ある日のひとこと

 

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

『カッコー、カッコー、カッコー、・・・・』。まるで鳩時計が12時を知らせるみたいに鳴き続ける声で目を覚した。薄目だけど思いきって時計を見たら、何とまだ4時だ。気を取り直して、また眠りにつくため寝返りをうった。『ドーン、バン、バン、バン』。今度は大砲のような激しい音で起こされた。催し物の本日開催を告げる花火だ。恐る恐る時計を見たら6時。賑やかな朝だった。 02-6-30

 

広い牧草地帯には白か黒の大きな玉が素晴らしいバランスで点在してることがある。置く場所を決めてたわけでなくたまたまそこで産み落とされたようなものだけに必然的な美しさがあるのだろうか。写 真でしか見たことがないけど、クリストの作品を思わせるような壮大さがおもしろい。02-6-29

 

知り合いから、もしかしたら、ウィルスに感染されたメールが勝手に送られてるかもしれないのでチェックしてほしいという連絡があった。さっそく検索したが、幸い怪しいファイルは存在しなかった。数日前、差出人不明の重たいメールが届いたが、開かないで即座にゴミ箱に捨てていた。それかなとも思ってたら、後ほど、ウイルス情報自体がデマだったというメールが入った。ややこしい。02-6-28

 

街中で信号待ちをしてるとき、『だるまさんがころんだ』状態に入ってる7、8人の集団を見た。僕の後ろでそれに加わってる人もいたかもしれないのでもっと大人数の可能性もある。2、3歩進んで急に止まる。1歩進んでまた止まる。先頭につられてその動きを一斉にやるからおかしい。信号をちゃんと見てる人達は一歩も動かない。僕も『だるまさん』ゲーム?に加わらなかったうちのひとり。02-6-27

 

日本を破ったトルコに勝ってほしい気もする、でも、今までワールドカップでは対戦がなかったというドイツとブラジルの決勝戦も見たい。やっぱり、ドイツとブラジルは捨てがたい。そんな思いで見てたら、結局1:0でブラジルの勝ち。日本中を興奮させたワールドカップもいよいよあと2試合になってしまった。30日の決勝戦が楽しみだ。最後だからきっとすごい視聴率になるんだろうな。02-6-26

 

最近ようやく慣れてきたけど、首を上下に振る機会が増えた。遠くは顎を引き顔はちょっと下向きに、近くは顎を上げちょっと上向きに。ここで何のことかわかる人は使っているか、身近に使ってる人がいる人。なぞかけみたいだけど、答えは遠近両用眼鏡。近くも遠くも見えづらくなったので、初めて遠近両用を買った。両方くっきりすっきり見えるから、随分楽になった。02-6-25

 

目の前に真っ赤で大きな太陽がまぶしく輝いてる。ふと、バックミラーを見ると、そこには真ん丸で大きくて真っ白な月が写 っていた。ちょうど反対側になる。なんだか感動した。もっと長い時間それを楽しみたかったのにほんの一瞬の出来事だった。そんなにしょっちゅうある現象とは思えないけど、そうでもないのかな。天体にちょっと詳しい人ならわかるんだろうな。聞いてみたい。02-6-24

 

4日前に「夏の日射しがやってきたみたいだ」と書いたら、その後、急に4月に逆戻りしたような寒い日が続いてる。あまりにも極端だ。今日も部屋にいて随分寒く感じるので温度計を見たら、なんと、18度しかない。それなら寒いはずだ。部屋にいて20度を下回るとちょっと膚寒いかなと感じ始める。迷わずストーブの火を入れた。この時季にストーブの助けを借りることになるとは・・・。02-6-23

 

おとといの「いいもの」の続き。探してた「いいもの」とは絵画教室で使うモチーフのこと。具体的に何と決まっているわけではない「いいもの」とは、ピンときて、オッと思って、さらに手ごろな値段という現実的な条件も付く。値段は別 にして「いいもの」を説明するのは非常にむずかしい。「いい」と感じるのは感覚の世界だから、それを言葉に置き換えるのは大変だ。02-6-22

 

「ひとこと」で何度かふれてた今日のその日が雨とは。今日は夏至。せっかく一年で一番長い夕方を楽しめるはずだったのに、6時にはすでに薄暗くなってしまった。なんとも、もったいない。02-6-21

 

「何かお探しですか」「はい、いいものを」「うちはいいものばかりですよ」。そこで購買意欲が急降下した。何も話してないのに、どうして僕のいいと思うものがわかるというのか。そんなときは「あるといいんですが」と応えてほしい。いいか、悪いかは客が判断する。もちろん、そこにいいものはなかった。たとえ、あったとしてもそのひとことのせいで嬉しさは半分以下になってた気がする。02-6-20

 

急に夏の日射しがやってきたみたいだ。じりじりとまではいかないけど、その準備に入ってる感じがする。若いときは灼熱の太陽からもエネルギーをもらって元気になるのに、年を重ねると逆にエネルギーを奪われるようになってくる。強い日射しが気になるのはその境目に来てるからだろう。02-6-19

 

久し振りにカエルの大合唱を聞いた。まったく休みなしで大合唱は続く。とにかく元気で賑やかだ。そういえば、子供の頃、これを毎年聞いていた。これも、季節をあらわす出来事のひとつだったような気がする。家の前には田んぼが広がっていて、カエルはけっこう身近な生き物だった。02-6-18

 

10日ほど前に、ドイツの友人から2年ぶりに手紙が届いた。その間、僕からは2、3通 の手紙を送ってたのですごく嬉しかった。『どうしているんだろう』というより『どうしてなんだろう』のほうが強くて、ずっと気になってたから手紙を手にしたときは救われる思いだった。すでに、27年ものつきあいになるドイツ人の大切な友達。今日、喜びを伝える返事を投函して本当にほっとした。02-6-17

 

あると思っていたのにないと驚く、ないと思ってたのにあるとびっくりする。あるとない、どちらが先にくるかでそのものの解釈や評価が違ってしまう。あると思うから期待するところがあり、それを裏切られるとがっかりする。ないと思うと期待しないから、ちょっとあるだけでもすごいことになる。でも人間にもいろいろいるように、カラスにもいろいろいるんだろうな。そう、いろいろと。 02-6-16

 

カラスは頭がいいと言う人がいるけど、僕はまったくそうは思わない。だいたい頭のいい悪いは何と比較してるのだろう。まさか人間ではないから鳩やすずめか。それは横に置いといて、カラスがアホだと思う理由は、なんでわざわざ人間に嫌われるような行動をあえてとるのか理解できないからだ。絶対襲われる心配のない人を威嚇したり攻撃するのは敵をつくるだけで利口な行動とは言えない。 02-6-15

 

秋の発表に向けて、制作以外のことで動き回っている。ずいぶんいろいろな人に会い、説明し、お願いしてるが、とくに、慣れない値段交渉や広告依頼などはどっと疲れる。印刷物のレイアウト、写 真撮影、提出する原稿書きなど、今やっておかねばならないことがもう少し続く。頑張らねば。 02-6-14 

 

ほぼ30年前に2年ほど務めていた会社を訪ねてみたら、同期入社でとくに仲良くしてたふたりに再会できて、昔話しでおおいに盛り上がった。当時と変わらぬ 雰囲気と性格でいてくれたのが嬉しかった。その頃は24才と20才だったのが今は54才と50才になっている。年齢差が縮まった感じだ。 02-6-13

 

とても悲しい知らせを受けた。つい、1年ほど前に知り合ったばかりだけど、僕の作品と僕自身を気に入ってくれ、今年の秋の発表もすごく楽しみだと言ってくれてた人が、突然、亡くなったという。「長年続けた技術畑の仕事を離れたので、これからはそれを本にまとめてみたい」と夢を語ってくれてた60代の男性で、うまが合うというか気持ちの通 じ合える人だったのに・・・。寂しいな。02-6-12

 

今日の新聞にどうしても気になる言葉があった。「汚い爆弾」。多分、アメリカの命名だと思うけど、ぜひ、「きれいな爆弾」や「美しい爆弾」や「優しい爆弾」を教えてほしい。まさか自分がたくさん持ってる爆弾を「汚い爆弾」とは言わないだろうから、核爆弾は「きれい」か「美しい」か「優しい」に分類されるんだろうな。でも、爆弾の目的はただひとつ、強弱しか分類のしようがない。 02-6-11

 

緊張してどうしても顔がこわばってしまう。自分でもそれがよくわかる。必要にせまられて顔写 真を撮ってもらうことにしたけど、リラックスした表情を保つのが結構むずかしい。たったこれだけでも疲れるんだからこまったものだ 。だから、僕は制作する側になったとも言えるかな。 02-6-10 

 

ついにワールドカップで日本が初勝利。日本全国盛り上がっているんだろうな。他国の勝利であれほど喜べるんだから、歓喜の渦で朝まで大騒ぎになってるのだろう。素直に自然に爆発してるのかな。感違いして暴れることだけを真似するのが出てくると、 なんか寂しくなる。また、書いちゃった。02-6-9

 

サッカー関連が続いてしまうけど、気になったのでもうひとつ。勝利に喜ぶイングランドのサポーターが多少はめをはずすのはわかるが、それに便乗するかのような日本人がなんとも情けない。新聞の写 真に写ってるのは、なぜかほとんどが日本人。イングランドのサポーターはどこへ?。 02-6-8

 

札幌だけでなく日本中が、いや世界が注目するアルゼンチン、イングランド戦が行われた。これは因縁の対戦らしく、フーリガンのことばかり随分強調されていたが、まったく騒ぎはなかったみたいだ。ニュースでイングランドのあるサポーターは「彼等には日本は遠過ぎて来れないはずだ」と言ってた。それはあたってると思う。ましてやアルゼンチンの彼等にはなおさら遠い国に違いない。02-6-7

 

夕方、ほんの少しのあいだだけど、大通り公園でのんびりした時間を味わった。ベンチに座って行きかう人、芝生に座って話してる人などをただぼーっと眺めているうちに、妙にゆったりとした落ち着いた気分になれた。ワールドカップのせいで外国人も大勢いたけど、回りの人達と一緒に夕陽の公園に自然にはまってる感じがして嬉しかった。のんびり眺めるとその光景ものんびりして見える。02-6-6

 

陽が長くなって嬉しいと思っていたら、すでに夏至まであと半月しかない。気分的にはもっともっと先にあるはずなのに、意外に早くて寂しくなる。毎年繰り返してもやっぱりそう感じてしまう。02-6-5

 

テレビや新聞はサッカーのワールドカップで盛り上がっている。とくに今日は日本の初戦だから当然だろう。僕はテレビのスポーツ観戦は結構好きだけど、オリンピックのようには燃えて来ない。よくはわからないが、あの熱狂的なサポーターというファンに押されてしまう部分もほんの少しあるような気がする。それにしても引き分けが残念に思えるから日本も強くなったものだ。 02-6-4

 

大事な用事があって電話をかけたら話し中になってる。少し間を置いてからかけようとして再度番号を確認してヒヤっとした。さっきのは郵便番号だ。いったい、どこの誰にかけてしまったのだろう。もし、つながってたら変なことを言っただろうから、つながらなくて本当によかった。02-6-3

 

どこにも出かける予定のない雨の日曜日。晴れた日よりゆっくり時間が流れる感じがして、何となく落ち着いた気分にさせてくれるから、たまにはいいものだ。と思ってたら電話が鳴って急に外出することになった。おかげで、展覧会をふたつ見ることができた雨の日曜日。 02-6-2

 

何度読み返しても誤字はないし、文章もこんなもんでいいだろうと思って転送した後、ホームページを開いて確認してみると、あきらかな間違いや文章のおかしさに気づくことがある。これはどうしてなんだろう。他人の行いはよく見えるけど、自分のことはわからないのと似てるのかな。転送前は完全に自分だけのものだから甘くなり、転送後は少し客観的な他人の目にもなれるからかもしれない。02-6-1

 



ウィンドウズで御覧の方は文字の表示を最小にしていただくと私のレイアウトに近づきます。

 

NAKAHASHI OSAMU

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