ある日のひとこと

 

 

 

=そのときどきの、思いついたこと、感じたことを書き留めてます=

 


 

いよいよ、ついに365日目、今年最後の日になった。365回目の「ひとこと」を書くことができて嬉しい。新たな試みの発表もして随分たくさんの吸収と発散をした年だったので決して早くはなかった。多くの人達と共に成し遂げられたことが今までになかった体験で大きな収穫。充実した楽しい年にできたのはその人達の助けと協力があればこそで感謝の気持で一杯になる。5日帰札予定。02-12-31

 

なんとか年内に済ましたいと思ってた用事を箇条書きにした紙が目の前に貼ってある。ほとんどに赤マジックの横線が走ったが全部に引くことはできそうもない。あと1日残されてるけど列車に乗る時間を考えると全部こなすのは到底無理。その中でも部屋の片づけはどうしても考えてるより時間がかかってしまう。それでもかなり整理されてスッキリしたから来年の始動はスムーズになるはず。02-12-30

 

ギャラリーに足を踏み入れ壁に掛けられた作品を観たが特別な感慨は湧いてこなかった。別 な壁のフィールドワークの写真にはちょっと惹かれた。そして2階で観たビデオに撮られた作品はまさに衝撃的だった。おもしろいが素晴らしいにそしてすごいに変わった。完全にはまった。『そっかー、これもあるんだ』。今年のベストに入れてもいいくらい幸せな気分にさせてくれた。作者は辻けい。02-12-29

 

朝からせっせと年賀状にひとことと宛名書き。プリントに不満はあるけどもう時間に余裕はない。プリントしながら宛名書きができるのはありがたい。パソコンを手に入れる前は木版で年賀状を作っていた。一番時間がかかって大変なのは刷りまさしくプリントだった。彫るのは進んでいくから楽しいけど多色刷りを100枚以上刷り上げるのは疲れる作業だった 。それをやってくれるから嬉しい。02-12-28

 

晩から昼にかけてたくさんの雪が降った。30〜40Bだろうか。陽が差し始めた昼過ぎ心地よい汗を流した。夕方から出かけて10時を回った帰り道。真剣に雪と向かい合う60〜70代らしき男性がいた。すでに雪かきのレベルをはるかに越えてアートの世界に入ってる。道の機能は完璧なまでに確保され今は車道と歩道の間に積み上げられた雪山のカットの段階。美しい。楽しい気持がわかる。02-12-27

 

どうもプリンタの調子が良くない。年賀状のためにしっかり働いてもらおうとあてにしてたのにショックだ。まったく駄 目というわけでもなく、印刷できるけどムラがある。僕にできる限られた範囲でいろいろ手を尽くしてみるが回復してくれない。もしかしたら今度はと期待しながら同じ作業を何度も繰り返してしまう。時間は過ぎていく。機嫌を伺い優しくお願いしてみてももう無理なのかな。02-12-26

 

いくつかの用事を済ますため出かけるときは必ずそれを書いたメモを持って行く。せっかく出かけたのにうっかり忘れてがっかりしないために。今日は6つあってそのうち人に会う用件は4つで連絡とってあるのは1つだけ。それなのに運良くすべてクリア。へたしたら達成は1つかなと思ってたのに嬉しい誤算。タイミングよく4人に会い郵便局で小包を出しアクリル絵の具を買って帰宅。一安心。02-12-25

 

これからもまだまだ寒くてたくさんの雪が降る冬の季節は続くけど冬至が過ぎるとほっとした気持が生まれてくるのはもうこれ以上陽が短くなることはないというひとつの峠を越えた安心感からくるものといやいやながらもすでに身も心も冬のモードに入って寒さと雪はしかたないものと受け入れたあとはいかに耐えるかだけなので明るい変化にほのかな希望を見い出すからだろう。ほっと一息。02-12-24

 

素敵な女性の話題が続く。楽しみにしてた西本智実指揮のコンサートを聴いた。友人の勧めもあり指揮者の顔の見える側の席を取ったのが正解だった。この会場には360°に観客席がある。身ぶり手ぶりだけでなく表情でも演奏者に多くのものを伝えているのがはっきりとわかった。指揮者としてのすべての表現に触れることができた感じがする。あの華麗でダイナミックな振りに表情もいい。02-12-23

 

朝刊のテレビ欄でそれを見つけたときから夜の9時が待ち遠しかった。短く感じた2時間半は期待した以上の内容だった。すごい人っているものだ。その人は張麗玲、34才。数年前に放映された中国人留学生達のドキュメントで泣かされたがそれに負けないドラマが制作した張麗玲本人にもあった。情熱と努力だけでは語り尽くせないセンスとパワーを持っている。それに美しさも加わるから驚き。02-12-22

 

国民の多数が選択した結果だからしかたないといえばそれまでだけど、日本の予算のおよそ半分の45%を借金でまかなう異常さ。大変な事態だというのにまったく危機感がないのはなぜなのだろうか。問題を先送りして無駄 遣いを続けたらどうなるかは小学生でもわかるはずなのに。そのうえ文教科学費を4.1%も減らして防衛費はごまかしのマイナス0.1%だという。使い方がめちゃくちゃだ。02-12-21

 

最近の韓国の様子を見てると日本よりずっと元気がいいようだ。きちんと言いたいことを言ってるし、何といっても若者に意欲と活力を感じる。これはとても大事な点で国の将来に対する期待の表れだから、これからの国を支える若者から希望を奪っても一切責任を感じない無責任な年寄り政治家や私利私欲しか頭にない年寄り天下り官僚が支配してる日本との差はこれからどんどん広がるだろう。02-12-20

 

「・・・と思うのは私だけだろうか」。ときどき読者の声などでも見かけるこの書き方はあんまり好きではない。同調者を求めたい気持はわかるけど本当にそう思ってるのなら少数でもたとえ一人でもいいわけで、いろんな意見があってこそ正常だから「・・・と思う」で充分。その考えが多数と感じてるならなおさら必要ないことになる。こんなふうに思うのは私だけだろうか。なんてね。02-12-19

 

北国の冬の生活に暖房は絶対欠かせない。もちろん今も煙突付きの石油ストーブが部屋を暖めてる。一定の温度を保ってくれるから安心してられるけど、薪や石炭ならそうはいかない。始終様子をうかがい石炭をかますか薪を寄せるかそれともさらにくべる必要がある。火をいじるのは楽しい作業だけどやっぱりめんどうだ。ましてや寒い朝、火をおこすとこから始めるなんて、今はとても・・。02-12-18

 

薪ストーブや石炭ストーブは生き物のようにしっかり面倒をみなくてはならないから扱いは大変だがそのぬ くもりは体の芯まで温めてくれる。薪ストーブの前でゆったりとした椅子に座ってそう言ってる人の写 真が新聞に載っていた。扱いが大変なのはあたってるけど体の芯まではちょっと疑問。子供の頃寒くて薪ストーブのそばからなかなか離れられなった。それは家がしっかりしててのこと。02-12-17

 

「・・・に寄って行きたいけどいいかな」「いや」「じゃ、地下鉄を見てから行こうか」「うん」「一台でいい」「いや三台」。無事交渉成立。地下鉄で隣の座席に座った父と3、4才の男の子の会話。男の子の手には新幹線がしっかり握られてる。さっきよりも一段と顔がほころんできた。僕も乗り物を眺めてるのが大好きだったから男の子の気持がよくわかる。「・・・」はどこだったのかな。02-12-16

 

テレビなんかで肉がやわらかくてとろけてしまうって喜ぶ人が多いけど本当にそうなんだろうか。とろけてしまったらもったいない気がする。じっくりかみしめて味を確かめたい。たしかに流し込んでのどごしを楽しむというのもあるけど。「やわらか〜い」イコール「おいしい」に抵抗あり。02-12-15

 

9日に書いた国連の査察が終ったというのは僕の勘違い。あれはイラクの報告書だった。考えてみれば「許さない国」があるからそんなに簡単に終わらせるはずはないか。今度はミサイルを積んだ北朝鮮の船をスペインが捕まえてアメリカに引き渡した。解放したが今のスペインの立場が見えた。日本も同様に見られているだろう 。いっそ解放しないで世界の武器輸出の話題を続けてほしかった。02-12-14

 

雪が少ないと書いたらとたんに雪が舞い降りた。朝、カーテンを開けると辺り一面 がきれいな雪に覆われていた。いっぱいに陽を浴びた白い世界がまぶしく輝いている。風向きが変わったのだろうか。10B位 だから久し振りのを 雪かきを楽しめる量だ。向いのマンションの駐車場では大きな除雪車が雪を寄せ集めるようにして今年の初仕事をしてる。物足りなそうだけど張り切ってるみたい。02-12-13

 

最高気温がマイナスになる真冬日が続いて寒さは充分本格的な冬に入ってるのに雪は少ない。雪が少ないのは風向きのせいだという。去年のちょうど今頃、一日で50センチ以上積もったというからちょっとした風向きの違いでいつ大雪になるかわからない。一応、心の準備はしておかなくては。02-12-12

 

病院にお見舞いに行ってきたが行くまでにかなり迷った。道に迷ったわけでなく、詳しい状況がわからないから訪ねてもいいだろうか何時頃がいいだろうかと。一番無難と思った1時ちょっと過ぎに病室のドアを緊張しながらノックした。名前を告げると以前と同じ明るい声が返ってきた。「どうぞ」。そのひとことで迷いも緊張もいっぺんにふっとんだ。素直に喜んでもらえたことが嬉しかった。02-12-11

 

思いつきの行動をすっとやり始めるか、もう少ししてからとのんびりしているうちにやる気を失ってしまうかの最初の分かれ目は五分五分だからどっちに転んでもおかしくない。寒い中、西へ向かって歩いた日のことを考えてもそうだ。もう少し迷ってたらその間にめんどうになって行かなかった可能性はとても大きい。その揺れがどっちに傾くかのちょっとした違いがおもしろくもあり怖くもある。02-12-10

 

国連によるイラクの大量破壊兵器の査察を終えたようだ。これから分析に入るらしい。ないほうが本当の意味で強くなれるからないことを願う。ところでアメリカへの査察はいつから始めるのだろうか。それについて誰も触れないのが不思議でならない。すでに余るほど破壊兵器があることを自慢してる国は免除されるのか。この不公平を当たらず触らず流して許してしまう空気がたまらなく嫌。02-12-9

 

歯科の待合い室の大きな水槽の中で白い小さな魚が30匹くらい忙しく泳いでる。ちとせの歌に魚になりたいともらした望みが勝手にかなえられて深海魚になってしまうというのがあった。これはまさかね。何を思ってるのかせわしなく行ったり来たりしてる。ときどきけんかもするから何も考えてないわけでもなさそうだ。とりあえず生まれ変わるならやっぱり人間がいいとお願いしておこう。02-12-8

 

ちょっと空いた時間ができたので文庫本でも買おうと本屋に入った。タイトルと作家名から何となく気になったものを手にとって、何となく開いたページを読む。数行で完全に拒否するものから1ページで相性の悪さを感じるものもある。何となく開拓することができそうできない 。受け入れられる範囲は狭いかもしれない。ようやくすんなり入れる文章に出会ったのは、松本清張。やっぱりか。02-12-7

 

すでに午後になってるし風が強い。でも雪は降ってない。やはり今日だ。少し迷ったが1時に家を出て西へ歩き始めた。向かい風なので頬がすごく冷たくなってきた。マフラーで頬を覆う。その後もずっと強い向かい風だったから助かった。一度も休むことなく予定の銭函駅に到着したのは3時40分だった。これで北、南、西が終了。今年のもうひとつの目標を達成できて嬉しい。来年は東だ。02-12-6

 

風呂上がりは冷たい牛乳をぐいぐいと一気飲み。これがまたうまい。以前、銭湯に通 ってた頃飲んでたビン牛乳はもっとうまかった気がする。それより昔は風呂上がりのフルーツ牛乳も好きだった。一気飲みなんてとてももったいなくて時間をかけてちびちび飲んでいた。懐かしい味のひとつ。02-12-5

 

昨日のは50を過ぎた男がヨーグルトを語るところがすごいということ。ついでにもう少し続きを。自宅で酒やビールを飲むことはまったくない。外では少しは飲めるから酒の席でもちゃんと楽しめる。それも非常に少ない機会だからビールが新鮮でおいしく感じてそれなりに飲めたりもする。当然と言えば当然だが、サッポロもアサヒもキリンも違いはいっさいわからない。だからなんでもいい。02-12-4

 

そのときどきで読みたい本や聴きたい音楽のジャンルは変る。ちょっと意味合いは違うがヨーグルトもそれなりに変化してきた。明治のブルガリアが一番最初で結構長い期間これ。最長記録なのはまちがいないだろう。次に雪印の牧場の朝、コンビニサンクスのそれと続く。そして、一年ほど前からグリコのリンゴヨーグルトになった。それなりの歴史だ。ビールや酒の話しでないところがすごい。02-12-3

 

ついに年の終りの12月に入った。年の始めに決意した「365にこだわる」のゴールが見えてきた感じがする。嬉しいことに335までちゃんと続けてきた。まだ1ヶ月あるけどそれは12ヶ月のうちの11ヶ月を経過した後の 30日だから気分が違う。これからはカウントダウンの30だ。02-12-2

 

その前を通りかかったときシャッターが降りているのを見つけた。よく見ると白い紙が張ってある。近づいてみると不安は的中していた。「債権者の皆様へ」の張り紙だ。全員で6人位 で経営してた小さな自動車工場が消えてしまった。15年以上、ずっと車検も随分たくさんの箇所の修理もしてもらっていたから頼りにしてたというのに。つい、どうしてるのだろうかと思ってしまう。寂しい。02-12-1

 



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NAKAHASHI OSAMU

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