ある日のひとこと

 

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

世の中にすっかり嘘つき病がまんえんしてしまった。政治も企業も役所も嘘は今に始まったことではないが感染率は確実に高まり幅広く浸透してるようだ。スーパーの肉の擬装に対して無条件で返金するところに問題があったにしても群がる人が多過ぎる。見事に嘘の連鎖反応が起きている。農林省とハム会社の関係と同じ。おいしい餌にひっかかり、平気で嘘をついてしまう。何とも情けない。 02-9-30

 

以前、酒の席で、居酒屋などに入ったとき「お飲物は」って聞かれたら「とりあえず、ビール」って言うから、『とりあえずビール』というメーカーにするかビール名にしたら結構売れるかもしれないという話しになったことがある。今日、『とりあえず』という看板を発見した。それは住宅街にぽつんとある小さな飲み屋だった。「とりあえず、とりあえずで飲むか」となってるかな。 02-9-29

 

先日、大通り公園のベンチに座ってまもなく、知り合いが目の前を自転車で通 りかかった。2週間ほど前には大通り公園での教室のスケッチのときにベンチに座ってたら、会うのは10年ぶりくらいになる友達に声をかけられた。先日とほぼ同じ場所では3ヶ月前にもそんなことがあった。今年、大通 り公園のベンチに座ったのはその3回だけなのに・・・。偶然が重なることってあるものだ。 02-9-28

 

横並びは得意なはずなのに、正しく並ぶのがヘタ。何が恥ずかしいのか、どうして照れるのか中途半端な位 置に立つ人が結構多い。それでいて時が来たら恥も外聞もなく一斉に我先にと勢いよく動き出す。さっきまでのだらーっとした立ち方はカモフラージュだったのか。でも「どうして?」 02-9-27

 

「なぜ?」「どうして?」の単純な疑問がいくつかあって、今度は疑問シリーズになってしまうかもしれない。そのうちのひとつ。15人分の名前と作品のタイトルを誰かにまとめて書いてほしいとお願いしたら全員に辞退されてしまった。ほとんどの人がうまく書けないからというのが理由。確かに苦手な人は何人かいるだろう。それがほぼ全員とは「どうして?」みんな日本人なのに「なぜ?」。02-9-26

 

何かに向かって懸命に走り続けていると区切りがあいまいになるから早く感じるし、何もしないでいると変化がなくなり区切りがわからなくなるからやっぱり早く感じる。それでも、走ってるほうには記憶に残るものが多いから、後から思い出したときには長くなる。もう少し走り続けなくては。02-9-25

 

元気に飛び交う赤とんぼ、目の前に延々と広がる実りをもたらした黄金色の絨毯、はるか遠くに望める薄紫の山並、ほんのり赤みをつけ始めた夕焼け空、静かにゆっくり時が流れる田園の夕景。今日も一日お疲れさんといたわってくれ優しく包み込んでくれるようなこんな夕暮れ時が大好きだ。 02-9-24

 

車で走り出してから、さらに暑くなってきてる。「天気がいいにしても随分暑い日だな」。窓を開けても車内のむわーっとした空気はたいして変わらない。「何か変だ」と、そこでようやく暖房が入ってることに気づく。たとえ昼は暖かくても夜は寒くなる季節の変わり目にときどきやってしまう。今日は秋分の日。陽も短くなり部屋のストーブをつけるようになるのももうすぐなんだろうな。 02-9-23

 

朝、9時半から翌日の午前1時半まで、食事とコーヒータイム以外は立体作品の着色作業。朝から夜の7時くらいまでは仲間にも色塗りを手伝ってもらう。おかげで随分助かった。単純な作業だけど、色塗りは結構楽しい。まだまだたくさん控えてるし、増えそうだからそうとも言ってられないか。02-9-22

 

雲ひとつない夜空に満月がこうこうと輝いていた。まさに月のひとり舞台。部屋の窓からも見えたけど、なんだかもったいなくて、夜の散歩をしながらのんびりゆっくり眺めてきた。半月から始まった月シリーズも出来過ぎた演出のもと見事に完結。とにかく目の覚めるような十五夜だった。02-9-21

 

ほんのちょっとのつもりで顔を出したはずなのに、帰るタイミングがなかなかつかめず長い時間そこにいてしまうことってたまにある。今日がそれ。うれしいことに次々と懐かしい人達が来てくれて、帰るに帰れなくなった。なんとなく飲み屋の話しみたいだけど、自分の教室展の会場での話し。02-9-20

 

クラクションを鳴らさない車達。何台か並んで走ってる前の車が右に寄るからなぜかと思ってたら、自転車が逆走してくるではないか。すかさず、クラクションを鳴らして交通 違反で危険な行為に注意をうながしたが、その自転車の人間だけでなく、ただ黙って自転車様を避けて通 ろうとするドライバーのほうも信じられない。重大な人身事故につながる事態だと思うのに鳴らさないのは何故。 02-9-19

 

赤、橙、黄、緑、青、紫、あれ、6色だ。何が足りないのかな。黄緑かそれとも青紫と赤紫に別 れるんだったっけ。何度も何度も赤から順番に確認したけどわからない。目の前にまっすぐ続く道路の真ん中から虹が伸びている。10H、10分近くも虹を見続けることができた。3日前の初体験。 02-9-18

 

公園で遊んでる子供達、多分小学校1、2年生の会話が突然聞こえてきた。「勝負なんて嫌いだ、僕は勝負なんてしないよ」と大きな声で叫んでいる。どんな勝負に誘われたのかわからないが、力強く自己主張してるところがいい。誘った子も圧倒されたようだった。競争の嫌いな子の意地を見た。02-9-17

 

まるで不思議な縁みたい。たった一日の帰省の帰る間際に、ふと、庭先から上に目をやるとそこにはまた丸みを増した月がいた。あったというより、いたという感じ。250キロ離れてもちゃんといてくれるので、今度は見つめられてる気分になった。月をこれほど続けて見たのは久し振りのこと。その後、何度か車の中から見えたときにはぼんやり輝くおぼろ月夜になっていた。これまたいい表情。02-9-16

 

いつから秋と決まっているわけではないけれど、2、3日前から急に風が冷たく感じ始めた。冷たさは膚を出してる部分だけなく、服を通 り抜けて伝わってくる。何となくでなく、はっきりと今までにはなかった冷たさだ。暦のうえとは別 に自然のなかでの区切りはきちんとあるみたい。それにしても、これからの実りを秋を飛ばして、ふと、暗くて寒い冬を思い浮かべてしまうところが悲しい。 02-9-15

 

昨日見た月をビルの谷間に見つけてなぜか感激。なんだかなつかしい人に偶然会ったような気分になった。うっすらと赤みをつけた夕焼け雲の上に白い半月が静かに佇んでいる。きのうよりもっときれいな半円になったみたいだ。ちょっと歩いただけで消えてしまったけど会えて嬉しかった。 02-9-14

 

夜空に黄色い半月が輝いている。その斜め下には木の葉のような白い雲が浮かんでる。夜空にはそのふたつだけ。『まるで絵のような美しさ』はこんなふうに出来過ぎた組み合わせや配置のときで、想像を絶するような、想像を越えた美しさが『絵にも描けない美しさ』か。しばし夜空をさまよう。02-9-13

 

「まもなく電車が入ります」。地下鉄の改札機にカードを入れたときなので、いいタイミングと喜んだのに、通 せんぼされカードも戻ってきた。入れ直してもやっぱり駄目。料金が足りないことに気づいて券売機に向う。不足分のコインがない。しかたなく千円札を差し込むと「入れ直してください」が2度。別 の札でようやくカードを手にして改札機に戻ったとき「出発します」が聞こえてきた。02-9-12

 

1億6000万円と12万円。これはアメリカが支払ったニューヨークでの遺族とアフガンでの誤爆による遺族への一人分の補償金。その差はなんと1300分の1。これひとつでも、アメリカの正義の正体がはっきりする。アフガンには瓦礫のままのグランド0が何百いや何千もあるんだろうな。02-9-11

 

ウインカーを出さないで曲がったり、車線変更をする車が多いのはこまったものだが、今日はその逆のケースで怖い思いをさせられた。信号待ちのとき、対抗車線の車が右折のウインカーを出しているので青になって右折を始めたら、何とウィンカーを出したまま直進してきたのだ。かろうじてすり抜けたが一瞬でもタイミングがずれてたらぶつかってた。こっちのほうが怖いことを初めて知った。02-9-10

 

秋の発表のために初めての人、そうでない人も含めて随分たくさんの人達に会ってきた。これからもその時間は増えるだろう。おかげで学んだこともいろいろある。規模が大きくなればそれに比例して多くの人とのかかわりが大切というのを知ったのもそのひとつ。正直言って、企画してた当初は人と会う時間がこれほど必要になるとは思ってなかった。今までは制作に没頭してればよかったから。02-9-9

 

地下鉄に乗ってるとき、目の前に座ってる若い女性が化粧を始めた。すでに何度か見てる光景なので驚くこともなかったが、その隣に座ってる年輩の女性は“こんな所で化粧をするなんて非常識だ”てな感じの非難する目でちらちら見てる。もちろん、若者は無視、化粧に夢中。しかし、そのおばさんは自分の荷物が横の座席をしっかり占領しても平気のようだ。そのことの迷惑には気づいてない。02-9-8 

 

7階から下りのエレベーターに乗った。6、5階は通過。4階で止まると制服の0L二人が入って来た。ドアが閉ると同時に、せきを切ったように会話が始まった。「でもって言うなってことは、自分の意見を持つなってことよね」「そうよ、黙って聞けって感じ」「偉そうにして何だと思ってるんだろうね」「黙ってなんかいられないよ」。1階まで不満の会話は続いた。よほど頭にきたんだろうな。02-9-7

 

絵画教室のモチーフにするため大粒の黒ブドウと黄土色っぽい梨を買った次の日のこと。まったく同じ組み合わせでプレゼントというか差し入れを知り合いからいただいた。確かにこの時期の旬の果 物に違いないが重なるときってあるものだ。しばらくはこのふたつを食べながら秋を実感するか。 02-9-6

 

「あれ、なぜ」。20分ほど運転して目的地に着き、車を降りてからふとポケットの上に手をやるとなぜかつるんとしてる。ポケットに入ってるはずの財布がない。そこには運転免許証も入ってる。一瞬あせったが、途中で落としたわけでなく家に忘れてることを確信できたのでちょっと安心した。そうでなければ不安な3時間になっただろう。家に戻るときは緊張しながらの20分だった。 02-9-5

 

子供の頃、父親から何度も何度も注意されたことに箸の持ち方がある。そして、これも僕のこだわりのひとつに加わってしまった。だから、箸の持ち方は気になる。テレビで見てもいろんな持ち方があってびっくりしてたが、最近、箸の運び方の異常に気づいた。箸を口に直角に向ける若者を見かけるようになった。あれはフォークの食べ方を引用してるのだろうか。でも、食べ方も文化のひとつ。02-9-4

 

今年は夏がこないまま終わってしまったと思ってたら、今頃になって蒸し暑い日が続いてる。あまりにも遅過ぎた。海の家もビアホールも雨にたたられ散々だったろうし、他にも夏を商売にしてるところは泣いてるだろう。秋には天候不順の影響がきちんと出てくるから、今度は僕らも泣かされる。02-9-3

 

実家の隣町で、国際的にも活躍してるアーティスト達の展覧会を鑑賞。雑誌や報道でしか触れることがなかった作家の作品に触れられるのは嬉しい。会場が競馬場なのでどんな展示になってるのかイメージできなかった。しかし、広い敷地と年期の入った厩舎を見事に活用していて、なるほどと思った。もちろん、生かしきれず残念なのもあったけど、見応えのある作品がいくつかあり充分満足。02-9-2

 

庭の雑草はやっぱり成長してたが、6月、7月の勢いはなかった。それにしてもあれほど徹底的に摘み取ったはずなのにちゃんと育ってるところがすごい。おもしろいのは、雑草も花と一緒で時期によってはびこる種類が違ってくる。名前はまったく知らないが雑草に詳しくなってきた。 02-9-1

 



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NAKAHASHI OSAMU

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