い煙りがまっすぐ昇って静かに消えている。穏やかな元旦。雪かきの心配はまったくなさそう。大量 に届いた新聞を眺めたり、みかんを食べながらぼーっとテレビを見てたりしてようか。パジャマのまま一日が過ぎた。もちろん外出はなし。こうして新しい365日が始まった。よし。03-1-1

 



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NAKAHASHI OSAMU

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